トップページ  >  起業する  >  コラム・インタビュー  >  闘いつづける経営者たち  >  01.海外進出のノウハウ蓄積

闘いつづける経営者たち
株式会社ファミリーマート【上田 準二】

目次

中国500店舗達成

ep-fight-030-1.jpg 飽和の国内から海外へ-。「今後国内コンビニ業界では(飽和状態のなか)再編や淘汰が起こる。しかしそれは数年内に終わる。問題はその後。規模と利益の成長をどこに求めるか。やはりグローバル展開しかない」。上田準二ファミリーマート社長は話す。

 昨年12月、コンビニ業界でちょっとした出来事があった。それはファミリーマートが中国で500店をいち早く達成したことだ。中国で展開しているセブン・イレブン、ローソンといった国内コンビニ勢を抑えての達成だ。500店は単なる通過点とみられていたのか、マスコミは大きく取り上げなかった。だが業界では海外進出で先行した同社のノウハウ蓄積が進んでいることを認めざるを得ない出来事だった。

 日系コンビニは少子高齢化時代を迎え、国内市場での成長が期待できず、中国に舞台を移し大競争のスタートラインに立っている。しかし、海外展開ではファミリーマートが一日の長がある。国内大手コンビニチェーンが海外は見向きもしなかった20年以上も前から台湾、韓国に進出、ノウハウを積み上げてきたからだ。

ライバルに先行

ep-fight-030-2.jpg 昨年、ファミリーマートの海外店は日本の店舗数を上回り、今期末で約1000店純増の9130店に到達している。もちろん利益貢献は日本市場に比べ低い。しかし、もはやコンビニの成長は海外でしかないのも事実だ。

 海外で力を入れるのがご多分に漏れず中国市場だ。中国は現在、上海を中心に500店を超えているが、「期末までに600店体制、2015年度までに4500店体制を目指す」(藤森正美執行役員海外事業部長)計画。

ep-fight-030-3.jpg 中国ではローソンが約300店、一方、最大手のセブンイレブン・ジャパン(SEJ)は140店(SEJの親会社、セブン&アイ・ホールディングスとしては米国のセブンイレブンがライセンス供与しているエリアフランチャイズ先を合わせ中国本土、香港などで1000店以上ある)。

 だが、純粋に日系コンビニの直接展開という意味ではファミリーマートが一歩先んじた形。ライバルチェーンよりも早くから中国に進出したこともある。しかし、そこには現地化という進出しなければ分からないノウハウの蓄積があった。

上田 準二 プロフィール

1970年(昭和45年)山形大学文理学部卒業、同年伊藤忠商事株式会社入社。 食料部門長補佐、CVS事業部長を経て、2000年(平成12年)株式会社ファミリーマート顧問。2001年(平成13年)常務取締役、2002年代表取締役社長、現在に至る。 1946年(昭和21年)12月、秋田県生まれ。

企業データ

株式会社ファミリーマート(FamilyMart Co.,Ltd.)

〒170-6017
東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 17階
事業概要:フランチャイズシステムによるコンビニエンスストア事業
設立年月日:1981年9月1日
資本金:16,658百万円
従業者数:3,065名(10年2月末)

掲載日:2011年3月 4日

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