J-Net21とはメルマガ登録RSS一覧サイトマップブログパーツ
J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト
あなたのビジネスを、公的機関がバックアップ!
検索エリア
中小機構 独立行政法人 中小企業基盤整備機構

  • 起業する
  • 事業を広げる
  • 経営をよくする
  • 支援情報・機関を知る
  • 資金を調達する
  • 製品・技術を開発する
  • ニュースを見る

HOME > 起業する > 起業ABC

明日から独立経営者!起業ABC

  • トップページ
  • マニュアル
  • コラム
  • フォーマット
  • 相談窓口

新事業発見!

無限の可能性を持つミドリムシビジネス

生物の授業でおなじみのミドリムシ。栄養素が豊富な上、光合成をするため二酸化炭素削減にも貢献しているといわれる。このミドリムシを使ったビジネスを展開しているのが、東京大学発のベンチャー企業、ユーグレナ(東京都文京区)だ。

バングラデシュでの経験が起業のきっかけ

ユーグレナとは
ミドリムシの学名。単細胞生物。体内にある葉緑体を使って光合成を行う。動物と植物の中間に位置する唯一の生物。植物が持つ栄養素と動物が持つ栄養素の両方を含んでいるユーグレナとは
ミドリムシの学名。単細胞生物。体内にある葉緑体を使って光合成を行う。動物と植物の中間に位置する唯一の生物。植物が持つ栄養素と動物が持つ栄養素の両方を含んでいる

食料不足や地球温暖化といった問題の解決策として、ミドリムシが脚光を浴びている。実はミドリムシというのは和名。学名は「ユーグレナ」である。

この「ユーグレナ」を会社名に掲げているのが、ベンチャー企業のユーグレナだ。その名の通り、ユーグレナ(ミドリムシ)を使ったビジネスを手掛ける。

なぜミドリムシを使ったビジネスを行っているのか。同社の出雲充社長は「大学時代にバングラデシュに行き、貧困を目の当たりにした」と振り返る。「栄養不足で死亡する子どもは多い。栄養素の固まりのようなものがあれば多くの子どもが助かるはず」と出雲氏は考えた。

その解決策として目を向けたのがミドリムシだった。ミドリムシはビタミンやミネラル、不飽和脂肪酸やアミノ酸など、豊富な栄養素を含んでいる。当時農学部に在籍していた出雲氏は、友人からミドリムシの話を聞き、問題解決に寄与できるのではないかと考えた。

しかし、ミドリムシには大量培養が難しいという課題があった。大量培養ができなければ、多くの人の元にミドリムシを届けることはできない。そのため、具体的な行動に移せないまま出雲氏は大学を卒業、就職した。

食用ミドリムシの大量培養に成功

同社は石垣島で、世界で初めてミドリムシの大量培養に成功した同社は石垣島で、世界で初めてミドリムシの大量培養に成功した

働きながらも、出雲氏は地球温暖化や食の安全などの問題が騒がれていることから、ミドリムシが必要とされているのではないかと考えていた。そして2005年に起業を決意した。

同年8月にユーグレナを設立。その4カ月後の12月に同社は食用ミドリムシの大量培養に成功した。ミドリムシは雑菌などに弱いため、これまではクリーンルームで培養されることが多かった。だが、同社ではクリーンルームではなく、他の雑菌が繁殖しにくい環境をつくることで大量培養を試みた。その試みが成功したのだった。

売り出したサプリメントは意外にも高齢者に好評

「宗教上の理由で食事に制限がある人にも栄養素が豊富なミドリムシは効果があると思う」とユーグレナの出雲充社長は語る「宗教上の理由で食事に制限がある人にも栄養素が豊富なミドリムシは効果があると思う」とユーグレナの出雲充社長は語る

同社は大量培養したミドリムシを使いサプリメントを製造。06年から販売を開始した。ミドリムシは栄養素が豊富な上、体内に蓄積された余分な栄養を排出する機能も持つ。

当初、同社は忙しい人などをターゲットと考えていた。しかし、「実際に購入するのは、50〜80歳代の方が多かった」(出雲氏)。テレビ通販やカタログ通販をきっかけに同社の製品を知る。そして、インターネットなどを通じてミドリムシの効能を調べてから購入する人が多いという。販売を開始してから3年ほどで収益は黒字に転じた。

とはいえ課題もある。ミドリムシが豊富な栄養素を持つことは一般に知られていない。そのため、分かりやすく伝えることが必要となる。

沖縄電力と実証実験を実施。その際に用いた装置(写真中央)沖縄電力と実証実験を実施。その際に用いた装置(写真中央)

そこで、若い層にも同社の製品を広めるため、大手企業と手を組み販売促進を開始した。

そのひとつが、08年の暮れから開始したスポーツクラブでの販促活動だ。コナミスポーツ&ライフ(東京都品川区)が運営するスポーツクラブでミドリムシが入ったサプリメントを販売。認知度を上げるのが目的だ。

温暖化防止に向けた事業も始動

同社は東京大学内にある研究室で日夜研究を続けている同社は東京大学内にある研究室で日夜研究を続けている

食に関する事業だけではなく、ミドリムシの光合成を生かして地球温暖化防止に関する事業も同社は手掛ける。

ミドリムシは、二酸化炭素を炭水化物などに固定して酸素をつくり出す、光合成の効率が優れている。「2万平方メートルの土地に植林した場合と、100平方メートルの大きさのプールでミドリムシを培養した場合、同じくらいの効果がある」と出雲氏は語る。

ミドリムシを培養することで、二酸化炭素排出量を削減する。その過程で培養されたミドリムシは食料にすることができる。まさに一石二鳥の効果があるのだ。

09年には沖縄電力(沖縄県浦添市)の協力を受け、ユーグレナは火力発電所の排出ガスを用いてミドリムシを培養する実験を実施。一般的に排出ガスには二酸化炭素が15%前後含まれている。この排出ガスを使ってミドリムシを成育することに成功。二酸化炭素削減にミドリムシが大きく寄与することが分かったのだ。
 同社はこの技術の開発に取り組み、二酸化炭素削減を目指す。

大きな可能性を秘めたミドリムシ。同社はその可能性を最大限引き出すためにさらなる研究開発を続けている。

会社概要

企業名 ユーグレナ
所在地 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学本郷キャンパス内 東京大学アントレプレナープラザ7階
資本金 2億1500万円
売上高 1億6000万円(2007年10月期)
従業員 15人
電話 03-5428-3118
URL http://www.euglena.jp/

コラムインデックス

熱戦
ビジネスワイド
こんなときどうする?
新事業発見!
起業しました
今からでも遅くない!
起業に役立つあれこれ
Copyright(c) WizBiz Inc. このコンテンツの著作権は、WizBiz株式会社に帰属します。著作権者の承諾なしに無断で転用することはできません。

このページの先頭へ

  • ホーム
  • リンク集
  • サイト利用条件
  • ご意見・お問い合わせ
  • このサイトは独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営しています

Copyright(c) Organization for Small & Medium Enterprises and Regional Innovation, Japan All rights reserved.