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物販業
コンビニエンスストア

コンビニエンスストアは、昭和40年代前半に日本に登場して以来、利便性を背景に今日まで拡大し続けてきた。以下では、コンビニエンスストアについての消費者の利用状況や利用意向を、アンケート調査を元に探っていく。

目次

1. 現在の利用状況

 現在の利用状況を見ると、「よく利用している」と「たまに利用している」を合わせた「利用率」は極めて高く、男性が98%、女性が96%、男女合わせた全体で97%となっている(表1、図1)。年代・性別で見ると、最も利用率が高いのは20代男性と60代男性であり、ともに利用率100%である。他の年代・性別も全て90%以上の利用率となっている。

表1 現在の利用状況
  全体 20代
男性
20代
女性
30代
男性
30代
女性
40代
男性
40代
女性
50代
男性
50代
女性
60代
男性
60代
女性
男性
女性
全体 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100%
よく利用している 39% 68% 51% 62% 40% 56% 38% 47% 19% 26% 23% 46% 34%
たまに利用している 58% 32% 44% 33% 55% 40% 58% 51% 80% 74% 71% 52% 62%
以前に利用したことがあるが、現在は利用していない 3% 0% 5% 2% 3% 4% 4% 2% 1% 0% 6% 1% 3%
利用したことがない 1% 0% 0% 3% 1% 0% 0% 1% 1% 0% 0% 1% 0%
利用率
(よく利用している+たまに利用している)
97% 100% 95% 95% 96% 96% 96% 98% 99% 100% 94% 98% 96%

図1 現在の利用状況
図1 現在の利用状況

 利用頻度が高いのは、20代男性と30代男性である(図2)。20代男性と30代男性は、ともに利用経験者の64%が「週に2~3回」以上利用し、86%が「週に1回」以上利用している。逆に、利用頻度が最も低いのは60代女性であり、「週に1回」以上利用しているのは利用経験者の39%、「週に2~3回」以上利用しているのは利用経験者の16%にすぎない。

 利用経験者の1回あたりの利用金額は、30代男性、50代男性と60代男性で高い(図3)。1回に500円以上使うのは、30代男性で64%、50代男性で66%、60代男性で63%である。また、1回に1,000円以上使うのは、50代男性で11%、60代男性で12%である。逆に、20代女性の利用金額は低く、1回に500円以上使うユーザーは40%、1回に1,000円以上使うユーザーは4%である。

図2 利用頻度 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
図2 利用頻度 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

図3 1回あたりの利用金額 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
図3 1回あたりの利用金額 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

2. 今後の利用意向

 「ぜひ利用したい」と「まあ利用したい(どちらかといえば利用したい)」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全ての年代・性別で60%を超えるが、20代男性などで低くなっている(表2、図4)。積極的利用意向が他と比べて低いのは、20代男性のほか、40代男性と60代女性である。20代男性については、「よく利用するが、積極的に利用したいわけではない」という心情がうかがえる。

 コンビニエンスストアの利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は極めて高く、全ての年代・性別で95%を超える。

表2 今後の利用意向
 
  全体 20代
男性
20代
女性
30代
男性
30代
女性
40代
男性
40代
女性
50代
男性
50代
女性
60代
男性
60代
女性
男性
女性
全体 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100%
ぜひ利用したい 29% 32% 50% 33% 34% 23% 33% 27% 24% 23% 16% 26% 32%
まあ利用したい 53% 32% 36% 50% 47% 51% 50% 55% 65% 60% 61% 53% 52%
どちらともいえない・わからない 16% 36% 13% 12% 16% 26% 14% 17% 9% 17% 19% 19% 14%
あまり利用したくない 1% 0% 1% 2% 1% 0% 3% 0% 2% 1% 2% 0% 2%
全く利用したくない 1% 0% 0% 3% 2% 0% 0% 2% 0% 0% 2% 1% 1%
積極的利用意向
(ぜひ利用したい+まあ利用したい)
82% 64% 86% 83% 82% 74% 83% 81% 89% 82% 77% 80% 84%
消極的利用意向
(ぜひ利用したい+まあ利用したい
+どちらともいえない・わからない)
98% 100% 99% 95% 97% 100% 97% 98% 98% 99% 97% 99% 98%
積極的潜在需要
(積極的利用意向 - 利用率)
-15% -36% -9% -12% -14% -22% -13% -16% -10% -18% -16% -18% -12%
消極的潜在需要
(消極的利用意向 - 利用率)
1% 0% 4% 0% 1% 4% 1% 1% -1% -1% 3% 1% 1%

図4 今後の利用意向
  図4 今後の利用意向

 積極的潜在需要(積極的利用意向マイナス利用率)に関しては、高い利用率を背景に、全ての年代・性別でマイナスとなっている(図5)。積極的潜在需要は、とくに20代男性のマイナス幅が大きい。

 積極的潜在需要に「否定的な利用意向を持たない層」も加えると、潜在需要の範囲は消極的潜在需要(消極的利用意向マイナス利用率)へと広がる。高い利用率を背景として、消極的潜在需要も小さい。

 既に高い利用率を維持しながら、利用頻度と客単価を向上させていくことが、今後の成功の鍵と言える。

図5 潜在需要
  図5 潜在需要

※経済産業省「商業動態統計調査」によれば、2008年に7兆9,426億円だったコンビニエンスストア売上総額は、2012年には9兆4,771億円にまで拡大している。本レポートのアンケート調査は2008年に行われたものであるが、現在の利用率等はさらに上がっているとも考えられる。

(本シリーズのレポートは作成時時点における情報を元に作成した一般的な内容のものです。個別の施策等を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)

■ 調査概要 ■
1) 調査期間:2008年10月28日~11月10日
2) 調査対象:株式会社ベンチャー・リンク 消費者モニター組織「コンシューマー・アイズ」のモニター会員、全国20代~60代男女(有効回答数:984人)
3) 調査方法:インターネットによるアンケート調査

最終内容確認日2013年9月

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