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自然から学ぶアイデアの源泉 ネイチャーテック


オウサマペンギンの眼の構造は氷上での生活に適応している

Photo by wili_hybrid

万能な眼をもつペンギン

ヒントとなる自然:鳥(オウサマペンギン)

<写真>オウサマペンギンの眼の構造は氷上での生活に適応している
Creative Commons

何がすごいの?

オウサマペンギンはとても寒い南極を中心とした島々に暮らしています。彼らの眼の構造は、氷の上での生活に適応しています。キラキラした氷の眩しさ、エサを採るために潜る暗い海、二つの世界を行ったり来たりして生きているペンギンの眼は、他の鳥たちとは全く違います。

オウサマペンギンの瞳孔は、昼間は小さな四角い穴のように縮まります。しかし、エサを採るために暗い海で泳ぐとき、彼らの瞳孔は大きく丸く広がります。瞳の大きさと形の変化により、ペンギンはサングラスなしでも眩しさを感じません。さらに、暗い海の中でもライトを持たずにエサを見つけることができるのです。

どうやって役立てるの?

彼らの眼の構造は、新しい視力検査の機器開発に役立つかもしれません。明暗がどの程度分かるかという検査機器です。白内障の早期発見や、手術後に患者さんの視力が変化したかどうかなど、現在より一歩進んだ視力検査に役立ちます。

どんな研究をしているの?

オウサマペンギンの眼の仕組みについて研究されています。彼らの眼の網膜が感じる明るさは、暗い場所と明るい場所では300倍も変化することが分かりました。

また、眼球の表面を覆う角膜が比較的平らなので、光を屈折する力が弱いことも分かりました。

角膜は、眼が光を感知すると光を屈折させます。人間は水に入っても角膜の屈折力を変えることができません。そのため、水中では物をよく見ることができず、地上に居るときと同様に眼の前に空気の層をつくり屈折率を調節するために水中ゴーグルを使っています。

しかし、オウサマペンギンは角膜の屈折力が弱いので、水中でも位置や距離感を把握できるのです。

どんな技術開発ができる?

オウサマペンギン眼のようなコンタクトレンズを作ることができれば、様々な視力障害を持つ人の生活に役立つ可能性があります。例えば、夜盲症の場合は「暗いところで見にくい」という症状を改善できるかもしれません。また、昼盲と呼ばれる「明るいところで見にくい」という症状も改善できるでしょう。

<参考文献>
Martin,Eye structure and foraging in King Penguins Aptenodytes patagonicus,Ibis,141,444-450,1999

<関連リンク>
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掲載日:2011年12月19日

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