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ロボ・ステーション


新産業の創造に挑む!ロボット特区大集合
「僕らもロボットは好きですし、それがお客さんに伝わって売上げにつながっていると思います」〜2足歩行からホビーまでロボット関連商品を幅広く扱う〜【ロボットファクトリー】

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店長 向井 義智
店長 向井 義智

ロボットファクトリー

店長 向井 義智

〒556-0005
大阪市浪速区日本橋4-8-16
http://robot-factory2.shop-pro.jp/(2足歩行ロボット)
http://robot.jungle-scs.jp/(ホビーロボット)

※本稿では、ホビーロボット関連商品を「2足歩行ロボット」と、キャクターをテーマにした超合金やフィギュアのロボット商品を「ホビーロボット」と表現している。

2足歩行ロボットやホビーロボットの販売、中古商品の買取りを手がけるロボットファクトリーは、『関西初のロボット専門店』としてオープンした。もともとは日本橋まちづくり振興が設立・運営していたが、2006年にCDやDVDなどの販売を手がけるジャングルが運営を譲り受け、同社が運営する、超合金やフィギュアなど各種ホビーロボットを販売するロボジャングルと2店舗での運営となる。そして、2007年2月には店舗の移転に伴い統合し、幅広く商品を取り扱うショップへと変貌を遂げている。
 店内には2足歩行ロボット関連商品に加え、「ガンダム」のほか「エヴァンゲリオン」や「マクロス」関連、「マジンガーZ」をはじめとするダイナミックプロ関連など、アニメファンにはおなじみの超合金やフィギュアが所狭しと並んでいる。『関西初のロボット専門店』と謳うだけあり、2足歩行ロボット関連商品は約1,000点、ホビーロボットは常時約1,500点以上と豊富な品揃えを誇る。

ロボットファクトリーでは2足歩行ロボット関連の商品が充実している。写真はロボットクリエーター・高橋智隆氏がデザインを手がけた「MANOI」 ロボット教育教材やサーボモータのラインナップも充実している。 ホビーロボット関連商品も充実。「マジンガーZ」や「ゲッターロボ」、「ライディーン」など懐かしのロボットが格好良く陳列されている。

(左)ロボットファクトリーでは2足歩行ロボット関連の商品が充実している。写真はロボットクリエーター・高橋智隆氏がデザインを手がけた「MANOI」 (中)ロボット教育教材やサーボモータのラインナップも充実している。 (右)ホビーロボット関連商品も充実。「マジンガーZ」や「ゲッターロボ」、「ライディーン」など懐かしのロボットが格好良く陳列されている。

*:でんでんタウン協栄会と日本橋筋商店街振興組合の両団体会員有志の出資により2003年5月に設立。「でんでんタウンとくとくMAP」の発行など、でんでんタウンの活性化に向けた各種事業を行っている。

個人店ならではの融通が効く

ロボットファクトリーが開店したのは、「ロボカップ2005大阪世界大会」を控えた2004年12月である。大阪市における次世代ロボット産業への期待と絡めつつ、関西随一の電気街・日本橋の活性化の起点となるべく設立された。
 日本橋まちづくり振興が運営していた頃は、2足歩行ロボット関連商品の販売に加え、電子工作教室やロボット教室も開催していた。また、定期的にロボット関連のイベントを開いたり、ときには企業に出張デモンストレーションを行ったりするなど草の根レベルで活動を展開していた。ジャングルが運営を引き継いでからは、ロボジャングルとの相乗効果を意識した店づくりをし、統合した後は2足歩行ロボットからホビーロボットまで幅広い商品を扱っている。

現在、4代目の店長を務め、ジャングルにて中古のCDやDVDの販売・買取りを手がけていた向井義智さんは、「もともと2足歩行ロボットを扱いたいという願望があったのですよ」と、話す。「必ずしも2足歩行を扱える十分な商品知識を備えていたわけではないのですが、自分で製作していくうちに、それなりに理解することができました」と説明する。
 同地区では2足歩行ロボットを扱う店舗がいくつかあるが、ロボットファクトリーでは幅広い客層を抱えている。関連商品の品揃えが豊富ということもあるが、「何かと融通が効からでないでしょうか・・・」と向井さんは話す。系列店には見られない、個人店ならではの経営に支持を得ている理由があるようだ。

僕らがが"好きなこと"が客に伝わっている

向井さんが店長に就いた頃は、2足歩行ロボットの売上げが店の売上げの約7割を占めていた。しかし、いまではホビーロボットの売上げが約9割を占めるに至っている。月によっては、それ以上になることもあるという。『関西初のロボット専門店』という同店のイメージからすると意外な印象を受けるが、「ホビーロボットの売上げを飛躍的に高めたからであり、僕らが意図した結果なんですよ」と向井さんは説明する。

現在2足歩行ロボットの市場は、数年前と比較すると活気を欠いており、閉塞感が漂っている。そのおもな要因として、「新たな遊びが提案されていないことと中堅ユーザーの不在にあるのでは・・・」と、向井さんは指摘する。
 確かに、数年まではロボット格闘競技で人気を博したが、格闘以外に、メーカーから新たな遊びが提案されていない。現在、ロボットファクトリーで唯一売れているのがヴイストンの「Robovie-X」とのことだが、「機能の新しさではなく、これまでの2足歩行ロボットの良いとこ取りがうまくなされているから」と説明する。またユーザー層を見ると、ROBO-ONEなどで活躍する上位クラスと初心者とに二極化している。初心者の中から中堅クラスまでスキルを高めていく人が少なく、ユーザーの裾野が広がっているとは言い難い。
 このような情勢に加え、「2足歩行ロボットは仕入れ価格が高く、利益率があまり高くない」という。「ですから、いずれは2足歩行ロボットとホビーロボットの売上げ比率を逆転しないといけないと考えていまし、そうなるよう努力しました。いまはホビーロボットの売上げをアップすることができ、いい感じで経営ができていると思います」。

また向井さんは、それを可能にした要因として「お客さんの考えがわかることにあるのでは。また、僕らが扱う商品はかなりマニアックであり、他の店舗と商品構成が違うことも要因になっているのでは」と続ける。
 向井さん自身、フィギュアをはじめホビーロボットをかなり購入しているという。特に新しいジャンルを開拓するときは、「つい自分も欲しくなって、相当のめり込んでしまう」という。そんな向井さんが最近、自分もかなり気に入っていて売上げにつながったのが、「キン肉マン」関連商品という。2008年は生誕29周年を迎えたことに加え、牛丼チェーン「すき屋」がキャンペーンキャラクターに採用したことが人気に火を付けた。他店と比較して高めの値段設定にもかかわらず多く販売することができ、同店にて売上げトップになったほどだという。

マニアに人気が高い戦闘美少女系のフィギュアも充実している。 向井さんのお気に入りであり、ロボットファクトリーでヒットした「キン肉マン」関連の商品。生誕29周年が売上げに大きく寄与した。

(左)マニアに人気が高い戦闘美少女系のフィギュアも充実している。(右)向井さんのお気に入りであり、ロボットファクトリーでヒットした「キン肉マン」関連の商品。生誕29周年が売上げに大きく寄与した。


向井さんは言う。「日頃から扱う商品を研究していますが、自分でもホビーロボットをよく買いますし、相当好きだと思います。好きだからこそ商品のことがわかりますし、お客さんの考えもなんとなくわかるのでしょう。また、僕らもホビーロボットが好きだというのが商品構成にも反映され、それがお客さんに伝わっているんだと思います。僕らが運営するBlogからでも伝わっているみたいで、結果、ホビーロボットの売上げに結び付いているのではないでしょうか」。
 「でも、最初は利益度外視でのめり込んでしまうことが間々あるんですけどね・・・」と付け加える。

なるべく新品には手を出さない方がよいかも

今後の店舗経営について、向井さんは「来年あたりには日本橋商店街の表通りに移転できれば」と話す。また、「同地区にて2号店のオープンしたい」という。「当店の設立目的を考えると地元・日本橋で2号店を構えるというのは絶対条件だと思っていますから」と付け加える。

「僕らもホビーロボットが好きですし、それがお客さんにもうまく伝わっていて、結果、売上げにつながっているのではないでしょうか」と話す向井店長。絶妙な中古品の選定で売上げを伸ばしている理由を、そう説明する。

「僕らもホビーロボットが好きですし、それがお客さんにもうまく伝わっていて、結果、売上げにつながっているのではないでしょうか」と話す向井店長。絶妙な中古品の選定で売上げを伸ばしている理由を、そう説明する。


このように、店舗の拡大を検討できるのは経営が安定しているからであるが、同店のような業態で経営上心がけているのは、「なるべく新品には手を出さないこと」だという。
 新品を扱う場合、利幅はあまり大きいとは言えないうえ、たとえ人気商品であっても売れ残るため在庫のリスクを伴う。また、在庫として新品を多く抱えているために、せっかく魅力的な中古品が持ち込まれても扱えずに逃してしまう。そのような「悪循環に陥りやすくなる」と、向井さんは説明する。
 上述の通り、向井さんはジャングルにて中古CDやDVDなどの販売・買取りなども長く手がけていたが、「利益の考え方や値付けの仕方、商品の目利きなど共通しているところはあるかもしれない」と振り返る。同店の経営に携わる以前の経験が、ホビーロボットの売上げの拡大、ひいては経営に寄与しているようだ。

一方、2足歩行ロボットの扱いについては、「いまは耐えどきなのかもしれない・・・」と、向井さんの表情は少々曇る。「でも、関西エリアで初めてできた2足歩行ロボットの専門店ですので、固定ファンを逃さない範囲で販売し続けます。店をきちんと存続させていくことが、結果、日本橋の活性化に寄与できると考えていますから」。
 向井さんは、そう話しをまとめてくれた。


掲載日:2009年1月 6日

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