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ロボ・ステーション


ロボットメーカーの開発戦略 次の一手はこれだ
顧客のニーズに応えて成長【アプライド・マイクロシステム】

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加藤 好志氏

加藤 好志さん Fujita Yoshihiro

1967年京都大学理学部卒、東北金属工業(現NECトーキン)入社。1984年セラミック部品事業部長、1995年トーキン(現NECトーキン)取締役、NEC兵庫(現NECトーキンセラミクス)常務を兼務。2004年6月NECトーキンセラミクス退職。05年1月アプライド・マイクロシステム社長に就任。


高橋 貞行氏

高橋 貞行さん Takahashi Sadayuki

1964年大阪大学理学部卒、NEC入社。研究主任、課長、主管研究員、主席研究員を歴任後、2001年5月同社を定年退職。2001年6月昭栄化学工業入社、技術顧問に就任。2005年3月同社退職。2006年9月アプライド・マイクロシステム取締役に就任、開発担当。


朝來野 祥二氏

朝來野 祥二さん Asakuno Shoji

1967年電気通信大学工学部卒、東北金属工業(現NECトーキン)入社。知財担当後、1971年海外営業担当、1987年欧州駐在員事務所、1990年現地法人販売拠点を現地に開く。2002年NECトーキン退社。2006年9月アプライド・マイクロシステム取締役に就任、知財、法務・契約、海外担当。


入江 優花氏

入江 優花さん Irie Yuuka

1992年日本大学工学部卒。1994年同大学院機械工学科修士課程修了、NTTアドバンステクノロジー入社。2000年退社。2005年11月アプライド・マイクロシステム入社、技術主幹として技術開発を担当。

電気通信大学の青山尚之教授の研究室が研究開発を進めてきた3cm角の超小型ロボットは自走するうえ、穴あけやハンダづけ、液滴塗布など多種多様な作業をできるのが特徴だ。8番目の電通大発ベンチャーとして05年1月設立したアプライド・マイクロシステム(AMS)は、この技術をさまざまな形で売り込もうと試行錯誤してきた。事業が軌道に乗り始めた同社の加藤好志社長に設立当初の苦労や今後の展望などを聞いた。

半年の準備でベンチャー設立

手のひらに乗る超小型ロボット

積層圧電素子のメーカーにいた私はある人から青山先生を紹介されて知り合いました。青山先生は少なくとも数年以上前から起業する意思を持っていましたが、ベンチャーを興(おこ)したいという相談を私が受けたのは04年2月ごろです。私はその年の6月に勤めていた会社を退職し、7月にここ(電通大)へ来ました。

半年の準備期間で弊社を立ち上げました。いま思えば立ち上げたのは少し早過ぎたかもしれません。まずは立ち上げないと何も始まらないのも事実ですが、それなりの準備期間を経るのが妥当で、慎重に立ち上げるのも一つの選択肢だった気がします。

われわれの超小型ロボットは手のひらに載るサイズで、単に動くだけでなく作業をさせることができます。ロボットに作業のツールを搭載できるのがポイントです。

弊社を立ち上げた後、ユーザーになりそうなところへ話を持って行きました。しかし、どこでも「これ、おもしろいね」と言ってもらえるものの、「使ってみよう」という企業はほとんど現れませんでした。そんな状態が設立から1年半続きましたが、半年前(06年夏ごろ)からやっと動きが出てきました。

ベンチャーには人材資源が不可欠

ベンチャーにとって人材資源が不可欠です。弊社にとっては「技術シーズ」は問題ないので、経営資源のうち、不足する「開発人材」と「経営人材」がポイントでした。

まず「開発人材」は、弊社のシーズ技術を「おもしろい」という段階から「使ってみよう」の段階に持っていくためにどうしても必要です。さいわい、技術開発を担当する入江優花さんが入社して、あるユーザーから微細部品の組み立てに使う超小型ロボットの共同開発の話があり、ユーザーに満足してもらえるソリューションを提供することができて、受注を受けるようになりました。厳しい納期でしたが、入江さんの頑張りで納期より早く納めることができました。微少液滴塗布システムの分野などでも似たような案件が出てきています。

次に必要な「経営人材」についても、会社の体制をよりビジネス寄りにしようと考えた時期に、高橋貞行さんと朝來野祥二さんに取締役に就任してもらい、新経営体制を構築できました。高橋取締役はNEC中研(NEC中央研究所)の出身で、弊社のロボットの駆動エンジンである積層圧電アクチュエーターの産みの親です。入社して早速、その幅広い人脈ネットワークを活かしていただいております。また朝来野取締役には、NECトーキンでの知財部門や6年間の海外勤務の経験を早速、活かしてもらっています。特許出願や海外ユーザーなどへの対応にあたってもらっています。

コラボ産学官からの出資による資金調達

ベンチャーとしては人材資源と並んで資金調達も重要です。いろんな助成金で開発を進めておりましたが、その限界にぶちあたって身動きが取れないときに、コラボ産学官ファンドからの出資を受けることができました。先に述べましたユーザーからの受注実績を評価していただいたのがポイントの一つでした。コラボ産学官ファンド出資のおかげで、開発や営業の展開に勢いをつけることができ、ありがたいと思っております。

いま弊社では、圧電素子のみを使う「慣性駆動ロボット」や電磁石と圧電素子を併用する「磁気駆動ロボット」、それに「微少液滴塗布システム」「細胞マニピュレーターシステム」の4つの開発製品を意識しています。

慣性ロボット」は、従来の精密ステージでは狭いSEM(走査型電子顕微鏡)の真空チャンバー内に寸法的に入らないで困っているユーザーにソリューションを提供できます。カーボンナノチューブや半導体デバイスをSEMで観察しながら微細作業ができます。

微少液滴塗布システムで多くの引き合い

超小型ロボットによる細胞マニピュレーターシステム

「微少液滴塗布システム」は、ピコリットル(ピコは1兆分の1)といった微少量の液体を塗布できます。従来、そのような微少量の塗布はインクジェット法しかありませんが、目標位置にフォーカスすることが難しく、塗布量の変更が面倒なほか、段差のある基板に塗布できない、高粘度の液体は吐出できないなど多くの課題を抱え、ユーザーは困っています。

弊社の「微少液滴塗布システム」はこれらの課題を解決できるということで、数多くのユーザーから引き合いがあり、実際の液体や基板を持ち込んでいただいて塗布サービスをしております。

細胞マニピュレーターシステム」は生殖工学、例えば細胞の核にDNA(デオキシリボ核酸)を注入する分野での利用に将来性があると思っています。

このように、弊社には限りない将来があると自負しておりますので、関心をお持ちになったユーザーには、ぜひアクセスをしていただくことを願っております。

企業データ

アプライド・マイクロシステム

〒182-8585 東京都調布市調布ケ丘1-5-1 電通大SVBL302


掲載日:2007年8月21日

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