明治・大正・昭和のベンチャーたち

日本はいま百年に一度あるかどうかの一大変革期であり、新しいビジネスを生み出す絶好のチャンス。同じ変革期であった明治・大正・昭和の経済人たちから、無から有を為す技を学ぶ。

五島慶太 - 強盗と呼ばれた経済人

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 五島慶太は信州上田在郷の人である。激しい気性と乱暴な商売ぶりから、 経済人の仲間内から「強盗慶太」と恐れられた。強盗とは「五島」との語呂合わせだが、五島と商売でつき合うと、丸裸にされると恐れられた。五島に関しては多くの評伝があり、小説にも書かれている。いずれも、あま りよくは書かれていない。まあ、「強盗」などと呼ばれたのだから、それも当然であろう。ともかく商売上での五島慶太は、そりゃあ、凄まじい人物だった。しかし、すべてえげつない商売をしていたかというとそうではない。陽性で、先見性もあった。鉄道事業にかけては「西の小林一三、東の五島慶太」と並び称されて、近代日本資本主義が形成される過程を、大急ぎで駆け抜けた人物だ。

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