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飲食業
飲食店の販売促進イベント

本レポートは、すべての飲食店経営者の方々を対象として、販売促進イベントの準備から開催手順までを紹介している。

目次

1.販売促進イベントの意義

おいしい料理と最高のサービスを誇る店であっても、それをお客様が知らなければ繁盛にはつながらない。お客様に自店の存在を知ってもらうためには、継続的な販売促進活動が必要となる。販売促進イベントには、お客様に来店のきっかけを与えるという役割がある。さらには、常連客には飽きさせないという効果も。つまり、お客様に感動を与えるイベントの開催・実施によって、お客様を自店に引きつけることができるのだ。

2.イベント企画

では、具体的にどのようなイベントを企画すればよいのか? 飲食店でのイベントとしては、具体的に下記のようなものが考えられる。

1) オープニングイベント

オープンのお知らせと集客を兼ねて、飲物、料理の無料券や割引券の配布、オープン特別価格での提供、記念品の進呈などを行なう。記念品は、住所、氏名を書いた引換券と交換し次回DM発送時に役立てる。チラシに試食券やドリンクサービス券を刷り込む。また来店者には次回も利用してもらえるように割引回数券を配布する。

2)メニューフェア

サラダフェア、パスタフェア、カレーフェア、特定の商品に絞って普段のメニューよりバリエーションやアイテムを増やして提供する。また、飲物やデザートとのセットメニューにして「お値打ち感」をもたせるのもひとつの方法である。こうした場合、苺フェア、トマトフェアといった旬のものやその時期に安く入手できる食材を利用してコストの削減を図る。サラダやデザートのフェアは、食事と合わせたオーダーや追加注文が期待でき、客単価を上げるのに効果的である。

3)記念日

「クリスマスセット」「バレンタインディナー」などの記念日に合わせた特別セットメニューを提供する。子供連れ、カップルなど客層によってイベント内容が大きく違ってくるので、ターゲットを明確にすることが大切である。

4)周年イベント

開業○周年を記念して、特別メニュー、特別価格での提供、景品や粗品の進呈などを行なう。PR手法としては、DMに招待状や粗品引換券を同封する、割引券を印刷した折り込みチラシを利用するなど。

5)シーズンイベント

夏休み、冬休み、雛祭り、お花見など毎年一定の時期にある行事や節目にあわせる。
たとえば、夏には浴衣を着て来店したお客様に割引サービスを行なう、花見の時期には桜を使ったデザートを揃えるなど。

こうした、イベントを企画する際には、客層、店、地域性、流行を考慮し、明確な目的を設定することが成功のポイントとなる。たんなる他店の模倣や収益の拡張だけをねらったのでは、高い効果は期待できないだろう。イベントは自店中心の押し売り商法ではない。徹底的にお客様を喜ばせることが最終目的であると心得ること。

また、イベントをより効果的なものにしたいなら、演出方法も重要なポイント。たとえば、抽選による記念品の提供、福袋のプレゼントは「くじをひく」「袋を開ける」という期待感や感動を与える。また、クリスマスディナーの帰り際に「当店からのささやかなプレゼントです」と、さりげなくプレゼントをさし出すといった、意外性の演出も効果的。

さらに、販売促進イベントは1年限りではなく、継続して行なうことが望ましい。イベントは店舗の「集客力を高める」「固定客をつくる」ことが最大の目的。イベント自体で利益を出すのではなく、将来的な利益に結びつけるためにイベントを行うのである。

以下に、販売促進イベントの事例を紹介しておく。

ケース1)朝市イベント

対象: 地元の主婦層。
目的: 日曜日の午前中はほとんど使われない、店前駐車場の有効活用。
内容: 店の駐車場を利用した青空パーティー。駐車場にいくつもの簡易テントを張り調理の実演販売を行なう。テーブルや椅子を設置しその場で食べることも持ち帰りもできるようにする。
集客効果: 食材費や人件費がかかるため、朝市自体では儲けはほとんど出ないが、まだ一度も来店していない地元のお客様とのコミュニケーションを強めるなど、自店を知ってもらうきっかけとなる。

ケース2)料理教室

対象: 地元の女性。
目的: 店の認知度のアップ。目立たない立地でも固定客を集客したい。
内容: 店内厨房を開放し、料理教室を開催。家庭でも簡単に作れるプロのレシピを紹介する。料理教室のリピート率を上げるには年会費を設定し、代わりに1回の授業料を通常よりも低めにするなどが効果的。
集客効果: 参加者の口コミにより料理教室・店名が広がることが考えられる。家庭でも作れるような料理を中心とするが、手に入りにくい食材や器材は店舗でも販売できるようにする。

3.イベント企画の手順

次のような手順で進めていけばスムーズなイベントプランが立てられる。

イ) イベントの目的を決める
ロ) イベントの内容を検討する
ハ) イベントのネーミングを決める
ニ) 商品計画書を作成する
ホ) イベントにかかる予算を決める
ヘ) イベントの進行方法を決める
ト) イベントの対象となる客層、動員数を決める
チ) イベントのイメージを決める

イベント実施後は、「実施後に効果の検証・反省」を必ず行なうこと。改善点を話し合い、次回イベントに反映することでイベントの精度を高めよう。

また、イベントを企画したら、それをお客様にPRしなければならない。一般的な方法としては、「街頭でチラシの配布」「店内、入口でのポスター掲示」「店内にパンフレット設置」などが考えられる。こちらは予算との相談が必要だが、新聞の折り込みチラシ、地域に密着したタウン新聞、エリア情報誌などをPR媒体として活用すればより効果的だろう。

最終内容確認日2013年10月

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