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サービス業
食材宅配サービス
食材宅配サービスは、高齢者世帯など、1人で遠くまで外出できないなどの理由で思うように買い物に行けない家庭に食材を配送するサービスである。

高齢者世帯の増加、女性の社会進出、共働き世帯の増加などにより、市場は拡大傾向にある。
また、食材にメニューが添付されていたり下ごしらえがされている半調理品の宅配もあるため、料理に自信がないなどの理由で利用する人も多いと考えられる。


食材宅配には、次の3つのタイプがある。

(1)食材宅配タイプ:選んだ食材そのもの(野菜や魚、肉、日配品など)が届くタイプ
(2)半調理品宅配タイプ:選んだメニューについて、皮むきなどの下ごしらえが済んでいて味付けも済んだ食材が届くタイプ
(3)調理品宅配タイプ:選んだメニューについて、冷蔵・冷凍状態の料理が届けられ、それを電子レンジなどで温めなおすタイプ
なお、食材宅配タイプ<半調理品宅配タイプ<調理品宅配タイプ というように調理の完成度が高いほど、費用は割高になる。

このほか、食材が届く頻度によって次の2つのタイプがある。
(1)定期的に無農薬野菜や産地直送品など、旬の食材が届くタイプ
(2)毎週または毎日、日々の食事の食材が届くタイプ

食材宅配サービスは市販品に比べて割高な場合が多い。このため、多くの食材宅配業者では会員制を導入しており、長期間にわたる利用者に割安感を与えるような工夫がなされている。

目次

1.起業にあたって必要な手続き

 

 食材に調理を加える場合は、飲食店と同様、「食品衛生法」に基づく営業許可が必要になる。また、調理加工しない場合でも、取り扱う食材に応じて、乳類販売業、食肉販売業、魚介類販売業など、販売業としての営業許可が必要である。このほか、都道府県の条例によっても規制がある場合があるので、事前に自治体にも確認をしておく必要がある。

 このほか、一般の開業手続きとして、個人であれば税務署への開業手続き等が必要となる。
 法人であれば必要に応じて、健康保険・厚生年金関連は社会保険事務所、雇用保険関連は公共職業安定所、労災保険関連は労働基準監督署、税金に関するものは所轄税務署や税務事務所にて手続きを行う。

2.起業にあたっての留意点・準備

 配達網には限界があるため、事業展開エリアを明確にすることが必要である。地域により、また、高齢者世帯、共働き世帯、単身世帯など、ターゲット層により、好まれるメニューやサービスが異なるため、ターゲットを明確に意識した取扱いサービス内容を考えることが重要である。
  食材は配送中に品質が変わることもあるため、配送車両の設備(冷凍、冷蔵)には充分留意する必要がある。また、食あたり・食中毒などのトラブルや家畜の伝染病などによる影響も考えられるため、食材の仕入れ・衛生管理にも充分気をつける必要がある。
  フランチャイズ展開を行っている企業もあるため、信頼できるフランチャイズに加盟することで、優れた運営ノウハウを学ぶという道も考えられる。

3.必要資金例

半調理品タイプで開業する際の必要資金例

4.ビジネスプラン策定例(モデル収支例)

1)売上計画例

2)損益計算のシミュレーション

※初期投資一括計上分は、開業費の金額

※減価償却費は、設備工事費・什器備品費等の額を5年で償却したもの

※必要資金、売上計画、シミュレーションの数値などにつきましては出店状況によって異なります。また、売上や利益を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。

最終内容確認2014年2月

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