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頑張れシニアベンチャー
人生2度目の起業で、結婚相談所を開設【アイスブルー】

1度目の起業から20年。63歳で第2の起業に乗り出した樋口健治氏が選んだ仕事は「縁むすびおじさん」。幅広い仕事経験や、結婚も離婚も体験した自身の人生経験を武器に、きめ細やかな対応が自慢の結婚相談所を開設して、男女の出会いを演出している。

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株式会社アイスブルー
代表取締役 樋口健治(ひぐち・けんじ)

1946年生まれ。東京理科大学卒業。営業職経験後1972年渡米。ロサンゼルスで皿洗い、ウェイターを経験したのち、Gardener(庭師)として独立。1975年にカリフォルニアで結婚し、1982年帰国。外資系企業でトップ営業マンとして活躍。1987年離婚。ニューヨークが本部のボランティア団体の理事を務め、1990年に小林眞理(現樋口眞理=結婚ジャーナリスト)と結婚。自身の結婚式をプロデュースしたことをきっかけに、同年、樋口眞理とウェディングプロデュース会社を設立。2008年に退職後、アイスブルーを設立し、現在にいたる。

目次

脱サラして渡米、2度の結婚と最初の起業

──これまでの経歴を教えてください。
東京理科大を卒業後、外資系企業で4年ほどサラリーマンをしていましたが、自由の国に憧れて、26歳の年に渡米しました。はじめは3カ月くらいで帰国するつもりでしたが、帰りの航空券をなくしたことがきっかけで、そのまま10年間アメリカで生活することになったのです。
 アメリカでは、レストランの皿洗いやウェイターのほか、庭師の仕事をやりました。渡米から3年後、アメリカ人女性と出会って結婚しましたが、父親の具合が悪くなって1982年に帰国することになりました。当時の妻の希望もあって日本で5年ほど暮らしていたのですが、次第にうまくいかなくなり、結局は離婚して、彼女はアメリカに戻りました。
──帰国後は、どのような仕事につかれたのですか。
ドイツのメーカーで営業マンをやったり、不動産会社に勤めたりしました。ほかにも、ニューヨークに本部があるボランティア団体の理事もやっていて、そのセミナーで現在の妻と出会い、1990年に結婚しました。当時はバブルでしたので、仕事でイベントの企画をすることもあり、その経験から結婚式も自分たちでプロデュースしました。それがきっかけとなって、妻とウェディングプロデュース会社を設立することになったのです。

事業からの撤退と2度目の起業

──最初の起業は、うまくいかなかったのですか。
結婚式といえばホテルか結婚式場しかない時代に、先駆けてレストランウェディングを手掛けたのですが、会社は絶頂期には30数名の社員を抱えるまでに成長していました。しかし、事業開始から17年後、提携先のレストランから立て続けに契約を切られてしまったのです。ある程度ノウハウが掴めたら、あとは自分たちでやりたくなったということでしょう。業務提携による資本注入で会社は存続しましたが、2年後、私は退任することになりました。
──現在の仕事は、どのような経緯で始められたのですか。
前の会社を2008年に辞めて、翌年には現在の株式会社アイスブルーを設立しました。それまでは結婚式の仕事をしていたわけですが、式の数自体がものすごい勢いで減っていました。昨今のジミ婚の影響もあって、東京では結婚するカップルの20%強が式を挙げないし、挙げてもお金を使わない。また、結婚していない人も多く、周囲から「誰か紹介してほしい」といわれることもたびたびありました。そこで、結婚相談所をはじめようと思ったのです。
──銀座にオフィスを構えるのは、大変ではないですか。
じつは、レンタルオフィスを利用していて、スペースはもたずに登記のみ銀座の住所を使っています。「銀座」の名前が欲しかった(笑)。実際の面談は、喫茶店などを利用することが多いです。

大手とは違う、きめ細かな対応で成婚率アップ

──事業のしくみを教えてください。
日本最大級の結婚相談所連盟IBJ(加盟企業870社)に加盟して、登録する4万8000名のなかから、条件に合うお見合い相手をWeb上で検索します。お見合いが成立したら、相手の登録先の企業と打ち合わせをして、場のセッティングや返答の代行を行ないます。費用は、入会金8万円、月会費1万円、お見合い1回につき5000円、成婚した場合は別途25万円をいただいています。現在の会員数は20数名ですが、今年中には30名に達する予定です。成婚率はIBJ加盟企業の平均42%を上回る、約50%となっています。
──他社との違いは、どんなところですか。
Webでも募集はしていますが、うちの場合、入会者のほとんどがクチコミによる紹介です。妻がテーブルマナーレッスンやセミナーの企画運営などをやっているので、そこから紹介されることも多いです。大手ではないので、そのぶんきめ細やかな対応をして、最後まできちんと面倒を見たいと思っています。お見合いがうまくいくようにトークやマナーのアドバイスもしますし、服装や髪形など身だしなみについてはスタイリストを紹介することもできます。会員のなかには、見た目の雰囲気が変わったからか、好きだった人にプロポーズされて退会した人もいますよ(笑)。
──60歳を過ぎての第2の起業は、1度目とどう違いますか。
最初の起業は40代でしたし、会社を大きくしたいという野心がありました。株式会社として周囲から投資もしてもらっていたので、儲けないといけないというプレッシャーもあった。いまは純粋に、この仕事が好きだからやっています。もともと、人が喜ぶこと、楽しいことが好きな性格ですから。これまでも、人脈のなかで会社と会社をくっつけたこともありますし、人と人を結びつけるこの仕事は、自分の性に合っていると思います。
──今後の抱負を聞かせてください。
会員数をもう少し増やしたいですね。50名くらい。いま、一緒に仕事をしたいといってくれている人がいるので、アルバイトひとり雇えるくらいにしたいです(笑)。
──最後に、結婚を望む人にアドバイスを。
世の中には、結婚したくてもなかなかチャンスがない人がいます。本人に問題があるというより、本当にチャンスがなかっただけなのです。結婚相手に対し、マルかバツかで判断する人が多いですが、現実はサンカクであることがほとんど。その足りない部分を二人で築いていくことに結婚の意義があるのです。相手の良いところを探す人は逆の人より、結婚が決まるのも早いですね。

株式会社アイスブルーのホームページ


掲載日:2013年8月 6日

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