トップページ  >  起業する  >  コラム・インタビュー  >  闘いつづける経営者たち  >  03.都内拡充と全国展開

闘いつづける経営者たち
株式会社カクヤス【佐藤 順一】

目次

環七内側の店舗網を拡充

ep-fight-035-7.jpg 普遍的な宅配プラットフォームを築いた佐藤社長には次の構想がある。主力地域としている都内では、主要道路である環状七号線(環七)内側の、店舗兼配送拠点の密度引き上げによる宅配時間短縮化の実現。次に、全国展開を視野に入れた体制整備。そして、取り扱いカテゴリーの拡大による宅配を軸とした新流通企業への脱皮だ。

 同社はこのところ相次いで同業の酒販チェーンと提携したり、買収している。例えば事業を譲り受けた酒販チェーンのマインマート。神奈川県を中心として約110店を展開するが、この8月には、山手線の内側にある店舗をカクヤスに業態転換、宅配を軸にした仕組みを入れ替えて再構築する。

半径1.2㎞から1㎞以下に

ep-fight-035-8.jpg この業態転換を契機に環七の内側の出店を強化した。「まず都内の店舗兼営業拠点の密度を高める。特に山手線の内側への出店を強化する。従来商圏半径1.2キロメートルに1店ずつ店舗を作ってきたが、今後は800メートルから1キロメートルに縮小して店舗を作る。これでこうした地域では、注文を受けてから1時間枠での配送が可能になる。さらに山手線の内側など店舗密度が高まれば30分でのお届けだって可能だ」(佐藤社長)という。

 生活者からしてみれば、注文してからの配達時間が短ければ短いほど時間が読みやすい。次の行動計画も立てやすい。顧客が飲みたい時、使いたい時に、できるだけ配達できる体制を築く考えだ。

全国展開視野に株式公開へ

ep-fight-035-9.jpg 佐藤社長は「ゆくゆくはIPO(株式公開による資金調達)を実施したい」考え。マインマートなどの買収で、東京から神奈川、埼玉へと展開地域を拡大するが、その先にあるのは「全国展開」だ。そのためIPOにより資金調達し、事業の譲り受けなどの資金に充てたいという。

 「各地の酒販店と提携したり、事業を譲り受けたりして拡大していく。(元来、卸売りから出発していることもあって)大体(全国の提携先の)当たりはついている。ただ、譲り受けたりする事業は、少しでも高く買ってあげたいので、やはり資金調達のためにIPOが必要だ。すでに業績的に問題はなく、(主監事)証券も決めている。ただ、今はとても地合いが悪いので、IPOはしばらく様子見となるが」。

佐藤 順一 プロフィール

81年筑波大経済学部卒業後、家業で酒類卸が中心だった合資会社カクヤス本店(現カクヤス)に入社。93年に3代目の社長に就任。2000年に店名を「大安」から「カクヤス」に変更。2002年には商号を株式会社カクヤスに変更し事業名も「なんでも酒やカクヤス」に統一、酒のディスカウント店から宅配中心の業態に大転換を果たした。東京都出身、52歳。

企業データ

株式会社カクヤス

〒114-0003
東京都北区豊島2の3の1
事業概要:酒類・食品等の業務用および家庭用販売。飲食店向け通信販売等
設立:1921年11月1日
資本金:2億7889万5000円
従業員数:1039人(2011年3月末現在)

掲載日:2011年9月26日

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