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起業マニュアル

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ビジネスアイデア創出法3
 「ビジネスアイデア」創出法(3)では、「社会的観点」による創出方法を説明します。
「社会的観点」の「ビジネスアイデア」を創出するには、すでに事業として存在しているものを基本として、新たな規範や規制緩和など、社会や市場の変化によってもたらされて生まれた、新たなニーズに基づいて事業化していく方法です。
「社会的観点」とは、
1.「リサイクル」(再利用)、
2.「アウトソーシング」(分離)、
3.「アプリケーション」(応用)
の3つのキーワードで構成されています。

「リサイクル」(再利用)とは、商品・サービスの寿命が終わっている、または終わりかかっているものに改良を加えて再利用する手法を活用して事業化する方法です。
「アウトソーシング」(分離)とは、事業推進上のプロセスを細分化したうえで、その一部分を取り出し、分離させる手法を活用して事業化する方法です。
「アプリケーション」(応用)とは、既存の商品・サービスの用途変更や、新たな価値を付け加えて、新たな市場や顧客に応用させる手法を活用して事業化する方法です。


 前回の「ビジネスアイデア」創出方法(2)において解説した「ビジネスアイデア」の創出方法を理解するうえで必要な「個人的観点」に引き続き、「ビジネスアイデア」創出方法(3)においては、「社会的観点」についての説明を行います。 「社会的観点」とは、「ビジネスアイデア」創出方法(1)でも述べたように、「ビジネスアイデア」を創出するにあたり、現代社会において、すでに事業として存在しているものを基本として、新たな規範や規制緩和など、社会や市場の変化によってもたされたビジネスチャンスの瞬間を的確に捉え、そこで生まれた新たなニーズに基づいて事業化していく方法です。 その「社会的観点」を理解し易くするべく細分化します。

目次

「社会的観点」*キーワード

  1. 「リサイクル」(再利用)  :再生・再活用 など
  2. 「アウトソーシング」(分離) :細分化・分割 など
  3. 「アプリケーション」(応用) :用途変更・市場変更 など

 上記のような3つのキーワードに分けることができます。

キーワード(1)

 「リサイクル」(再利用)とは、商品・サービスとしての寿命が終わっている、または終わりかかっている商品やサービスに改良を加えて再利用する手法を活用して事業化する方法です。

 ここ数年前から取り沙汰されているリサイクルビジネスですが、これはずっと以前から行われていたビジネスです。 モノがない時代には中古販売といわれていました。 商売としては古着やバッグなどのファッション分野から、住宅・マンションや自動車などの金額の大きな買い物の領域まで、最近ではゲームソフトやコミック誌などのエンターテイメントの領域にも広がっており、すでに生活の一部としてしっかりと根づいたビジネスといえます。 ビジネスの特徴は、新品のときの売り値の一割以下で買い取って、新品のときの半値以上で販売するという粗利80%の計算式で成り立っていることです。 世の中のIT化が進んでいくなかにおいて、パソコンの技術革新のスピードが早く、パソコンの買換え需要が加速するといった市場環境を的確に捉えて、パソコンのリサイクルをビジネス化した企業も、最近では珍しくなくなってきました。 企業が新たなIT投資をする際に不要となったパソコンを大量に格安で引き取り、修繕・整備してすぐにでも使えるように新品同様に仕立て直し、定期的に催事などで安く販売されています。 もちろん、パソコンの機種や使用年数により、引き取り価格や販売価格も変動します。 また、三世代前の機種や人気のない商品は無料で引き取り、販売はせずに修理の際の部品として活用されます。

 このビジネスの儲けところは、パソコン初心者を対象にして、24時間フルサポートを会員化して行うところにあります。 通常、オプションとなるソフトのインストール、周辺機器の購入アドバイスや活用法などを提供することで収益を上げています。 最近では、このパソコンのハード販売において、景気の影響からかパソコン中級者が一世代前の機種を購入しているケースが増えてきています。自宅で使用するためのセカンドパソコンとして購入しているのです。 また、そのセカンドパソコンにはオプションがインストールされていないところも儲けところです。 中古パソコン販売というハードの提供と24時間フルサポートというソフトの提供の両面から、新たなビジネスチャンスが生まれました。 また、顧客のニーズに合わせて、新品と中古を組み合わせた品揃えにより、ワンストップショッピングと低価格を提供して成功している企業も出現してきました。 専門店よりも安く提供することと、量販店よりもキメ細かなサービスを提供することで、新たな市場が創出されたといえるでしょう。 「リサイクル」の「ビジネスアイデア」は、「仕入価格が安くて、売買価格が適正であること」、「顧客対象によって提供する商品・サービスを明確に分けていること」、「会員化で収益の基盤があること」などが必要条件です。

キーワード(2)

 「アプリケーション」(応用)とは、既存の商品やサービスの用途を変更したり、新たな価値を付け加えることによって、新たな市場や顧客に応用させる手法を活用して事業化する方法です。 最後は、目からウロコの話です。応用とはいろんな意味が込められています。

 商品・サービスを提供する顧客が同じである場合、その商品・サービスの機能が向上すれば、単純に価格も上がるという図式が成り立ちます。 もっとも、これは昔の話で、最近はかなり機能が向上しても価格を上げることは難しい時代になってきました。 そこで紹介するのは、用途開発をすることで顧客が変われば、値段が上がっても必要なモノであれば買ってもらえるという事例です。 このような話は、探せばいくらでもありますが、とくに象徴的な事例を紹介します。

 皆さんがよくご存知の備長炭ですが、一般的には焼き鳥店の看板によくみかけることがあります。 この備長炭の用途が変わると顧客が変わり、顧客が変わると値段が変わるという話です。

これらの顧客を整理すると、
(A)住宅の防湿材として使用する人
(B)焼き鳥店の店主
(C)バーベキューを楽しみたい人
(D)美味しくご飯を炊きたい家庭の主婦
(E)インテリアとして使用する人
となりますが、備長炭の価格は、キロあたり数円~数千円以上と大きな差があります。

これらの顧客の用途を整理すると、
(A)住宅建材用の防湿・防臭材として、住宅の軒下などに活用される場合
(B)飲食業などの調理用として使用される場合
(C)アウトドアにおいて、調理用として使用される場合
(D)飲食時においてご飯や水を美味しくするために使用される場合
(E)オフィス・店舗や自宅などの装飾品として使用されうる場合
となり、それぞれの用途に応じて価格が変わっていきます。

 要は、商品は同様のモノでも用途が変われば顧客が変わり、顧客が変わると価格が変わっても、顧客のニーズにマッチしていれば購入してもらえるということです。 一見して同じような商品でも、顧客のニーズを的確に捉えて、そのニーズに合った提供の仕方をすれば、現在では売れていないモノでも、ヒットする可能性が潜んでいるということです。 「アプリケーション」(応用)の「ビジネスアイデア」は、「商品・サービスの顔は一つではないこと」、「用途開発で顧客と値段が変わること」、「顧客のニーズに合わせることで売れないものも売れる可能性があること」が必要条件といえます。 以上、「社会的観点」の3つのキーワードによる「ビジネスアイデア」創出方法を、これからの新しい事業の創造に活用することをお勧め致します。

 最後に、これまで紹介してきた「ビジネスアイデア」の創出手法とは、「個人的観点」と「社会的観点」の6つのキーワードから構成されていますが、これらのキーワードを単独で活用することも可能ですが、他社がマネしやすいビジネスは、すぐに競合が台頭してくるため、先行者利益も得ないうちに、また新たなビジネスアイデアを考えなければならなくなります。 出来るだけ複数のキーワードを掛け合わせて複合させた「ビジネスアイデア」を創出して、より参入障壁の高い新たなビジネスの創出に期待します。


最終内容確認 2013年10月

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