J-Net21とはメルマガ登録RSS一覧サイトマップブログパーツ
J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト
あなたのビジネスを、公的機関がバックアップ!
検索エリア
中小機構 独立行政法人 中小企業基盤整備機構

  • 起業する
  • 事業を広げる
  • 経営をよくする
  • 支援情報・機関を知る
  • 資金を調達する
  • 製品・技術を開発する
  • ニュースを見る

HOME > 起業する > 起業ABC

明日から独立経営者!起業ABC

  • トップページ
  • マニュアル
  • コラム
  • フォーマット
  • 相談窓口

新事業発見!

奇抜なトイレットペーパーで知名度向上

「日本一怖いトイレットペーパー」─。そう銘打たれた商品が大ヒットしている。つくられた目的は会社の知名度向上。予想以上の反響に、林製紙(静岡県富士市)の林高幹専務は驚きを隠さない。

トイレットペーパーに書き下ろし小説をプリント

「トイレットペーパーをPR手段として使う会社は増えている」と林氏は語る「トイレットペーパーをPR手段として使う会社は増えている」と林氏は語る

宣伝用グッズを作成して知名度向上を目指す─。そんな企業も多いだろう。よく見られるのが企業の情報をプリントしたポケットティッシュだ。チラシに比べるとティッシュという付加価値が付くものの、あまりにも一般的過ぎるため、差別化が図りにくい。

製紙業を営む林製紙は、トイレットペーパーを販促グッズとして使うことを提案している。ポケットティッシュと比較すると、配布できる量が限られるものの、インパクトがあるのが利点。同社自身、あるトイレットペーパーを製造し、自社の知名度向上を成し遂げた経験を持つ。

同社が製造したのは、「ドロップ」と名付けられたトイレットペーパー。その特徴は、なんといってもホラー作家として有名な鈴木光司氏の書き下ろし小説がプリントされていること。もちろんホラー小説だ。ホラー小説がプリントされているという珍しさに注目が集まり、注文が殺到。発売して1カ月ほどで販売数は10万ロールに達した。「2万ロール売れたらヒットといえる」(林氏)にもかかわらず、その5倍もの数が売れたのだ。もちろん、トイレットペーパーの売れ行きに比例して同社の知名度も飛躍的に向上した。

同社が一風変わったトイレットペーパーを発売したのには理由がある。同社が本社を置くのは、製紙業が集まる静岡県富士市。多くの会社がしのぎを削る中で、どうやって自社の知名度を上げればよいのか。そう考えた時に思い付いたのが、プリントを施したトイレットペーパーの製造だった。オリジナリティー溢れる商品の開発により、他社と一線を画すことを狙った。

知名度向上を狙いオリジナル商品を開発

「ドロップ」を読みたがるのは高校生以上。小学生や中学生の場合、「怖い」と言う感想が多いという「ドロップ」を読みたがるのは高校生以上。小学生や中学生の場合、「怖い」と言う感想が多いという

これまでにも、宣伝用に広告をプリントしたトイレットペーパーを製造してきた。その一方で、自社の知名度向上を目指し、4コママンガや健康に関する豆知識を載せたトイレットペーパーを11種類製造している。

12作目として、「おどろおどろしいものをつくりたい」と林氏は考えた。というのも、「トイレの花子さん」などトイレにまつわる怪談話は多く、消費者からも「怖い話が読みたい」という声が寄せられていたからだ。これまでに製造したものは、「面白さ」が前面に出ていたため、差別化も図れる。

そこで思い浮かべたのが、鈴木光司氏だった。『リング』『らせん』などの著作を発表し続けている鈴木氏ならば、「おどろおどろしいもの」をつくれるはず。そんな予感めいたものがあった。

早速鈴木氏に連絡をとり、実際に会ったのは2008年の暮れ。企画を話すと、二つ返事で引き受けてもらうことができた。

依頼した文字数は約2000文字。この文字数だと、長さ88センチの中に収まる。1回の使用量で大体読み切れる長さを考えた結果だった。

5月に富士市内でプレ販売を実施

書き下ろし小説は全9章。トイレという場所で読むことで、さらに恐怖が増幅されるような内容となっている書き下ろし小説は全9章。トイレという場所で読むことで、さらに恐怖が増幅されるような内容となっている

1カ月後には林氏の手元に原稿が届いた。トイレを題材にしたホラー小説だった。「トイレという閉鎖的な空間で読むことで、さらに想像力が刺激される内容」と林氏は評する。

同社は早速製造にとりかかった。パッケージデザインは地元の若手デザイナーに依頼。実際に小説を読んでもらい、イメージに沿ったデザインを依頼した。黒地に白い女性の顔が浮かび上がるデザインのパッケージが完成した。

同時に宣伝にも着手した。5月23日に富士市内でイベントを行ない、プレ販売することにした。折しも鈴木氏は08年にホラー小説『エッジ』を発売。当日、講演会とサイン会を行ない、新刊書を購入した人に「ドロップ」をプレゼントすることにした。

当日は多くの人が訪れ、イベントは盛り上がった。「ドロップ」に関するニュースが流れると、インターネットを中心に話題となった。インターネット上で予約を開始したところ、予約注文だけで在庫がなくなる事態になった。
 同社は急きょ増産。そして発売日の6月6日を迎えた。

販売目標数10万ロールにわずか1カ月で到達

販売はインターネットと同社のアンテナショップ「バンビックス」。同店はマーケティングの場として活用するために11年前に同社が開いた店だ。

発売されると、日本全国から注文が殺到した。消費者からだけではなく、雑貨販売店や書店からも注文が来た。UFOキャッチャーの景品としての引き合いもあったという。

発売1カ月で目標販売数の10万ロールに達し、09年7月26日には続編となる「ドロップ2」を発売。この商品によって、当初の目的である知名度向上をさらに進めた。

会社概要

団体名 林製紙株式会社
所在地 静岡県富士市比奈626
資本金 3000万円
売上高 13億円(2008年11月期)
従業員 30人
電話 0545-34-1441
URL http://www.hayashi-paper.com/

コラムインデックス

熱戦
ビジネスワイド
こんなときどうする?
新事業発見!
起業しました
今からでも遅くない!
起業に役立つあれこれ
Copyright(c) WizBiz Inc. このコンテンツの著作権は、WizBiz株式会社に帰属します。著作権者の承諾なしに無断で転用することはできません。

このページの先頭へ

  • ホーム
  • リンク集
  • サイト利用条件
  • ご意見・お問い合わせ
  • このサイトは独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営しています

Copyright(c) Organization for Small & Medium Enterprises and Regional Innovation, Japan All rights reserved.