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売上を伸ばす店舗色彩のコツ

本レポートは、店舗を有する小売業・サービス業の方を対象として、店舗の色彩を考える際のポイントをご紹介している。

目次

1. 色彩の分類

色彩を効果的に使用するためには、色彩の基本的な分類方法について知っておく必要がある。まず、色彩は「無彩色」と「有彩色」に大別することができる。「無彩色」とは白・黒・灰色のことで、それ以外の色はすべて「有彩色」。

また、「色相(赤、黄色、緑、青、紫など色合いの種別)」「明度(白に近い明るい色、黒に近い暗い色など明るさの度合い)」「彩度(冴えた色、濁った色など鮮やかさの度合い)」という3要素の組み合わせにより分類することも可能。

3要素のうち「色相」を表すには色相環(色環)を用いる。時計の文字盤を10分割した図をイメージしてほしい。12時の位置を赤として、時計回りに黄赤(橙)、黄、黄緑、緑、青緑、青、青紫、紫、赤紫と並べると、一巡して赤に戻る。

この色相環の赤から黄色の辺りまでを「暖色」、青緑から青の辺りまでを「寒色」と呼び、暖色と寒色の間を「中間色」と呼ぶ。

さらに、時計の文字盤の中央を1本の棒で貫いて「明度」(上はもっとも明るい白、下はもっとも暗い黒)を表し、時計の秒針で「彩度」(文字盤の中央を白に近い色として、次第に濁った色、強い色、冴えた色、純色になる)を表す。

2. 色彩の性質

色彩はそれぞれ基本的な性質を有しており、見る人にさまざまな印象を与える。また、色彩の与える印象は色と色との組み合わせによっても変化する。たとえば、ピンクや薄い黄色、水色といったパステルカラーの組み合わせはロマンチックな感じ、白と青は爽快で涼しげな感じ、濃い緑や橙、茶は落ち着きがあって上品な感じとなる。
店舗の色彩を考える際には、こうした色彩の性質をよく理解したうえで、業種・業態、自店のイメージや経営コンセプト、客層、季節、あるいは形、面積、内外装の素材などに応じて色彩を選び、商品や陳列什器、照明などの色彩との調和も考えて決定していくこと。

1)無彩色

白は、冷たく、寂しい感じがする一方、清潔で衛生的な感じ、神聖な感じなども与える。光を反射するためまぶしく、全体を白にするのは望ましくない。

黒は、暗く、恐ろしい感じを与え、基本的には魅力的な色ではない。ただし、商品の背景に用いた場合は、商品の色を引き立ててくれる。
灰色は、隣接する色にほとんど効果を与えないため、背景の色としては不向き。

2)暖色と寒色

赤、橙、黄色などの暖色は、文字通り見る人に暖かい感じを与え、ゆとりやくつろぎをもたらす色といえる。そのため、一般的な店舗では暖色が用いられることが多い。

青や青緑などの寒色は、文字通り見る人に寒々しい感じを与え、心理的な緊張を高める色。そのため、大衆的な店舗には不向きだが、高級感を演出したり、夏らしさを出すのには役立つ。また、沈静色と呼ばれることも。

たとえば、赤い部屋と青い部屋では、赤い部屋の方が食欲は高まるといわれている。

3)進出色(膨張色)と後退色(収縮色)

進出色とは、近く、大きく見える色のこと。有彩色では暖色、無彩色では白がこれにあたる。同じ色相なら明度の高い(明るい)色の方が近く、大きく見える。
後退色とは、遠く、小さく見える色のことです。有彩色では寒色、無彩色では黒がこれにあたる。同じ色相なら明度の低い(暗い)色の方が遠く、小さく見える。
たとえば、奥行きが狭い場合や天井が低い場合は後退色を用いるとよい。

4)明度・彩度による特徴

明度の高い(明るい)色の方が軽く、やわらかい感じを与え、明度の低い(暗い)色の方が重く、硬い感じを与える。また、彩度の高い(冴えた)色は強い感じ、派手な感じを与え、彩度の低い(濁った)色は弱い感じ、地味な感じを与える。
たとえば、床や天井のように面積が広い場合、商品の背景などのように目立たなくてよい場合は、明度の高い色や彩度の低い色を使うのが望ましい。

5)補色

前述した色相環で向かい合う位置にある色を「補色」という。補色関係にある色の組み合わせは強い印象を与えるため、にぎやかな感じ、若々しい感じを与える反面、騒々しく、落ち着きがないように感じることも。そのため、アクセントとしては効果的だが、広い面積に用いる場合は、明度や彩度で調節したり、無彩色を加えるとよい。

3. 業種別店舗色彩調和サンプル

以下に、業種別の店舗色彩の例を紹介しておく。

業 態天 井床 面壁 面什 器
喫茶店 淡い茶 エンジ 白と茶 白と茶
ファミリーレストラン エンジ 薄いピンク ベージュ ベージュと茶
スーパー オレンジ 白と若草 クリーム
鮮魚店 青磁 淡い水色 シルバー
青果店 若草 白と黄 若草
ベーカリーショップ クリーム オレンジ
洋菓子店 ピンク 白とピンク 白とシルバー
和菓子店 白と紺
婦人服店
紳士服店 白とうぐいす
ベビー・子供服店 明るい水色 白とピンク 白と水色
玩具店 白とオレンジ オレンジ 白と淡い水色
化粧品店 藤色 ベージュ 白と藤色 ベージュと茶
時計・眼鏡・貴金属店 白と青 白と紺 金と白
書店 ベージュ
文具店 アイボリー アイボリー

最終内容確認日2013年10月

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