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ウェブ経営指南
社員をストレスに強い人材に育てる
ここ数年、とくに新入社員がストレスに弱くて困っています。社員をストレスに強い人材に育てるためには、どのようにすればよいでしょうか?
ストレスに強い人材を育てるためには、社員本人の生活態度の改善、上司・先輩・同僚の経験談の共有、成功体験、ストレスを溜めさせない仕組みの4点が効果的です。また、同じストレスの症状が生じても、そのストレスに対する受け止め方は個々人によって異なります。そのため、一人一人のストレス耐性を正しく把握し、個別に対処していく必要があります。
女性

解説者

中小企業診断士 石田雅子(いしだ・まさこ)
WizBiz株式会社に勤務。小売、サービス業を中心とし、売上拡大、組織風土改善などの経営課題解決に向けた支援、各種助成金・補助金などに関するアドバイスを行なっている。

目次

解説

社員をストレスに強い人材に育てるために必要なことは、以下の4点にまとめることができます。

1.精神面・体力面での安定した状態を保たせる

ストレス耐性を高めるため、まず社員本人について、精神面・体力面ともに常に安定した状態を保つことが大切です。

睡眠不足や体調不良、長時間にわたる連続労働、人間関係の軋轢などによって、本人が気づかないうちに自然にストレスフルな状態になっていることが少なくありません。本人が常時ストレスフルな状態にあると、仕事などにおいて生じるささいな問題であっても、それが過度なストレスとして本人を襲うことがあります。

このような状態を回避するため、直属の上司や教育担当者は、社員一人一人の勤務状況はもちろん、睡眠時間や社内の交友関係、健康状態、休日の過ごし方など、日常生活全般にまで踏み込んで把握している必要があります。そして、過度なストレスが予想される社員に対しては、その社員本人の生活態度などの改善を指導します。社員をストレスに強い人材に育てるには、まずは、その社員本人の生活態度の改善が必要になります。

2.上司・先輩・同僚の経験談を共有する

基本的に社員の物事に対する捉え方を、「マイナス思考」から「プラス思考」へ転換させていく必要があります。一般に「マイナス思考」で物事を捉える社員はストレスを溜めやすい傾向があります。「マイナス思考」を「プラス思考」へ転換していくためには、「プラス思考による成功談」に数多く触れることが効果的です。

具体的には、成功者の自伝本や解説本などを社員の必読図書として選定し、それらを定期的に読む習慣を付けるようにすることが、容易に取り組める施策として挙げられます。

さらに効果的なのは、身近な存在である上司、先輩、そして同僚による成功体験の共有です。

たとえば、朝礼、会議、食事会などの機会を利用して、「過度なストレスをどのように受け止め、どのように対処して問題を解決したのか。その時の経験が今、どのように活かされているのか」といったことについて、実体験したメンバーが話をする機会を定期的に持つのです。そのような成功体験の共有が社員の刺激となり、「マイナス思考」から「プラス思考」へと転換させるきっかけとなります。

3.成功体験を計画的に積ませる

「ストレスがかかることに対して真正面から立ち向かう」という経験を積むことも、ストレス耐性を鍛えることになります。困難を乗り越えた経験をより多く積んでいる社員はストレス耐性が鍛えられ、一方、そのような経験の無い社員は、自ら困難を乗り越えるという自己イメージを持つことができず、常に不安を抱え、ストレスに弱い体質となってしまいます。とくに新入社員の場合、社会では未経験な事ばかりでしょうから、計画的に成功体験を積ませることが必要です。

計画的に成功体験を積ませるには、本人の能力・経験と比べて、少しだけ負荷のかかる業務を任せるようにし、本人の力で完遂しうるよう、サポートしていきます。この小さな成功体験の積み重ねが本人にとっての自信となり、ストレス耐性の強化に繋がります。

ここで大切なことは、業務を任せる際に、彼らの能力やストレス耐性に見合った負荷をかけることです。そのためにも、上司や教育担当者は社員一人一人の能力やストレス耐性を正しく把握していることが必要となります。

4.ストレスを溜めさせない仕組みをつくる

ストレスが溜まりやすい人は、不安や恐怖を内に秘めたままにして、外に出さない傾向があると言われています。とくに新入社員の場合、慣れない職場と人間関係によって、上手にコミュニケーションがとれないため、そのようになりがちです。

そのため、新入社員に対しては、年齢の近い先輩社員をフォロー担当に付けたりして、社会人生活全般に関して気軽に相談に乗れる仕組みをつくるなどの工夫が必要です。たとえば、「ブラザー制度」や「メンター制度」などは、その仕組みとして有効だと言えます。

最後に

ストレスに対する受け止め方は、個々人によって大きく異なります。そのため、性格・能力・過去の経験などから、社員一人一人のストレス耐性を正しく把握しておくことがとても重要です。また、新入社員の場合、ほんの少しの成功体験や失敗体験でストレス耐性が大きく変化するものです。そのため、社員の状況をよく観察し、問題がありそうな社員に対しては、事前に先手で適切に対処してゆくことが大事だと言えます。

掲載日:2013年1月 8日
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