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起業マニュアル

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準備をしよう(計画編)
地域金融機関の特徴とメリット

創業時期の金融機関とのつき合いは、政府系金融機関や地域に密着したネットワークを持つ地方金融機関との取引からはじまるのが一般的です。地域金融機関ならではの特徴とメリットをここでは紹介していきます。

目次

地域金融機関とは

 地域金融機関として代表的なものは、次の4つが挙げられます。

(1)地方銀行
  地方の企業や住民を主たる取引先とする銀行で、設立当初から「地方銀行」であった第一地方銀行と、かつては「相互銀行」といわれていた第二地方銀行とがあります。

(2)信用金庫
  いずれも地方銀行より営業エリアが狭く、県内を営業範囲としています。信用金庫は、会員制度による協同組織になっていて、会員資格も個人事業者または従業員数が300人未満の小規模の法人事業者などに限定されています。

(3)信用組合
  信用組合はさらに狭い営業エリアを対象とし、県北・県南といったエリアを営業範囲としています。営利を目的としていませんが、業務内容は銀行とまったく同じで、組合員の互助により地域経済の発展に貢献することを目的としています。

(4)その他
  JAバンクのような特殊な金融機関もあります。JAバンクは、農業協同組合(JA)・信用農業協同組合連合会(信連)・農林中央金庫で構成され、正式名称は「JA・信連・農林中金」です。JAバンクも日本各地に店舗網を持ち地域に密着した金融機関であるといえます。

地域金融機関の特徴

 金融庁は平成15年から、「リレーションシップバンキングの機能強化に関するアクションプログラム(平成15年3月)」「地域密着型金融の機能強化の推進に関するアクションプログラム(平成17年3月)」の2回にわたり、地域金融機関(地方銀行、第二地方銀行、信用金庫、信用組合)の機能強化策をとってきました。そこでの取り組みの柱としては、

  • 事業再生・中小企業金融の円滑化
  • 経営力の強化
  • 地域利用者の利便性向上


が掲げられています。

 そして、このプログラムでは「中小企業再生支援策の積極的な推進」が地域金融機関に対して強く求められており、中小企業支援に関する項目だけでも次のようなものを挙げることができます。

<事業再生・中小企業金融の円滑化に向けた取り組み(抜粋)>

○取引先企業に対する経営相談・支援機能の強化として

  • 経営情報やビジネスマッチング情報などを提供する仕組みの整備強化
  • 中小企業に対するコンサルティング機能の一層の強化
  • 株式公開支援業務、社債発行支援業務、M&A業務など、中小企業の新規事業展開、事業拡大
  • 多角化等のニーズに対応するための取り組み
  • 中小企業支援スキル向上のための研修プログラムの実施
  • 有資格者等(中小企業診断士等)を活用した中小企業等の財務・経営管理能力向上のための支援


○早期事業再生に向けた積極的取り組みとして

  • 地域の中小企業を対象とした企業再生ファンドの組成
  • 中小企業再生支援のための外部機関の事業再生機能の一層の活用


○担保・保証に過度に依存しない融資の推進等として

  • 中小企業の資金調達手法の多様化等
  • 財務諸表の精度が相対的に高い中小企業に対する融資の推進


○顧客への説明態勢の整備、相談苦情処理機能の強化として

  • 顧客説明マニュアル等の内部規程の整備
  • 営業店における実効性の確保
  • 苦情等実例の分析・還元


  現在、各地域金融金庫ともこの方針に従って取り組みを行い、その内容と成果をホームページ上で公表しています。この成果もあって現在では、ほとんどの地域金融機関が、中小企業支援に力を入れています。たとえば、多くの地域金融機関が、取引先経営者を中心とした懇談会や商談会などを開催または参画し、異業種交流に積極的に関与しています。また、経営者を対象としたビジネスクラブなどの会員組織を持つところも多く、経営セミナーや研修会などの開催、各種経営情報の提供などを実施しています。

 また、地域金融機関の特徴として、地元経済事情に精通しているという点を挙げることができます。地域銀行などでは、独自に調査研究機関を持ち、地域経済動向や地元産業の景況に関する研究分析を行ない、取引先に研究分析結果の情報提供や地元行政の政策紹介などを行うところも多くあります。

 また地域金融機関では一般に、行員などの採用も地元優先としているところが多く、地域の身近な人たちが相談相手になってくれることもあり、転勤しても域外に出ることはほとんどないといえるので、融資担当者などとも緊密な関係を保つことができます。

 有力地方銀行などは、域外支店を開設するところも多く、経営者が地元出身であればこころよく相談に乗ってくれたりもします。

 さらに、地域金融機関の融資金利は、都市銀行に比べて多少低い傾向にあります。

 地域金融機関は、金利面でも有利ですが、上記のように地域に根ざした営業展開をしているので、金利以外においても様々なメリットを享受できるのが地域金融機関の特徴だといえます。

最終内容確認 2011年2月

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