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起業の先人に学ぶ
病気の予防を目指し薬膳カフェを開業【京都きれいや】

病院で漢方薬を処方する薬剤師として勤務するなかで、"病気にならないからだ作り"の重要性を感じた山口真輝さんは、健康茶を中心としたメニューを提供する「薬膳カフェ」を京都市内に開業した。

京都きれいや 店主 山口真輝(やまぐち・まき)
九州出身。大学卒業後、薬剤師として病院に勤務。2006年10月に健康茶やアクセサリー・小物を製造・販売する(株)イストを設立、そのアンテナショップとして同年11月京都市のVIS(ベンチャー・インキュベーション・ショップ)に出店。2007年11月、京都市錦市場に「京都きれいや」を開業。

目次

漢方の処方に基づいたお茶を中心にメニュー開発

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――「京都きれいや」は薬膳カフェということですが、具体的な特徴を教えてください。
当店では、18種類の和漢植物を漢方の処方に基づいてブレンドした「フィーユデアンジェ(天使の葉)」をはじめとするブレンドティーを中心にメニューを構成しています。たとえば、飲み物としてだけでなく、カレーのごはんを炊くのにも使うことで薬膳をアピールしています。このほかフードメニューも、カレーは動物性たんぱく質を一切使わず野菜と40種類近くのスパイスを使い、胃に優しく滋養強壮になるようにするパフェやケーキなどのスィーツも、直接農家から仕入れた無農薬など安全な食材を使うなど、健康を意識しています。
――京都の錦市場という観光地の立地ですが、利用者も観光客が中心ですか?
もともと、30歳代から60歳代の女性をターゲットとして始めたのですが、実際は、高校生からお年寄りまで幅広い年齢層が利用しています。また、来店客は近くの百貨店に買い物に来た人から観光客までさまざまですが、「この店を目的に京都に来た」という遠方からのお客さんもあります。
看板商品であるお茶は小売もしているので、お茶を買いに来たついでに食事も済ませていくといった方も多く、カフェにしては珍しく男女比は半々くらいですね。
――営業状況はどうですか?
営業時間は12時から18時までと、一般的なカフェに比べ短いこともあって、回転数は2、3回です。よく出るのはカレーですが、食事とお茶の利用比率は1対1で、客単価は1200〜1300円ほどです。

薬剤師からカフェオーナーに転身。食生活で病気予防をアピール

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――京都きれいやを開業される前は薬剤師だったそうですね。
はい。病院勤務の薬剤師をしており、漢方薬の処方もしていました。近年、介護や保険の問題が取りざたされるようになったことから、「歳をとっても元気でいるためには、病気になったら医者にかかるのではなく、普段から病気にならない体質を作ること=self medicationが必要だ」と考えるようになり、日常生活の中で健康を意識するキッカケとなるようなカフェをつくろうと考えたのです。
――起業する際にどんな準備をしましたか?
京都商工会議所が主催する起業家養成塾で起業の手順などを学びました。また、ほかの店にない料理を提供したいと思ったので、人気のカフェやケーキ屋さんをあちこち周り、メニューの研究をしました。
――公的な支援サービスなども利用されたのですか。
資金は国民金融公庫の融資を利用しました。また、この店舗も、京都府が主宰する「起業を目指す女性の交流サロン『CO−CO(ココ)』」を通じて紹介してもらいました。そのほか、食材の仕入先も、京都府の農業支援課などに紹介してもらい開拓しました。

目指すは薬局とカフェの複合店

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――開業から1年半ほどですが、業況はいかがですか?
プレスリリースはしたものの、広告宣伝はほとんどしなかったので、口コミでの来店が中心ということもあり、現時点では黒字化はまだ達成していません。開業から徐々にお客さんは増えてきていたのですが、昨年秋の金融危機の影響か、今年1〜2月はお客さんの数も減りました。
――具体的な集客策は考えていますか?
とくに奇をてらったことは考えていません。むしろこうした時期だからこそ、飲食店の基本である"おいしいものを提供すること""気持ちのいい接客をすること"を心がけています。
――今後の事業展望を教えてください。
現在の店は12席だけなので、年内をメドにもう少し広い店に移りたいと思っています。それにあわせて、メニューの数も増やし、夕食の需要を取りこみたいと考えています。将来はカフェに薬局を併設し薬も処方できるようにすることで、総合的な健康へのニーズに応えられる店にしたいと思います。

●会社概要

店舗名 京都きれいや
所在地 京都市中京区錦市場高倉東入る北側四軒目
電話 075-212-3977
営業時間 12時〜18時
定休日 不定休
URL


掲載日:2009年7月28日

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