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起業ノウハウ
うつ病社員の職場復帰
うつ病の治療で3カ月間休職していた社員から復職の申し出がありました。面談をした印象では、多少の不安はあるものの、回復はしているように感じました。本人は一日も早い復職を望んでいますが、無理をすることで病気の再発や仕事上のミスの頻発などが起こるのではといった心配もあり、判断に苦慮しております。復職の見極め方と復職後の対応についてアドバイスをお願いします。 (大阪府 J社社長)
復職の最終判断は医師の診断書をもとに。復職においては直属上司やスタッフの協力と理解が不可欠。職場環境の調整が重要です。
男性

解説者

社会保険労務士 富岡 英紀(とみおか・ひでき)
経営・労務に関するコンサルティングのほか、ベンチャー企業への助成金コンサルティングや就業規則によるリスクヘッジなど付加価値の高いサービスにとくに力を入れている。
社会保険労務士 加藤美香(かとう・みか)
労働基準監督署労働条件相談員、労働時間短縮アドバイザー、就業規則普及指導員等公的業務の経験を生かし、企業への人事労務コンサルティングに力を入れている。

目次

解説

うつ病の社員を職場復帰させる際に大事なことは、うつ病に対する正しい認識を持つこと、そして職場環境を整えることです。

まず、職場復帰が可能かどうかの判断ですが、医師の診断結果をもとに行ないましょう。そのうえで今後の就労に対する本人の要望や今後の治療についても確認をします。さらに、医師や家族とも連携しながら総合的に判断し、最終的な職場復帰の可否を決めるようにします。

復帰可能と判断した場合には、職場復帰の支援計画(具体的には、職場復帰日、管理者による業務上の配慮、労務管理上の対応、フォローアップなど)を作成し、本人と最終的な調整を行ないます。職場復帰後にうつ病が再発しないよう、直属上司や同じ部門のスタッフには十分に説明をし、理解と協力を得ておくことも重要です。

なお、元の職場への復帰が基本ですが、うつ病の原因が元の職場の人間関係や業務内容にある場合には異動や配置転換も視野に入れ、本人と話し合いながら復帰する職場を検討します。

復帰直後は些細なミスもあり、すぐに難しい仕事はできないかもしれません。また、定時勤務による心身の負担も大きいため、一定期間はフレックス通勤や短時間勤務といった「リハビリ出社」の時期を設けて通勤や仕事に少しずつ慣れさせ、段階的にフルタイム勤務に近づけていくのが良いでしょう。

また、「遅れを取り戻さなくては」という焦りと周囲に対する申し訳なさから無理をしてしまい、再発や休職を繰り返してしまうケースも多く見られます。周囲はそのことを理解したうえで、無理をさせないようにすることが重要です。

復職後はこれらのことに注意して、週に一度は面談をし、病状やストレス度などのチェック、新しい問題が起きていないか早期の気づきと迅速な対応に気を配ります。必要に応じて関係者間で調整を図り、フォローアップするようにしてください。

【資料1】就業規則の記載例(PDFファイル:8KB)

掲載日:2010年1月12日
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