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起業の先人に学ぶ
自衛隊出身のママ社長【セブンワークスジャパン】

三井さんは、航空自衛隊出身のママ社長という異色の経歴の持ち主。持ち前のバイタリティで失敗を乗り越え、インターネット・モバイル広告、同メディア事業を主力に、中国でのインターネットを利用した教育事業も展開する。

セブンワークスジャパン株式会社 代表取締役 三井紀代子
みいきよこ:1973年、山口県生まれ。自衛隊勤務を経てレンタルビデオショップ、携帯電話販売代理店経営を経て、2000年、セブンワークスジャパン設立。

目次

負債52億、経理社員の横領、幾度の危機を乗り越えて

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――事業全般について教えてください。
2000年の設立当初から基幹事業としているインターネット・モバイル広告代理事業が現在でも売り上げの多くを占めています。07年からは中国で教育サイトを立ち上げ、約2万人の会員を得ています。中国ではこれと関連して子供向けのテーマパーク設立も進めています。また、2008年4月には、投稿型動画タウン情報サイト「mooa」(ムーア)をリリースしました。
――航空自衛隊からレンタルショップ、携帯電話販売代理店、インターネット・モバイル広告代理業(セブンワークスジャパン)と苦労されてきたようですね。
自衛官だった父の影響で自分も自衛官になりました。自衛隊時代は得るものも楽しみも多く充実していましたが、起業のため24歳で辞め、レンタルビデオショップを経営しました。そこで無料で配る携帯電話の販売フィーが高かったことに着目し、携帯電話販売の代理店事業にシフトし、260店舗を展開しましたが、ITバブルがはじけ、負債店舗を抱え借金がかさみ、負債は52億円に膨らみました。その危機は運よく店舗売却で切り抜けることができ、若干の資金が手元に残りました。その資金でセブンワークスジャパンを設立したのです。
ただ、そこからが大変でした。インターネット・モバイル広告の黎明期で、認知度もいまひとつだったこともあり、資金はあっという間に底をつきました。携帯電話販売代理店時代からの社員は、他社に営業派遣という形でなんとかしのいでもらい、自分は大田区下丸子のアパートの一室で広告が入りそうな媒体を必死で探していました。睡眠時間は1時間くらいだったように思いますが、アドレナリン全開だったせいか、あまり感じなかったです(笑)。
もうこれ以上消費者金融からも借りられない、銀行の預金残高も50万円になり窮地に立たされたとき、やっとよい媒体と広告代理店契約を結ぶことができました。そこからは決済の早そうな中小企業にがむしゃらに営業し、何とか月商600万を売り上げました。その時はそこから皆に給料を払うのが嬉しかったです(笑)。きっと運が強いのだと思います。ちなみにギャンブルはすごく強いのです。マカオでやってみたら負け知らずの10戦連勝でした!
――経理社員の横領も経験したとか
事業は順調に進むように見えた矢先、2期目の決済のとき数千万円の横領に合ってしまいました。まだ管理部門などなく経営者として見通しが甘かったと思います。そのためまた振り出しに戻ってしまったのです。「これも勉強」と諦めました(笑)が、このときに事業をしながら自分で経理などを勉強し、その後は自分で見るようにしました。

ありそうでなかった、タウン情報ポータルサイト「mooa」(ムーア)

――新事業「mooa」(ムーア)の特長は?
投稿型のタウン情報サイトで、携帯版もあります。飲食から美容、健康、旅行まで思い立ったらすぐに動画で雰囲気までチェックできます。
08年9月には、さらに進化してモバイル版が始動します。この方式の画期的なところは携帯で気軽に、かつリアルタイムでの動画の情報交換ができることです。さらに登録者は投稿などでポイントを獲得し、そのポイントでゲームなどサイト内のサービスが利用できます。
広告を掲載された店舗には、「mooa」(ムーア)を見ての来客に応じて広告費をいただく仕組みになっており、小規模店舗でも広告費の過大な負担がなく気軽にご利用いただけます。これまでのインターネット・モバイル広告で培ったノウハウを駆使して三方良しのビジネスモデルを作り上げることができたと思っており、年内に10万会員の登録を予定しています。
今後ユーザーがMooaのサイトを見て店に訪れる場合に、アフィリエイト報酬のかたちで広告料を取るシステムにより事業化を進める計画です。システム自体は完成しており、今後は会員店舗の拡大に力を入れていきます。
――中国事業についてお聞かせください。
4年前に借り入れをして中国家具の輸入販売事業を始めましたが、商品に欠陥が多いなどで失敗しました。失敗はしたものの中国には大きな可能性を感じ、2年前に再度中国でインターネットを活用する事業を開始しました。
前回の教訓から中国の事業は中国マネーで勝負。就学前児童の教育サイト「BAOBAOMM」を立ち上げ、現在会員は2万人です。ハウス食品と提携し、カレーを作って試食するオフラインのイベントも企画しましたが、子供とお母さんたち200人が集まって好評でした。今後教材販売なども企画していく予定です。
中国では深セン市政府認定プロジェクトとして広大な深セン公園で政府プロジェクトの一部としてドリームスペース(子供むけのテーマパーク)の事業を進めています。

家族的な社風が社員のモチベーションをうむ

――さて、現在も積極的に社員募集を行なっているようですが、社員と会社の雰囲気を教えてください。
とにかく大変家族的です。社員旅行や行事には社員の家族や恋人なども参加して大いに盛り上がります。家族的な社風はやはり自衛隊時代に身に付けた協調性、仲間意識、思いやりが反映していると思います。事業にもそういったコミュニケーション能力は大いに役立ちます。会社というのは同じ釜の飯を食う小さな村ですから。
――いつも三井さんと接している管理部秘書課主任の中瀬古さんに聞きました。「社長はどんな人ですか?」
「三井社長は社員のモチベーションを上げるのがものすごくうまいと思います。それは、自分たちは会社ではなく家族だという扱いを受けるからです。三井社長は時には絶対的母であり、細かい末端の子供(社員)たちにまで目配りのできる人であると思います。ですから、自分たちのが共通して思っていることは大変な時は家族で助け合い、楽しいことはみんなで楽しみ、家族みんながハッピーになるということです」

●会社概要

企業名 セブンワークスジャパン株式会社
設立 2000年10月
代表取締役 三井紀代子
資本金 4,000万円
売上高 16億(08年6月期)
従業員数 50人
本社所在地 〒104-0061東京都中央区銀座3-13-19 東銀座313 2F/4F
TEL 03-6226-0131
FAX 03-6226-0132
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掲載日:2008年10月 7日

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