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飲食業
飲食店のパートアルバイトの集め方

本レポートは、パート・アルバイトの採用をお考えの飲食店経営者を対象として、効果的な募集・採用活動の方法を紹介している。

目次

1.採用にあたって

正社員と比較して人件費を低く抑えられるパート・アルバイト(以下P/A)が飲食店では必要不可欠。
しかし、「P/Aが思うように採用できない」とお困りの飲食店も多いだろう。P/Aを募集している飲食店は数多く存在し、飲食店以外でもP/Aの勤務先はある。
つまり、自店のP/A採用を有利に進めようとする場合は、同業他社だけではなく、他のすべての業種・業態よりも魅力ある募集内容でなければならないということだ。

2.どの募集媒体を利用するか

 

募集媒体は複数あるため、採用したい層(学生なのか、主婦なのかなど)によって効果の高い媒体を選ぶこと。
また、自宅から通う学生アルバイトの通勤時間は10~20分が多く、学校からの場合は30~60分が多いため、アルバイトの通勤時間は30分前後を目安としてその範囲で募集をかけること。したがって、P/Aを募集する際、なるべく多くの人にアピールしようとして募集地域を広げても、効果は期待したほど上がらない。
では、P/Aの募集はどの媒体を利用するのが最も効果的なのか。以下に主な募集媒体と期待できる効果を紹介しておく。

 
駅への掲示 年齢を問わず幅広く募集
年齢を問わず幅広く募集をかけることが可能。ただし不特定多数の人の目に留まるので特定層に絞って募集したい場合には不向き。申し込みは募集広告を掲示したい駅へ。
情報誌 若年層を中心に幅広く募集
駅売店やコンビニエンスストアに必ず置いてあるため、学生を中心に若年層への訴求効果が高い。
地域版
新聞折り込み
広告
主婦層を中心に募集
新聞折り込み広告をチェックする主婦への訴求効果が高い。自店の立地する周辺ほぼ全域に配布される。
学校への掲示 学生を募集
学校の掲示板は学生側にも安心感があり、効果が期待できる。申し込みは直接学校まで。
店内の張り紙
従業員による
口コミ
自店の利用者を募集
募集の範囲は狭いものの、自店に親近感をもつ者からの募集となるので、定着率は高い。

3.採用条件の決め方

先に述べたように、有利に採用活動を行うためには、他社よりも魅力ある採用条件を提示する必要がある。以下に、その具体策を紹介しておく。

1.時給

時給は同エリア同業店の条件を調べ、相場の平均時給を確保すること。さらに平均時給にいくらか上乗せすれば効果的。時給を単純に一律にするのではなく、時間帯や職種なども考慮して手当などを決め、できるだけ分かりやすく提示する。

2.勤務時間

「1週間に3~4日、1日4時間程度働ける方。日・祭日のみの勤務可」などと、P/Aの都合に合わせた勤務条件を提示すると、より多くの応募者を集めることが可能となる。

3.交通費

できることなら「交通費全額支給」としたいところ。できない場合は「1日千円まで支給」と限度を明示した方が効果的。

4.資格

学生を募集する場合には高校生、大学生などと明示。年齢制限を設ける際、たとえば35歳までの人を採用したいときでも「35歳くらいまでの人」と限定を避けて告知するほうが応募者も応募しやすい。

5.仕事

できるだけイメージのよい表現を使うこと。たとえば「洗い場」を採用したいときでもそのまま「洗い場」とせず、「キッチンへルパー」とした方がイメージもよく、さらに採用後、洗い場だけでなく、仕込みの手伝いなども頼みやすい。同様にウエーターやウエートレスと限定せず「サービススタッフ」とすると、応募者はサービス全般に携われると感じ、多くの応募者を集める可能性が高まる。

6.応募

面接の日時をあまり限定せず「電話後、履歴書持参でお越しください」として、相手の希望と自店の都合のつく日時を調整する。

4.面接・採用のポイント

1.面接のポイント

お客の側にしてみればP/Aも正社員も関係ない。P/Aの採用も正社員同様、慎重に行う必要がある。面接のポイントは以下の通り。

(イ)応募者もお客の1人

P/Aは自店から30分圏内に居住する人が多い。彼・彼女たちは応募者であると同時に自店のお客、今後お客になるかもしれない人といえる。したがって、店や面接者の第一印象や応対が大変重要。

(ロ)面接時の工夫

面接は、応募者を面接者の正面に座らせて行うことが多い。これは相手の表情や仕草をチェックできるという点では効果的だが、応募者によっては面接者に威圧され、本来のよさを表現できないことも少なくない。したがって、面接者と応募者がテーブルのコーナーを挟んで、L字型に座り、必要に応じて目線を合わせるスタイルの方が応募者の緊張もほぐれ、面接が効果的に進む可能性は高い。

(ハ)面接は適切な時間で

1人当たりの面接時間は15~20分を目安に。これより短くては判断が難しく、これより長いと集中力に欠けてしまう。まずは「今回はご応募いただき、ありがとうございました」など、応募に対しての感謝の言葉から始めること。さらに学生であれば、学校のことやクラブのことなどから話を始め、相手をリラックスさせる。それから自店の紹介や仕事内容、時給や待遇面の話に進む。面接は面接者が一方的に話すのではなく、なるべく相手に話をさせ相手の言葉遣いや表現力、表情、態度などを観察すること。そして最後に「何か聞いておきたいことはありますか」と相手に質問をさせて面接終了となる。

以下の項目は、面接時のチェックの一例です。

チェック項目 YES NO
態度、言葉遣いはよいか、丁寧か
身だしなみ、服装などは問題ないか
髪型、化粧は問題ないか(もしあれば、採用後直せるか)
全体的に明るく、清潔感はあるか
あいさつ、返事ははっきりとできているか
若々しいか、キビキビしているか
他の従業員との協調性はありそうか
本人の希望している職種や条件に合っているか
通勤時間は勤務に支障がないか

5.採用者受け入れのポイント

採用するなら、P/Aには長く自店で働いてもらいたい。それにはやはり最初が肝心だ。

(イ)初出勤の準備

まず本人の名札やタイムカード、ユニホームを用意。また、雇用契約書を作成し、時給の説明や支払日、支払方法、休憩、食事に関することなど必要事項を説明する。採用登録簿を作成し、緊急時連絡先、給与振込口座、ユニホームのサイズなどを記載しておく。

(ロ)オリエンテーション

オリエンテーションでは、オーナーや店長が新人のP/Aに対して、自店の経営方針を理解してもらい、従業員として接客時の心構えなどの意識付けをすることが重要。また、店内ルールをしっかりと説明しておくこと。これらが終了した後、基礎訓練として発声練習やサービスの基本用語と言い方などの訓練を行う。これらは継続して行うべき。

最終内容確認日2013年10月

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