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注目のニュービジネス
日本のストリートファッションを世界に発信

原宿ロリータ、渋谷ギャル、ロック浴衣など、東京ストリートファッションがニューヨークのファッションショーで紹介されるや、世界各国からファッションショーの引き合いが。イベントのコンセプトは「ジャパナイズ・ザ・ワールド」。

目次

ニューヨークで初の「東京ファッションフェスタ」開催

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ニューヨークでは毎年秋に、ファッションウイークという大きなファッションイベントが開催されるが、これとは別に2010年2月、ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)で「東京ファッションフェスタNY」が開催された。東京のストリートファッションを紹介するために企画されたイベントで、イベント当日は800人収容の会場に、メディア関係者だけでなく、東京のストリートファッションが大好きなニューヨーカーが、お気に入りの東京ストリートファッションに身を包んで詰めかけた。

このイベントを仕掛けたのは「マダムキラーNY(MADAME-KILLER NY INC.)」の柏原伸一氏。柏原氏は日本の丸井でバイヤーとして9年間勤めたのち、ニューヨークに留学。H.P.FRANCE NY.の立ち上げに参加したのち、2003年7月、ニューヨークのロウアーイーストサイドに「日本のファッションを世界に発信」をコンセプトとした、東京のストリートファッションを販売するブティック「マダムキラー」をオープンした。

東京のストリートファッションを扱うことにした理由について、同氏はこう語る。「ニューヨークの古着屋でアルバイトをしていたとき、日本から持って行った服を着て仕事をしていたら『それ、どこで買ったの?』、『かっこいいね』と言われることがよくありました。『これは日本で買ったんだよ』と言うと、『なんだ、じゃあこっちでは買えないんだ』と残念がられることもしばしば。それまで日本のメジャーなブランド以外、日本の服を売る店はなかったんです。日本のストリートファッションを売る店があったら売れるんじゃないかと」。

店は軌道に乗ったが、しばらくすると店でお客様を待って、来た人に服を説明したり売ったりするだけで"日本のファッションを発信している"と言えるのかと疑問を抱くようになった。イベントのほうがメディアやバイヤーに直接発信できて、自分のコンセプトにもふさわしいと考え、「東京ファッションフェスタ」を企画した。

ファッション系の学校とのコラボがカギ

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FITとのコラボレーションでこの企画に着手したところ、公表したわけでもないのに、ファッションショーのモデルのオーディションを行うという情報を聞きつけた若者たちから、FITとマダムキラーNYに問い合わせが殺到するようになった。そこで急きょ、ファイスブックを立ち上げ、2時間に時間を区切ってショーの席の予約を行ったところ、申し込みが殺到。サイトがダウンしてしまうほどの反響だった。

柏原氏は、ニューヨーク近郊にどのくらい東京ストリートファッションのファンがいるか見当もつかないという。だが、ストリートファッションを着て楽しむ場や機会がこれまでなかったので、こうした機会が待たれていたのではないかと分析する。

また、日本のストリートファッションがこれほど支持されている理由については「日本のストリートファッションは突き抜けていて、こんなファッションはほかにはありません。たとえばロリータは、もともとは西洋のロココ調やビクトリア調などのアレンジなんですが、西洋でお姫様が着ていたような服を、ふつうにストリートで歩けるようにした、日本のアレンジ力がすごい」と語る。

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このとき、このファッションフェスタに協賛した日本の企業は、イベントを機にアメリカでの認知度を高め、ニューヨークの小売店に商品を卸すようになったり、サンフランシスコに店舗を構えたりしたところもあるという。さらに、このファッションショーの反響は海外にも波及し、南米やロシアからも「東京ファッションフェスタ」の開催の引き合いが来るようになった。柏原氏はブティックを閉めてこの仕事に専念するようになり、現在は年間2、3回のペースでこのイベントを開催している。

「東京ファッションフェスタ」からは利益は出ないが、このイベントから波及して生まれるビジネスや、東京ストリートファッションの講演依頼などが利益を生んでくれる。また、イベント開催の費用は、現地のファッション系の学校とコラボレーションすることで、会場費、モデル代、スタイリスト代などを節約できる。

日本政府はクールジャパンで日本をPRしようとしているので、政府からの助成金が降りることもある。また、現地の日本大使館も広報などに協力してくれるという。2014年1月22日には,東京ビッグサイトで柏原氏の講演が予定されている。

●会社概要

企業名 MADAME-KILLER NY INC.
所在地 121 E 82nd Street, New York
URL http://www.madamekiller.com


掲載日:2013年12月19日

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