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ソーラーパネルを採用し便利な携帯電話用充電器

「ソーラーチャージエコ」を開発したのは、携帯電話ストラップのネット通販を軸に急成長するStrapyaNext(ストラップヤネクスト)。以前からリチウムイオン電池を使った携帯電話用小型充電器や小型ソーラー発電機の仕入れ販売を行なっていたことが、両者の利便性を兼ね備えた新製品のアイデアへとつながった。

製品の特徴

 
Point!
晴天下なら最短6時間で充電完了。曇天時も蓄電可能。1回のフル充電で約75分の通話ができる。
Point!
大きさは名刺の半分、重さ30g、厚さ13.5mm。充電中は本体側面の赤色LEDランプが点灯するので充電終了が一目瞭然。
Point!
ACアダプターを使えば約1.5時間で充電完了。
Point!
電池の買い替え不要。また1台につき10円がカーボンオフセットに充当されて環境にもやさしい。

外出先や移動途中で携帯電話のバッテリーが切れた際、通常はコンビニエンスストアなどで売っている乾電池式の充電器を使う。だが、これは使い捨てで資源の無駄遣いにもなる。そこで注目を浴びているのが「ソーラーチャージエコ2」。太陽光を利用して充電できる超小型の携帯電話専用充電器だ。通勤かばんに吊るしたり、窓辺に置いたりして日光に当てれば、本体前面のソーラーパネルから蓄電される仕組みだ。使い方は本体を携帯電話の充電口につなぐだけ。電源がないアウトドアでも重宝する。繰り返し約500回の充電が可能だ。

初期モデルは2008年2月に発売され、インターネットや家電量販店を通じて約15万個を売るヒットとなった。1995円という手頃な値段に加え、追い風となったのがエコブーム。太陽エネルギーだけでなく、ACアダプターからもソーラーチャージ本体に充電できるという使い勝手のよさも支持された。

そして、同年11月に早くも投入された新型が「エコ2」。初期モデルより25%軽量化しつつ、ソーラーパネルは大きくし、通話可能時間を約40分から75分へと延ばすことに成功している。改良のカギは、本体で使用するバッテリーをニッケル水素電池から、軽さと性能に優れたリチウムポリマー電池に替えたことにある。対応機種はNTTドコモのFOMA、ソフトバンク3G、au(KDDI)の国内メーカー製の携帯電話である。

ヒットへの道のり

「ソーラーチャージエコ」を開発したのは、携帯電話ストラップのネット通販を軸に急成長するStrapyaNext(ストラップヤネクスト)。以前からリチウムイオン電池を使った携帯電話用小型充電器や小型ソーラー発電機の仕入れ販売を行なっていたことが、両者の利便性を兼ね備えた新製品のアイデアへとつながった。携帯ストラップの形にできれば売れると読んだのである。

開発に着手したのは07年の5月。より小型で、より性能を上げるために試作品を何度も作り直し、初期投資に千数百万円をつぎ込んだ。約9カ月をかけて完成、発売と同時期に国際展示場の東京ビッグサイト(東京・有明)で開催されたギフトショーに出品。そこで利便性と新規性、さらに環境配慮型製品であることが注目され、テレビや新聞、雑誌で続々と取り上げられ反響が広がっていった。

小型軽量のため、携帯電話のストラップとしても十分使える。昨今のエコブームに乗って売り上げは上々だ。小型軽量のため、携帯電話のストラップとしても十分使える。昨今のエコブームに乗って売り上げは上々だ。

現在の販売状況

StrapyaNextの商品の販売ルートはインターネットが中心で、同社のネットショップのほか、大手ネット販売サイトでも扱っており、売り上げの大半を占める。だがソーラーチャージエコ2に限っては、東急ハンズ、セブン-イレブン、ビックカメラ、ヨドバシカメラなどの実店舗での売り上げが大半を占める。競合品がない独占市場であり、右肩上がりの売れ行きになっている。 購入者は30代後半が中心で、男女比は約55対45で男性がやや多いと思われる。

日本で発展した携帯ストラップ文化が海外に広まるなか、同社のネットショップには海外からの注文も多く寄せられ、今後は海外メーカー仕様のエコ2開発を見据えている。

開発秘話

【購入者の声を拾い上げ、開発に生かせるのがネット販売の強み】

 「ソーラーチャージエコ」の開発で何より苦労したのは、ストラップとして携帯可能なサイズにすること。それには、全体のサイズを小さくしつつ、ソーラーパネルの大きさをいかに確保するかがポイントです。

 ネット販売は、新商品開発に非常に役立ちます。幅広いユーザーに利用してもらえるうえ、多くの購入者が感想を書き込んでくれるので、随時、生の声が得られるからです。

 ネットを利用して現在の事業にいたったきっかけは、大学3年だった97年に流行し始めたネットショップで天然石アクセサリーを売ろうと思い立ったことです。

 エコ2は1台につき10円、カーボンオフセット(排出された温室効果ガスを、植林などによって吸収しようとする活動)を進めている環境配慮型商品です。会社全体としても発送用梱包材の無駄を減らしたり、商品に花のタネを同梱して環境緑化を促進したりといった工夫を始めています。さりげなく「エコかっこいい」ものを今後も数多く提供し、社会に貢献できる会社にしていきたいと考えています。

樋口敦士社長
1977年神奈川県生まれ。慶応大学経済学部在学中の98年にマクロウィル設立。携帯ストラップの開発・製造などを事業とする。05年には年商12億円を達成。06年に事業内容がイメージしやすいStrapyaNextに社名変更した。

会社概要

企業名 StrapyaNext
所在地 〒250-0011 神奈川県小田原市栄町2-7-25 4F
設立 1998年5月
資本金 3000万円
売上高 15億6000万円(07年4月期)
従業員 52人(パート14人を含む)
事業内容 携帯グッズ、ジュエリー、おもしろ雑貨の開発・製造、ネット通販、携帯グッズ卸ほか
URL http://www.strapyanext.com

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