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闘いつづける経営者たち
日本アイ・ビー・エム株式会社【橋本 孝之】

目次

付加価値創造企業へ

ep-fight-028-7.jpg 「我々が提唱するのはバリュークリエーション、すなわちITを使った付加価値の創造だ。その大きなくくりがスマーター・プラネット。具体的には都市を賢くする『スマーター・シティーズ』と、企業を賢くする『スマーター・エンタープライズ』があり、これらを支えるのがクラウドやビジネス分析などの先進技術だ」(橋本孝之日本IBM社長)。

 スマーター・プラネットとは米IBMがグローバルに提唱する新ビジョンで、日本語では「賢い地球」と表現している。橋本社長は就任以来、スマーター・プラネットの具体化に注力。その一環として、経済産業省が全国4都市で立ち上げたスマート・コミュニティー・プロジェクトに参画。新日本製鉄や富士電機などとともに、低炭素社会を目指す都市づくりを北九州市で始動させた。

世界標準のフレームワーク

ep-fight-028-8.jpg 同市ではエネルギーや水、廃棄物、交通、安全など個別システムを総合的に管理する。ここでIBMは「街全体の状況を見える化し、最適化する」(橋本社長)ことを標榜。都市機能を監視・制御するコマンドセンターの重要性を訴えるとともに、インフラ輸出を踏まえ、世界標準のフレームワーク(共通基盤)の活用を促している。「インフラ輸出などで海外に打って出ようとすればフレームワークへの準拠は必須。世界標準のフレームワークを活用し、その上でアプリケーションを作れば世界展開も可能。重要なのは柔軟なフレームワークを持つことだ」(橋本社長)という。

グローバル元年の到来

ep-fight-028-9.jpg 一方、スマーター・エンタープライズでは、日本企業に「ゴー・グローバル」を呼びかけている。橋本社長は「これまでのグローバル化は自動車、電機、工作機械、輸送機械が中心で、この4業種で日本企業の輸出の7割を占めていた。要は日本で中核部品を持って、最終組み立てをして、輸出するパターンが主体だったが、いまは鉄鋼や化学など素材メーカーがグローバル化している。ここは明らかにこれまでとは違う」と力説する。日本企業にとっての「真のグローバル元年」の到来-。これがゴー・グローバルに込めたメッセージだ。

 ゴー・グローバルで推奨するフレームワークは、財務・経理、IT、コミュニケーション、アウトソース、サプライチェーン、セールス・マーケティング、人材-の七つ。このほか産業別フレームワークが11個ある。フレームワークは橋本社長の真骨頂でもあり、「グローバル化には標準化やミドルウエアなどのツールが必須。フレームワークの採用はグローバル化が推進力となる」と期待を寄せるとともに「IBMは170カ国以上で事業展開していて、(海外進出先の)どこにいても近くにいる」と胸を張る。

橋本 孝之 プロフィール

生年月日1954年7月9日、愛知県出身。78年3月、名古屋大学工学部卒業。78年4月、日本アイ・ビー・エム株式会社入社。ゼネラル・システムズ西日本 名古屋営業所。96年1月、日本アイ・ビー・エム株式会社 システム製品事業部 AS/400製品事業部長。98年1月、ゼネラル・ビジネス事業部長。00年4月、取締役 ゼネラル・ビジネス事業部長。01年4月、取締役 パーソナル・システム事業部長。03年4月、常務執行役員 BP&システム製品事業担当。05年1月、常務執行役員 IGS(IBMグローバル・サービス)事業担当。07年1月、専務執行役員 GTS(グローバル・テクノロジー・サービス)事業担当。08年4月、取締役 専務執行役員 営業担当。08年8月、取締役 専務執行役員 事業開発担当。09年1月、代表取締役社長。

企業データ

日本アイ・ビー・エム株式会社

〒103-8510
東京都中央区日本橋箱崎町19番21号
TEL:03-6667-1111(IBMグループ番号案内)
事業概要:情報システムに関わる製品、サービスの提供
設立:1937年(昭和12年)6月17日
資本金:1,353億円
売上高:954,568(百万円)平成21年12月期

掲載日:2011年1月27日

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