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注目のニュービジネス
宴会を大いに盛り上げる 大人向けのカードゲーム

新商品開発の計画を進めるなか、未知のゲームではルールの浸透に手間と時間がかかると判断し、誰でも知っているトランプに付加価値をつけて売りだす。これがその年の年末までの数カ月で7万個近くも売れて大ヒットとなる。

目次

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製品の特徴

 「3文字以上尻文字」「はいっ! 割り箸ばしを使って一発芸」「笑いながらもも上げ90秒間」「全員の耳元で愛してるとささやく」――。 これらはいずれも「罰ゲームトランプ」の数字面に書かれた罰ゲームだ。使い方は通常のトランプと同じ。宴会の場を手軽に盛り上げる玩具として、会社員を中心に好調な売れ行きを見せている。

 手がけたのは、玩具メーカーのビバリー(東京・中央区)。「新商品開発の計画を進めるなか、未知のゲームではルールの浸透に手間と時間がかかると判断。『それならば、誰でも知っているトランプに付加価値をつけて売り出そう!』という方向性で、2007年初頭から開発を始めました」(田口九企画・開発部次長)

 そして同年9月、第1弾として男女混合の席を盛り上げる「LOVE編」、手痛い罰ゲームを集めた「HARD編」を売り出した。これらが年末までに7万個近くも売れて予想外の大ヒットとなる。そこで08年6月に第2弾として、酒席向きの「飲み会編」と、肉体を使った罰ゲーム満載の「肉体派」を市場に投入した。価格は1050円。手頃な価格で持ち歩きやすいとあって、一時は品切れ店も出たほど。対象年齢は「飲み会編」が20歳以上、ほかは12歳以上だ。

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ヒットへの道のり

20090521_3.PNG ビバリーの主力商品はジグソーパズルで、カードゲームを手がけたのは今回が初めて。既存商品で切り開いてきた玩具売り場の販路をそのまま活用しつつ、新しい販路の開拓にも挑んだ。それが、学生や若い会社員などの独身成人も多く足を運ぶバラエティーショップ。この戦略が奏功し、クチコミで人気に火がつき特設カゴを置く店もある。

 価格は、一般的なカードゲームのワンコイン(500円)以内に対し、約2倍に設定。付加価値があること、ターゲットが子供ではなく大人であることを考慮した価格だ。発売してみると「わずか1000円で仲間みんなと楽しめる」と満足の声が多く寄せられた。顧客対象を明確に設定したこと、それに合わせて販路開拓と価格設定をしたことがヒットを呼び込んだ。

 さらに、評判になっている段階で迅速に第2弾を開発・販売。再び話題をさらい、消費者に強い印象を与えたことも商品力向上に貢献した。 現在の販売状況

 シリーズ4商品を合わせて17万個を売り上げた。内訳は「HARD編」7万個、「LOVE編」5万個、「飲み会編」3万個、「肉体派」2万個。玩具は12〜1月の贈答用需要が突出しがちだが、この商品は1年を通じてじわじわと売れ続けている。

 ほかにも同社では、カードゲーム人気をさらに後押ししようと『熟語トランプ』『おやじギャグカルタ』などのシリーズも続々と開発。いずれも売れ行きは好調だ。今後は、「カードゲームは脳の活性化にいい」という利点を強調して販路をドラッグストアなどにも広げる構想を進めている。

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●会社概要

企業名 ビバリー
所在地 〒104‐0061 東京都中央区銀座8‐10‐6 銀座MEビル
TEL 03-3572-4972
設立 1977年2月
資本金 5000万円
売上高 18億円(2008年度)
従業員 60人(パート含む)
事業内容 玩具製造販売
URL http://www.be-en.co.jp
掲載日:2009年5月21日
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