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アイデアを刺激する 最新科学技術キーワード


スマートフォンウイルス

スマートフォン(多機能携帯電話)にウイルスの脅威が迫っている。利用者がダウンロードするアプリケーションにウイルスを仕込み、利用者に気づかれないようウイルスに感染させる手口が広がってきた。スマートフォンが急速に普及する裏で、利便性の隙(すき)を突いて忍び寄るウイルス。その実態と情報セキュリティー業界の対策を探る。

【「アンドロイド」に罠】

今年1月、中国のウェブサイトで米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマートフォンを狙う新種のウイルスが発見された。ゲームのアプリに仕込まれており、感染すると悪意を持った人物の命令による電話の発信やメールの送受信、個人情報の漏えいの被害を受ける可能性があるという。スマートフォンをいわば"乗っ取る"ウイルスとして初めて確認され、中国では感染が広がっていると見られている。

同サイトでは新種のウイルスが仕込まれた日本語版のアプリも確認されており、今後、日本国内でも感染が起こる可能性がある。セキュリティー対策ソフトを開発・販売するトレンドマイクロによると、アンドロイド搭載のスマートフォンを狙うウイルスは、すでに世界中で70種類に上るという。端末の全地球測位システム(GPS)を使って利用者の位置情報を悪意のある人物に送信するウイルスや、有料のショートメッセージサービス(SMS)にメールを勝手に送信し、多額の料金を発生させるウイルスなども確認されている。

【オープンソース悪用】

新種のウイルスが混入したアプリが公開されていた中国のウェブサイト(トレンドマイクロ提供)

新種のウイルスが混入したアプリが公開されていた中国のウェブサイト(トレンドマイクロ提供)

これほどアンドロイド搭載のスマートフォンを狙うウイルスが急増しているのは、アンドロイドがソフトの設計図(ソースコード)を公開しているオープンソースソフトのためだ。ソースコードを利用してアプリを自由に開発できる半面、ウイルスも作成しやすい。従来の携帯電話に比べて多くの機能を持ち、パソコンに近づいていることもウイルスに狙われる要因になっている。

また米グーグルが運営するアプリの配信サイト「アンドロイドマーケット」にアプリを公開するための審査が、最小限に限られているのも要因の一つと見られている。このため審査をすり抜けた危険なアプリが同マーケットに出回る可能性が少なくない。好みのアプリをダウンロードした途端に、ウイルスに感染することも考えられる。

一方、米アップルのスマートフォン「アイフォーン」を狙ったウイルスはほとんど確認されていない。安全性を確保できている理由として、「アップルが自社のアプリ配信サイト『アップストア』にアプリを公開する際の審査を徹底している」(業界関係者)との見方がある。

【相次ぎ対策ソフト】

アンドロイド搭載のスマートフォンを狙うウイルスに対して、セキュリティー対策ソフト各社が相次いで対策に動きだした。シマンテック(東京都港区)は3月から個人向けに、家電量販店を通じてウイルス対策ソフトを販売している。インストール時にアプリをスキャンし、ウイルスを検知して削除する。マカフィー(同渋谷区)はNTTドコモとソフトバンクモバイルと連携し、対策ソフトを提供している。トレンドマイクロも個人向けにソフトを提供している。

展望・この技術

安全性確保へ90社が結集

スマートフォンの安全性向上に向け、携帯電話会社やソフト会社、端末メーカーなどが総力を挙げて対策に乗り出している。NTTドコモやKDDI、ソフトバンクモバイル、トレンドマイクロ、シマンテック、マカフィー、シャープなどが、「日本スマートフォンセキュリティフォーラム」を5月に設立。現在の会員は約90社。三つの部会を設け、スマートフォンを安全に利用するためのガイドライン策定や技術の調査・研究に取り組む。スマートフォンは個人に加え、今後は企業での積極導入も見込まれている。各業界の技術やノウハウを結集し、利用者をウイルスなどの脅威から守ることを目指している。


掲載日:2011年10月13日

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