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中小企業経営
中小企業の活力ある組織作りを考える

目次

1.望ましい組織とは

環境や社内の状況の変化に対応してトップが組織図を作ったり、配置替えをしなくても、自然に形を変えて対応してしまう組織こそが最ものぞましい。
つまり、だれか好ましい人物がいつのまにか組織のリーダーシップをとり、皆が自然にその人についていく。そしてしばらくすると、また別の人材が現れて組織を引っ張るというように、常にその状況に合わせて新しいリーダーが生まれ、新しい体制が作られていくような状況が実現されているとき、組織は非常に充実していると判断できる。

2.組織はフラットであることが望ましい

外部の環境や社内の状況に対し、柔軟に適応していくことのできる組織を実現させるためには、フラットな組織構造を採用することが望ましいと考えられる。
フラットということは、横方向に並立する小さな組織がたくさんある状況になる。この並列の組織一つひとつを活性化させるようにすれば組織全体が活性化することになる。そこで個々の組織を活性化させるには、個々の小さな組織に意欲を与えるようにする。
つまり、できるだけ権限と責任を独立した形で持てるような、自己裁量の部分を広げられる組織にする。そうすれば組織は活性化する。
しかし、小さな組織が実際に活力を得るためには、前述のような原理原則のみでは十分ではない。具体的に小さな組織の強みと弱みを検討して、その中での強化策を確立しなければならない。

3.小さな組織の強み

1)経営者の方針や考え方が社員全員によく伝わり、行動が早い

大きな組織にありがちな縦割組織では、トップの方針として決めたことがあっても、全社員まではなかなか浸透しない。しかし、小さな組織ではトップの意向もすぐに全体に伝わり、素早く行動に移ることが可能になる。

2)一人ひとりの責任範囲が広く、一般的にセクショナリズムなどが発生しにくい

組織が大きくなればなるほど社員個々人の仕事は細分化されていき、次第に企業の上位の目的に直接はつながらなくなる場合も出る。
しかし、小さな組織では個人の仕事の内容も当然広くなり、自分の仕事はここまで、というように他人と分けて考えるのではなく、他のセクションの仕事にまである程度かかわらなければならないことになる。セクショナリズムの発生する確率はかなり低くなる。

3)コミュニケーションがとりやすく、個性を生かした組織作りが可能である/

大企業のような大きな組織であるならば、リストラクチャリングには組織図のかき直し、権限の委譲などの取り組みが必要になるが、小さな組織ならば、組織図をかき直すことよりも仕事のさせ方や権限の与え方を考え、社員のやる気を促進させるようなイベントやキャンペーンなどが有効に機能する。

4.組織強化のポイント

1)高い欲求水準を持たせ常に危機感を感じさせる

好ましい状態の組織であるには、まず、社員一人ひとりが高い目標を持ち、チャレンジしていく意欲、すなわち高い欲求水準がなくてはならない。

【高い欲求水準をあたえていくためのポイント】

a.個々人の欲求を喚起させる

たとえば、業績と給与をリンクさせる、実力者を抜てきする、時には異例の給与を支払っても外部から優秀な人材を連れてくる、というような刺激を与える。

b.組織の中でどのような欲求を実現していくか、その方向性を明らかにする

欲求を実現していくために、いつもどのような行動をしていかなければならないかを明らかにさせ、具体的に行動計画を立てさせる。

c.欲求を更新し高めていく

ひとつの目標をクリアした時点で、更に次のレベルの欲求に従って目標を立て行動するように、意識して刺激を与え続ける。

2)自信と信頼を醸成する

  組織を活性化するにはさらに、各構成メンバーのなかに、自信と信頼を醸成させていく必要がある。自信と信頼、このいずれの感情も、積極的にチャレンジする行動を生み出すのに必要不可欠なものである。

【自信と信頼を醸成するポイント】

a.疑似体験を豊富にさせる

経験豊富な社員や特に目立った能力、経験のある社員とコミュニケーションをとることによって彼らの経験した多くの成功、失敗事例を疑似体験させる。常に目的意識を持って自分の周囲から何かを学んでいこう、とする姿勢を社員に身につけさせることができれば、疑似体験による自信と信頼の醸成は可能となる。

b.成功体験を蓄積させる

チャレンジできる場を与え、一つひとつの仕事を積極的に評価してやり、また、成功体験を確実に得られるように、必要な権限を委譲し、支援をしていくことが大切。
具体的な方法としては、「朝礼の時間を利用して、社員に自分の意見や感想を述べさせる」「毎年、人生計画を立てさせ、その中で最初の1年間について、月間計画を立てさせて目標にチャレンジさせる」という手段がある。

最終内容確認日2014年3月

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