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NYでおしゃれなラーメンレストランが人気

ニューヨークでは、いまやすっかり高級和食には事欠かなくなり、最近は、カレー、焼き鳥、ラーメンなどの日本にとっての庶民の味がじわじわとシェアを広げている。特に目につくのが新しいラーメン店のオープンだ。

目次

他店とは違う「IPPUDO NY」

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ニューヨークにもずいぶん前からラーメン店はあったが、ラーメン激戦地、東京のラーメンと比べるとどうしても味が落ちる。ラーメン好きの日本人の間には、ちょっとした"おいしいラーメン待望論"があったといっても過言ではないほどだったが、ここ数年は、ラーメン山頭火、せたが屋など、日本ではよく知られるラーメン店が、ニューヨークに支店を出し、ニューヨークでもラーメンが選べるようになってきた。

新しいラーメン店がオープンすると必ず話題になり、オープン直後は行列ができたりするが、いまもっとも注目されているのは、「博多のソウルフードである豚骨ラーメンを世界に広めたい」と、3月31日にグランドオープンした「IPPUDO NY」。この店にはニューヨークのほかのラーメン店と大きく違う点がいくつかある。

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まず、スープも麺も自家製であること。従来のニューヨークのラーメン店のほとんどは、地元の製麺所で麺を調達しているので、日本で食べるラーメンの麺とは食感や風味がかなり違う。そこで、一風堂では、なるべく日本と同じものを出そうと、レストランの地下で自家製麺とスープを作るようにした。

もう1つの特徴は、横町のラーメン屋というイメージではなく、博多一風堂の「力の源カンパニー」が展開するラーメンダイニングレストラン「五行」スタイルの店にしている点だ。ラーメンを1杯食べてさっと帰るのではなく、ちょっと何かつまみながら飲んで、最後にラーメンで締めくくるというスタイルを提案している。

ラーメンは豚骨ラーメンの「白丸元味」、「赤丸新味」がそれぞれ13ドル。客単価は20ドルを少し超えるくらい。客席数は82席で、1日の来客数は450〜500人。日本人にはラーメンはのびないうちに食べるのが常識だが、ニューヨークではそれを知らない人は多いので、同店では麺がのびない工夫をしたり、麺をすすって食べることができないニューヨーカーのために、麺をのせて食べられるように、ひとまわり大きいレンゲを用意している。

ラーメンとは似て非なるものという印象!?

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ニューヨーク、マンハッタンのイーストビレッジという地区は若者の街で、比較的庶民的レストランが多いこともあって、新しいラーメン店は続々とこの界隈にオープンしている。ラーメンと言えばいまではすっかり日本の国民食だが、韓国系アメリカ人がシェフを務めるラーメンダイニング「momofuku」のラーメンも話題になっている。ここもアペタイザー(前菜)を食べ、少し飲んで、最後にラーメンを食べるというスタイル。

一番人気だというモモフクラーメン($16)には、厚めのチャーシューと豚の角煮のようなものに、さらに温泉卵が載っている豪華版ラーメン。量は多くないが、豚肉の味が濃厚なので、かなりボリューム感がある。醤油や塩、みそなどのシンプルなラーメンを食べ慣れている日本人にとっては、モモフクラーメンはラーメンというよりは、ラーメンから生まれたラーメンとは似て非なるものという印象だ。

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ニューヨークの新しいラーメントレンドはおしゃれで高級。 税金とチップを入れると日本円で1杯1,500〜2,000円とかなり高いが、おしゃれなレストランがひしめくニューヨークでは、むしろこういうスタイルが受けるのかもしれない。今後、ニューヨーカーがラーメンに対してどんな評価を下すか、興味があるところだ。


掲載日:2008年7月 3日

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