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サービス業
クイックマッサージ
自由国民社「現代用語の基礎知識」によれば、クイックマッサージは「短時間で凝りをほぐすマッサージ」と定義される。具体的には、
(1)10~20分など短時間単位での利用
(2)服を着たまま手軽に受けられる
(3)料金は平均で10分1,000円程度
といった特徴を持つ。多忙な現代人が「癒し」や「リラックス」を求めている中で、駅前やオフィス街で短時間でも気軽に利用できるサービスとして人気を集めている。

以前は、個人事業が多く施術内容や価格がわかりにくく、とくに短時間での利用が難しいサービスだったが、株式会社グローバルスポーツ医学研究所が運営する「てもみん」が、10分1,000円という短時間利用のサービスを打ち出して駅前などに多店舗出店したことにより、一気に市場が形成された。今では法人個人を含め類似の業態が数多く出現している。

国家資格が必要なあん摩マッサージ指圧師などと異なり、現時点においては医療行為ではなく、あくまでストレス解消やリラクゼーションが目的とされる。

総務省統計局「家計調査(2010年調査)」によれば、家計が1年間に「マッサージ(診療外)」へ支払った額は、2人以上世帯(1世帯あたり平均)で2,646円、単身世帯平均で2,753円である。単身世帯の「マッサージ(診療外)」への年間支出額を年代別・性別に見ると、35~59歳女性(7,138円)が最も多く、次いで、35~59歳男性(3,749円)、60歳以上女性(2,509円)、34歳以下女性(2,502円)の支出額が多い。
同資料(2人以上世帯データ)を元にマッサージ(診療外)の季節変動を見ると、6月~7月に落ち込み、秋冬にピークを迎えるというパターンがあると考えられる。需要のボトム期(6月、7月)とピーク期(11月)の利用額の差は、約1.5倍程度である。

当業種を含むリラクゼーションビジネスは特別な国家資格が不要で、しかも小規模資本で開業できるとあって、新規参入障壁は低いが、競争環境は厳しいともいえる。

目次

1.起業にあたって必要な手続き

 

 クイックマッサージは医療行為ではないため、起業に際して国家資格は不要とされる。起業にあたっては、専門学校や実際のマッサージサロンで働きながら知識や技術を身につけ、独立開業するのが一般的である。

2.起業にあたっての留意点・準備

 短時間で利用するサービスであるため、「入りやすさ・通いやすさ」は非常に重要である。駅前の繁華街はもちろん、駅中、駅通路、駅ビル、商業施設などに出店する場合も多い。繁華街では空中階に出店するケースもあるが、その場合は窓看板などで視認性を高める工夫が必要である。新規顧客を取り込みにくい立地で出店した場合は、新規顧客獲得のための広告宣伝を常に打つ必要がある。

 開業にあたっての初期投資や運営コストも多くかからない業態である。経費は家賃と人件費の固定費の比率が高くなるため、損益分岐点売上を超えれば利益率が高くなる。毎月安定的な売上を見込めるよう、固定客確保も重要である。リピーター、固定客を作るために、魅力的な会員制度やポイントによる特典制度などを導入するとよい。

 短時間の施術であるため、施術技術による差別化が難しいのが現状である。しかしながら、顧客との1対1のサービスであるため、コミュニケーション能力が高ければ満足度向上につながる可能性が高い。施術技術はもちろんのこと、接客能力をも高めるような訓練を定期的に行うことが重要である。

 人材採用育成については、養成スクールを運営するケース、OJTで養成するケース、当初から国家資格者を採用するケースなど、各社工夫して対応している。のれん分け制度や独立支援制度などを用意すると、独立開業意欲の高い技術者の採用も可能となる。

3.必要資金例

繁華街に15坪のクイックマッサージサロンを開業する際の必要資金例 (ベッド数3、スタッフ3~4人)

4.ビジネスプラン策定例(モデル収支例)

1)売上計画例

2)損益計算のシミュレーション

※初期投資一括計上分は、開業費の金額

※減価償却費は、設備工事費・什器備品費等の額を5年で償却したもの

※必要資金、売上計画、シミュレーションの数値などにつきましては出店状況によって異なります。

  また、売上や利益を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。

最終内容確認2014年2月

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