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事業を育てる
肌寒くなった季節でも「朝」ブームは続く!

ここ数年「朝」がキーワードになっている。そして、テレビ番組や雑誌などでよく見るようになった「朝活」。都心の忙しいビジネスパーソンは、朝の出勤前に、勉強や運動、さらには異業種交流会などに取り組んでいるという。最近の朝活事情を紹介する。

目次

朝に活動するから意味がある!

このところ、「朝」に関する話題に注目が集まっている。忙しいビジネスパーソンにとって朝は時間との戦いである。そんな中、朝食を会社の自分の席で取る人を「セキアサ族」と呼び、このセキアサ族も含めて自宅以外の場所で朝食を食べる人を総称して「ソトアサ族」という。なんとも面白い造語が使われている。

一方で、朝の時間を活用する朝型派も増えている。それが、今もっとも注目されている朝に関する言葉、「朝活(あさかつ)」だ。朝活とは、その言葉の通り、ビジネスパーソンが朝の時間を使って行なう活動のことをいう。

たとえば、出勤前に行なうランニングやヨガなどの運動のほか、読書や資格の勉強などがそれにあたる。さらに最近では、同じ目的の人達との交流会に参加するなど多様化している。実際に、朝活動することは脳の活性化や集中力の向上、身体への良い影響などが言われており、「早起きは三文の徳」という言葉の通りメリットが多くあるようだ。

データにみる「朝活族」

ネットリサーチ最大手マクロミルの調査によると、現在の生活スタイルについて、朝型・夜型のどちらにあてはまるか尋ねたところ、「朝型(朝型+どちらかといえば朝型)」が41.8%、「夜型(夜型+どちらかといえば夜型)」が58.2%であり、夜型の方が若干多い結果となった。ところが、現在、夜型であっても、その65.6%の人は「朝型に変えたい」と希望した。

現在朝活を行なっているかという質問に対して、「行なっている(14.5%)」、「これから始めたい(19.4%)」、「行なっていない(65.8%)」となり、実際活動をしている人は15%程度にとどまった。

朝活を行なっている人にその内容を尋ねたところ、もっとも多かったのが「最新ニュースのチェック」(36.5%)」、次いで「外国語や資格取得のための個人的な勉強(24.3%)」、そして「読書(23%)」「趣味(同率)」となった(グラフ)。

また、現在行なっていない人の中には、今後朝型生活への希望や、朝活をやってみたいという回答がみられ、潜在人口が多いことが推測される。それにより、ここで挙げられたランニングや自己勉強などを行なう人の増加が考えられるほか、今後は企業や融資団体などが行なっている講座(コミュニティと呼ぶこともある)に参加する人も増えてくるだろう。その理由は、ひとりで行なうより、他人と活動することの相乗効果や意欲の増強が期待でき、自身の励みになるからだと考えられる。

グラフ:あなたが現在行なっている朝活はどのようなものですか(複数回答)※1都3県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)、20〜59才の会社員・公務員の男女を対象に実施。調査手法はインターネットリサーチ。調査期間2009年6月1日(月)〜6月2日(火)。有効回答数は500名。
グラフ:あなたが現在行なっている朝活はどのようなものですか(複数回答)
※1都3県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)、20〜59才の会社員・公務員の男女を対象に実施。調査手法はインターネットリサーチ。調査期間2009年6月1日(月)〜6月2日(火)。有効回答数は500名。

これからは「婚活」も出勤前に行なう時代!?

これらの朝活族をターゲットに、英会話スクールやヨガ教室なども早朝レッスンを開講している。これらは目的別に、交流系、語学系、ビジネス系、アクティブ系に大分される。

1.交流系 〜テーマに基づき興味関心のある者同士が交流するもの〜
  • 異業種交流(様々なバックグラウンドをもった人達が情報交換をするもの)
  • 読書会(課題図書に関する意見交換や、推薦図書の情報交換をするもの)
  • 朝婚活(男女が恋人探しの目的で集まる合コン※)
    ※合コン...合同コンパの略。いわゆるお見合いパーティのようなもの。
2.語学系 〜語学の習得を目的とするもの〜
  • 英会話(外国人講師との英会話レッスン)
  • そのほか外国語会話(さまざまな言語のレッスン)
3.ビジネス系 〜ビジネスに必要なスキルを磨くもの〜
  • 資格の勉強(ファイナンシャルプランナー、証券外務員など資格の取得をめざすもの)
  • 資金運用(講師などから資金運用のスキルを学ぶセミナーのようなもの)
  • 話し方(プレゼンの仕方や交渉術などのスキルを学ぶもの)
4.アクティブ系 〜運動やスポーツなど身体を動かすもの〜
  • ランニング(愛好家が集まってランニングを楽しむもの)
  • ヨガ(インストラクターの指導のもとヨガを行なうもの)

また、朝活に関するサイトやコミュニティも登場している。

●朝時間.jp http://www.asajikan.jp/
「朝からはじまる すこやかなココロ、キレイなカラダ」をテーマに、簡単朝ごはんレシピや目覚めすっきり術など、ちょっと憧れの朝型生活のためのポータルサイト。

●銀座breakfast倶楽部 http://gree.jp/community/4201(要ログイン)
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の「GREE」内で4年前に発足した銀座で朝食を取りながら情報交換をするコミュニティ。現在、登録メンバーは660人に上り、銀座以外のエリアでも活動が行なわれている。

朝活からみる現代の若者の傾向

現代を生きる若いビジネスパーソンは、今何を思うのか。朝活を希望する彼・彼女らから、今の若者の傾向がみえてくる。
 前記のマクロミルの調査によると、生活スタイルを朝型に変更したい理由(複数回答)として上位5位は次のようになった。

1位「規則正しい生活を送りたいから(73.3%)」
  2位「健康・美容に良さそうだから(67.5%)」
  3位「朝の方が自分の時間を作りやすいから(36.6%)」
  4位「無駄な時間を減らしたいから(28.8%)」
  5位「仕事の効率を良くしたいから(27.7%)」

ここから、朝型時間を希望する若者には、3つの傾向がみられる。

  1. ライフスタイルの充実のため、朝時間を楽しむこと
  2. アクティブに健康的な暮らしを楽しむこと
  3. ビジネスのキャリアアップや自己啓発など向上心を高く保っている

長らく続く不景気で暗い話ばかりが飛び交う中、朝活は積極的に活動する点で前向きな話題だ。寒さが厳しくなる季節も、前向きに生きる朝活族がこれからの日本社会を明るくしていくのかもしれない。


掲載日:2010年1月26日

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