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起業の先人に学ぶ
自転車はマンパワーを生かす道具でありアート【Folk Engineered】

エコロジーブームの影響もあるのでしょうが、ニューヨークでは自転車専用車線も増え、これまでマンハッタンにはなかった自転車用のパーキングもお目見えするなど、自転車人口増にあわせて、環境整備が進んでいます。

ライアン・リーデル
廃品などを利用した自転車の修理方法を習得し、自転車で米国各地を旅行。
マリー・パスケリエロ
アフリカを自転車旅行したのち、United Bicycle Instituteで自転車の作り方の講習を受ける。ふたりは自転車ツーリングを通じて知り合い、フルタイムの仕事の傍ら、3年前から自転車のオーダーメイドをスタート。

目次

必要に迫られて自転車作りを始める

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――どんなきかっけで自転車のオーダーメイドを始めましたか。
リーデル:私が自転車旅行をしている頃はほとんど自転車店がありませんでした。ボランティアが、ガレージの隅に転がっているような廃品を利用した自転車の作り方を教えているところがあって、そこで自転車の作り方を習い、自分で自転車を作るようになりました。必要に迫られて自転車作りを始めたのです。3年前から友人たちの自転車を作るようになって、クチコミやウェブサイトからオーダーが入るようになり、今年2月に会社登記しました。
――Folk Enginerredという社名にはどういう意味が込められていますか。c3_090915_02.png
リーデル: しかるべき材料と技術で、ヒューマンパワーを生かす実用に優れた道具を設計するという意味を込めています。私たちが目指しているのは、最新の技術や材料を駆 使した最新鋭のモデルを作ることではありません。
――どのような人たちからオーダーメイド自転車の注文がありますか。
リーデル:最近は自転車店も増え、サービス内容も店によって様々です。比較的多いのはレース用の自転車のオーダーメイドですが、私たちはツーリング用の自転車を扱って います。
パスケリエロ:旅行用の自転車は、楽に担げるように、車体が軽くタイヤも細いんです。最近は通勤に自転車を使う人も増え、コンピューターを運べるような自転車のニーズも高くなってきました。
――自転車を1台作るための手順や時間、価格は?
リーデル:クライアントからニーズや自転車を使う目的を聞き、サイズを測り、自転車の設計図を描き、必要な部品をオーダーして組み立て、ペインティングを行ないます。1台作るのに約40時間を要します。自転車の修理のみのクライアントも入れると、現在、ウエイティングリストに十数人名前が載っていますが、二人ともフルタイムの仕事を持っているので、4〜5カ月お待ちいただくことになります。
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パスケリエロ:フレームの設計とデザイン(タイヤやサドルなどはない状態)、組み立てで1500ドルから。特別なデザインの場合は3000ドルくらいになります。

いずれはこれを本業に

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――このビジネスの魅力と大変なところは、どんなことですか。
パスケリエロ:自転車の設計、組み立て、修理は、すべてアートワークだと思います。また、交通手段の個人化であり、人間の機能を最大に生かすことでもあります。使ってもらえる実用的なアートを作ることは、この仕事の大きな魅力です。
リーデル:人はひとりひとり、腕の長さも脚の長さも違います。それに合わせて、ひとつひとつ違う自転車を設計していくのは楽しいです。ただし、とても時間と忍耐が必要な作業でもあります。少しでも削る角度が違ったりすると、その調整に何時間もかかってしまうこともありますから。
――今後の課題は何ですか。
パスケリエロ:今は二人ともフルタイムの仕事をしながら、夜と週末にサイドビジネスとしてこの仕事をしていますが、いずれはこちらを本業にして、現地の人たちを雇って技術指導し、もっと生産性を上げて行きたいですね。

●会社概要

オーナー ライアン・リーデル、マリー・パスケリエロ
所在地 407 Mulberry Street4th FloorNewark, NJ 07102
E-mail info@folkengineered.com
HP http://www.folkengineered.com


掲載日:2009年9月15日

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