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起業の先人に学ぶ
NYに人と繋がるためのゲストハウスをオープン【ゲストハウスbproom】

クリエイティブな人たちと繋がり、旅をキーワードに社会貢献を行なう。そのための拠点として、バックパッカーのためのゲストハウスをニューヨークにオープン。

ゲストハウスbproom オーナー 北村智抄子(きたむら・ちさこ)
大手眼鏡チェーン店に3年勤務したのち、南米一周、日本縦断旅行を敢行。再度眼鏡業界に就職して3年勤めたのち、2008年に渡米。いくつかのビジネスに挑戦したのち、2010年4月、ニューヨーク、ブルックリンのロフトでゲストハウスをオープン。

目次

客というより住人として受け入れる

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――ニューヨークでゲストハウスを始めた経緯をお聞かせください。
これまでバックパッカーとして40カ国ほど海外を旅し、日本国内はバイクで縦断しました。ゲストハウスにも数限りなく泊まり、以前から人が集まる場所を作りたいという気持ちがありました。ニューヨークにいる意義は人との出会いだと思っているので、クリエイティブ、旅、社会貢献の3つをコンセプトに、クリエイティブな人を受け入れるゲストハウスをオープンしたいと思うようになりました。そういう人たちが繋がって、発展途上国などでおもしろいプロジェクトを起こすときに、声を掛けられるメンバーが集ればいいなあと。
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――マンハッタンではなく、ブルックリンにした理由は何ですか。
中を自由にデザインできる物件となるとロフト。また、ロフトビルはクリエイティブな人じゃなければ住めないので、ロフトビルが多いこの辺りはアーティストが多く、クリエイティブな人と繋がるには絶好の場所なんです。
――ニューヨークには日本人経営のゲストハウスが他にもありますが、他との差別化は。
ゲストハウスをやろうと思ったときから差別化を考えていました。普通は家を借りてその中に2段ベッドをいれるのですが、私は個室を作りたかったんです。
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他のゲストハウスは短期のゲストが多いと思いますが、ここは長期の人が多いんです。滞在は3日以上で、1、2週間滞在という人が多いですが、3カ月滞在している人も。リビングにみんな集まって、お客さんというより住人という感じです。ここだと仲良くせざるを得ないんです(笑)。
お客さんとのコミュニケーションがうまくできていれば、そこに住んでいる人が協力してくれます。人との繋がりを密にしておけば、「こんなことがありましたけど僕やっておきましたよ」というように自分たちで解決してくれるので、問題が起きません。
だから、他のゲストハウスを競合だと思ってないんですよ。競合だと、価格や立地などで競争するしかないですが、私は他には無い良いところを打ち出して、ここを好きだという人が来てくれればいいや、という気持ちでやっています。

全室個室でしかも1泊29ドル?

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――オープン当初を振り返っていかがですか。
去年4月にオープン。最初はプロモーション料金にしたので、5月はほぼ満室でしたが、9割の稼働率なのに利益が出なかったんです。それで料金を2回修正してから収益が出始めました。でも初期投資が大きいので、ブレイクイーブンを考えると黒字になったのは11月ころからです。
――宿泊料金はいくらですか。
全10室すべて個室で、1泊29ドルから(ただし3泊以上)です。
――大変だったのはどんな点ですか。
私がいなくてもまわるシステムをつくることです。去年一時期アルバイトを雇いましたが、アルバイトに任せて私が2週間全く来なかっただけで、ゲストハウスの雰囲気が変わって、アルバイトからもお客さんからもクレームが来ました。アルバイトは仕事だけすればいいと思って、雰囲気を作ったりコミュニケーションをとることができていなかったんです。私が戻ったら、2、3日で元に戻りました。
1月から新しいアルバイトで再チャレンジ。今度のアルバイトは、以前お客さんとして滞在した人ですが、ここのコンセプトも一番大切なのは人とのコミュニケーションだということもわかっているので、私がいなくてもやっていけそうです。人を育てるとか、自分が作ってきたゲストハウスを育てるってけっこう難しいなあと思っているところです。
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――今後の営業目標は。
稼働率7割くらいにしないと営業していても意味がないと思っているので、それが最低ラインです。
――社会貢献をしていきたいということですが。
家のない人のためにボランティアが一緒に家を建てる、という活動があるのですが、それに参加したいと思っています。こうして建てた家には愛着がもてる。家に愛着を持った人がその地域に増えれば地域全体が変わるという考え方がおもしろいと思って。
自分たちでプロジェクトを作ることができるので、来年はプロジェクトを立ち上げて人を集め、現地で1週間で家を建てます。旅人としてではなく、入り込まなければ見えない世界を体験したい。最近は、やりがいや達成感を旅に求める人が増えていると思います。ゆくゆくは発展途上国で何らかのプロジェクトを起こすのが目標です。

●会社概要

事業名 bproom
所在地 315 Seigel Street Brooklyn NY 11206
TEL 1-347-564-7914
URL http://bproom.com/


掲載日:2011年9月27日

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