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起業ノウハウ
試行雇用(トライアル雇用)奨励金について
従業員の採用を検討しておりますが、適性や能力などを見極めるため期間雇用した場合に、奨励金を受けられる制度があると聞いたのですが、教えてください。
試行雇用(トライアル雇用)奨励金をご紹介します。この奨励金は、ハローワークが紹介する一定の労働者を短期間(原則として3カ月間)トライアルとして雇い入れ、常用雇用に向けた訓練など、計画的な取り組みを行なった場合に、一定額を受けられるものです。
女性

解説者

社会保険労務士・中小企業診断士 加藤美香(かとう みか)
労働基準監督署労働条件相談員、労働時間短縮アドバイザー、就業規則普及指導員等公的業務の経験を生かし、企業への人事労務コンサルティングに力を入れている。

目次

解説

【受給するためのおもな要件】

受給するためのおもな要件は次の通りです。

1.以下のいずれかに該当し、ハローワークに求職申込みをしている者(以下「対象労働者」といいます)のうち、トライアル雇用から入ることが適当であると公共職業安定所長が認める者を、ハローワークの紹介により原則として3カ月雇い入れること

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2.雇用保険を事業所に適用させていること

3.トライアル雇用を開始した日の前日から起算して6カ月前の日からトライアル雇用を終了するまでの間(以下基準期間といいます)に、雇用保険被保険者を事業主の都合により解雇等をしたことがないこと

4.基準期間に、トライアル雇用を行なう事業所において、特定受給資格者となる離職理由による退職者が3人を超え、かつ、雇入れ日における被保険者数の6%に相当する数を超えていないこと

5.トライアル雇用を開始した日の前日から起算して過去3年間において、対象労働者を雇用したことがないこと

6.トライアル雇用を開始した日の前日から起算して1年前の日からトライアル雇用開始日の前日までの間において、対象労働者を雇用していた事業主との資本金、経済的・組織的関連性から見て、新たに雇い入れられたものと判断できること

7.奨励金の支給を行なう際に、前々年度より前の年度の労働保険料を納入していること

8.トライアル雇用を開始した日の前日から起算して3年前の日から奨励金の支給決定を行なう日までの間において、悪質な不正行為により本来受けることのできない奨励金および各種給付金の不支給措置を受けていないこと

9.トライアル雇用を実施する事業所において、対象労働者の出勤状況および賃金の支払い状況を明らかにする書類(出勤簿、賃金台帳等)等を整備・保管していること

10.トライアル雇用期間中の対象労働者に支払うべき賃金について、支払期日期間に支払っていること

【受給できる額】

対象労働者1人につき、月額4万円が最大3カ月間支給されます。
※対象者が本人の都合等で、支給対象期間の途中で離職した場合に、1カ月に満たない雇用期間がある場合は、その期間についての奨励金の額は、次の算定式により算出された割合に応じて次表の金額になります。

対象労働者が1カ月間に実際に就労した日数÷対象労働者が1カ月間に就労を予定した日数=X

20100302_2.PNG

【受給するための手続き】

1.ハローワークに求人登録を行ないます。

2.ハローワークから対象労働者の紹介を受けます。

3.対象労働者を雇い入れ、トライアル雇用を開始します。

4.対象労働者の雇い入れから2週間以内に「トライアル雇用実施計画書」を作成し、ハローワークに提出します。

5.常用雇用への移行に向けて、訓練などの取り組みを実施します。

6.3カ月が過ぎて対象労働者のトライアル期間が終了してから1カ月以内に出勤簿や給与の支払を証明する書類を添付して「トライアル雇用結果報告書兼試行雇用奨励金支給申請書」を提出します。

7.審査があり、奨励金が支給されます。

【よくある質問】

Q1.ハローワークの紹介を受けずに、直接応募してきた労働者を雇うことになりました。改めて、ハローワークにトライアル雇用として紹介してもらえば対象とできますか。
  A1.トライアル雇用の対象労働者として、ハローワークから紹介される前に、雇用を約束した労働者は対象となりません。

Q2.最近、営業成績が上がらない従業員を退職勧奨し辞めてもらいましたが、そのような場合でもトライアル雇用として労働者を募集できますか。
  A2.トライアル雇用を開始した日の前日から起算して6カ月前の日からトライアル雇用を終了するまでの間に、退職勧奨や解雇など事業主都合の退職者がいる場合は、奨励金は支給されません。

Q3.トライアル雇用が終わった後に、適性がないと判断したため、契約期間満了で雇用を終了したでも奨励金を受給できますか?
  A3.そのような場合でも奨励金は対象となります。

Q4.途中で対象労働者が自己都合で退職してしまった場合に、奨励金はもらえるのですか?
  A4.そのような場合でも奨励金は受給できます。1カ月に満たない期間がある場合は、奨励金は就労した割合に応じて計算されます。

【問い合わせ先】

 最寄りのハローワークまたは都道府県労働局
   ハローワーク所在地一覧:http://www.mhlw.go.jp/kyujin/hwmap.html
   都道府県労働局一覧:http://www.mhlw.go.jp/link/index.html#roudoukyoku

掲載日:2010年3月 2日
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