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物販業
100円ショップ

100円ショップは、従来は品揃えも少なく、商品も簡素なものが多かったが、近年、品揃え、品質ともに大きく向上してきた。以下では、100円ショップについての消費者の利用状況や利用意向を、アンケート調査を元に探っていく。

目次

1. 現在の利用状況

 現在の利用状況を見ると、「よく利用している」と「たまに利用している」を合わせた「利用率」は高く、男性が88%、女性が94%、男女合わせた全体で91%となっている(表1、図1)。年代・性別で見ると、最も利用率が高いのは40代女性の97%であり、続いて、20代女性(95%)と30代女性(95%)の利用率が高い。

表1 現在の利用状況
  全体 20代
男性
20代
女性
30代
男性
30代
女性
40代
男性
40代
女性
50代
男性
50代
女性
60代
男性
60代
女性
男性
女性
全体 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100%
よく利用している 25% 23% 35% 21% 38% 29% 33% 20% 16% 19% 8% 22% 28%
たまに利用している 66% 68% 60% 68% 57% 63% 64% 65% 74% 67% 82% 66% 66%
以前に利用したことがあるが、現在は利用していない 8% 9% 5% 8% 4% 7% 3% 15% 10% 11% 8% 11% 6%
利用したことがない 1% 0% 0% 3% 1% 1% 0% 0% 1% 3% 2% 1% 1%
利用率
(よく利用している+たまに利用している)
91% 91% 95% 89% 95% 92% 97% 85% 90% 87% 90% 88% 94%

図1 現在の利用状況
図1 現在の利用状況

 利用頻度が比較的高いのは、40代女性である(図2)。40代女性に関しては、利用経験者の23%が「週に1回」以上利用し、82%が「月に1回」以上利用している。40代男性に関しても利用経験者の31%が「週に1回」以上利用し、71%が「月に1回」以上利用しており、利用頻度は高い。

 利用経験者の1回あたりの利用金額は、30代以上の女性と50代以上の男性で高い(図3)。とくに30代女性と60代男性の利用金額は高く、1回に900円以上使うのは、30代女性で23%、60代男性で24%となっている。逆に、20代男性の利用金額は低く、利用経験者の95%が700円未満の利用にとどまっている。

図2 利用頻度 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
図2 利用頻度 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

図3 1回あたりの利用金額 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
図3 1回あたりの利用金額 (「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

2. 今後の利用意向

 「ぜひ利用したい」と「まあ利用したい(どちらかといえば利用したい)」を合わせた比率(積極的利用意向)は、60代以外の全ての年代で、男性よりも女性の方が高い(表2、図4)。年代・性別で見て積極的利用意向が高いのは、20代女性(88%)、30代女性(86%)、40代女性(86%)、50代女性(86%)となっている。

 100円ショップの利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は極めて高く、全ての年代・性別で90%を超え、とくに20代男性と40代男性では100%に達している。

表2 今後の利用意向
 
  全体 20代
男性
20代
女性
30代
男性
30代
女性
40代
男性
40代
女性
50代
男性
50代
女性
60代
男性
60代
女性
男性
女性
全体 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100%
ぜひ利用したい 32% 27% 49% 21% 47% 29% 38% 21% 24% 29% 27% 25% 37%
まあ利用したい 50% 36% 40% 58% 40% 44% 47% 55% 61% 53% 55% 52% 48%
どちらともいえない・わからない 15% 36% 10% 15% 11% 27% 13% 19% 10% 16% 15% 20% 12%
あまり利用したくない 2% 0% 0% 2% 0% 0% 2% 6% 4% 2% 0% 2% 1%
全く利用したくない 1% 0% 1% 5% 3% 0% 0% 0% 0% 1% 3% 1% 1%
積極的利用意向
(ぜひ利用したい+まあ利用したい)
82% 64% 88% 79% 86% 73% 86% 76% 86% 82% 82% 77% 86%
消極的利用意向
(ぜひ利用したい+まあ利用したい
+どちらともいえない・わからない)
97% 100% 99% 94% 97% 100% 98% 94% 96% 97% 97% 97% 97%
積極的潜在需要
(積極的利用意向 - 利用率)
-9% -27% -6% -11% -9% -19% -11% -9% -4% -5% -8% -11% -8%
消極的潜在需要
(消極的利用意向 - 利用率)
6% 9% 4% 5% 2% 8% 1% 10% 7% 11% 6% 9% 4%

図4 今後の利用意向
  図4 今後の利用意向

 積極的潜在需要(積極的利用意向マイナス利用率)に関しては、高い利用率を背景に、全ての年代・性別でマイナスとなっている(図5)。積極的潜在需要は、とくに20代男性のマイナス幅が大きい。

 積極的潜在需要に「否定的な利用意向を持たない層」も加えると、潜在需要の範囲は消極的潜在需要(消極的利用意向マイナス利用率)へと広がる。高い利用率を背景として、全ての年代・性別で消極的潜在需要も小さくなっている。

 既に高い利用率を維持しながら、利用頻度と客単価の向上を実現させていくことが、今後の成功の鍵と言える。

図5 潜在需要
  図5 潜在需要

※本レポートのアンケート調査は2008年に行われたものであるが、消費者の低価格志向が進むことにより、今後の利用意向等は若干上がっているとも考えられる。

(本シリーズのレポートは作成時時点における情報を元に作成した一般的な内容のものです。個別の施策等を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)

■ 調査概要 ■
1) 調査期間:2008年10月28日~11月10日
2) 調査対象:株式会社ベンチャー・リンク 消費者モニター組織「コンシューマー・アイズ」のモニター会員、全国20代~60代男女(有効回答数:984人)
3) 調査方法:インターネットによるアンケート調査

最終内容確認日2013年9月

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