業種別開業ガイド

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小売業
中古自動車販売業
自動車メーカー系列の中古車販売店網はすでに出来上がっている。独立系でも多くの店舗を抱えた中古車販売業者が全国に無数にある。今後は限られた市場でパイの奪い合いが激化するとみられている。

中古車販売業界は、もともとは中小業者が主体であったが、大規模展示場やネット販売、FC方式による多店舗展開を通じて業容を拡大し、株式を公開する業者も登場するなど、規模の格差が目立ってきている。

生き残り対策として、買い取り専門拠点を開設したり、同業者との提携により在庫共有システムを整備するなど、自社完結的な売買を志向する業者も現われている。また、オートオークション業者や中古車買い取り業者など異業種と連携し、中古車流通の入り口から出口までのすべてを網羅しようという動きも見られる。

販売面では、中古車を購入する際に実際に商品をみなくてもいい、という消費者が増えていて、インターネット販売を活用するケースも増加している。インターネット上では中古車の買い取り査定を受け付けたり、中古車の在庫検索や見積もりを行なったり、「売りたい」「買いたい」といった情報を消費者が登録できるようにしているサイトも多く見られる。

販売形態には
 ・中古車専業店
 ・買い取り専門店
 ・オートオークション業
 ・個人売買仲介業
などがある。

目次

1.起業にあたって必要な手続き

  • 所轄の警察署の公安委員会に古物営業法の許可申請をする必要がある。
  • 一般の開業手続きとして、個人であれば税務署への開業手続き等、法人であれば、必要に応じて、健康保険・厚生年金関連は社会保険事務所、雇用保険関連は公共職業安定所、労災保険関連は労働基準監督署、税金に関するものは所轄税務署や税務事務所にて手続きをする。
  • 自動車を修理する場合には、その事業を始める前に、道路運送車両法に基づき、国土交通省の地方運輸支局整備課に必要書類を提出・申請して「自動車分解整備事業の認証」を受ける必要がある。

2.起業にあたっての留意点・準備

  • 中古車販売店の商圏は通常半径20~30キロメートルといわれている。したがって商品構成も地域性を十分考慮することが求められる。商圏内に競合店がある場合は、品揃えや価格、品質、アフターサービスなど、何らかの面で差別化を図る必要がある。
  • 買い取りの際は、前使用者の利用状況などによって車の品質(状態)がまったく異なるため、1台1台を別個の商品として扱わなければならない。また、車の品質を確かめ、どの程度費用をかければ商品化できるかを判断するなど、的確な査定ができる確かな目や豊かな経験が必要となる。
  • 車両の十分な検査・整備はもちろん、補修やクリーニングなどを行ない、さらに品質の保証をしたうえで、中古車の廉価な魅力を損なわず、いかに顧客にアピールできるかが、重要な販売戦略となる。
  • 品質のよい人気車種をどれだけ仕入れられるかが事業を大きく左右する。新車ディーラーとの関係強化やオークション会場での情報収集などにより、常に仕入れルートの開拓に努めることが大切である。また、車種ごとの人気や価格にも大きなバラツキがあり、かつ変動も激しいため、車種別の相場情報をタイムリーに入手することが重要である。

3. 必要資金例

FC加盟をして500坪の店舗を開業

(単位:千円)
項 目 初期投資額
保証金 6,000
加盟金 9,000
設備資金 3,100
仕入商品代金 500
研修費 17,300
その他 1,600
合計 37,500

● 制度融資を利用する

開業する場合には、都道府県の制度融資等を利用することができる。融資限度額は300万~500万円が多く、金利率は2~3%で、金融機関からの融資よりは有利な融資を受けることができる。詳細な事業計画書を準備して、都道府県等の融資相談窓口に相談するとよい。

4.ビジネスプラン策定例

●モデル収支

(単位:千円)
売上高 56,000
粗利益 7,800
諸経費計 6,230
  人件費 2,870
  減価償却費 230
  ロイヤルティ 500
  その他経費 2,630
営業利益 1,570

※ 売上計画やシミュレーション数値などにつきましては、出店状況によって異なります。また、売上や利益を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。

最終内容確認日2014年2月

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