本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 製品・技術を開発する > 自然から学ぶアイデアの源泉 ネイチャーテック

自然から学ぶアイデアの源泉 ネイチャーテック


アイビーで覆われた家

Photo by Moff

はがれないツタの秘密

ヒントとなる自然:植物(アイビー(キヅタ))

<写真>アイビーで覆われた家
Creative Commons

何がすごいの?

アイビー(キヅタ)はウコギ科に属するつる植物の仲間で、木や家の壁に張り付いて、上へ上へと光を求めて成長します。木が生い茂る森の中は光が少ないので、高い木に寄りかかって生きている少々ずる賢い植物です。

その根の接着力は相当なもので、はがそうと思っても、そう簡単にはがれるものではありません。たとえはがせたとしても、その後にはツタの根が残ります。このツタの接着力の秘密は、アイビーの根から分泌されるナノ粒子にあります。この小さく柔軟なナノ粒子が木や壁の小さな小さな隙間にフィットすることで、接着力を生み、上へ伸張する足場となるのです。

どうやって役立てるの?

アイビーが壁に吸着するメカニズムをヒントに、医療や工業で使う接着テープやグリップが開発されるかもしれません。

どんな研究をしているの?

1876年にダーウィンはアイビーの成長を観察し、根から黄色い化学物質を分泌することを報告しました。

アメリカの研究者は、ダーウィンの観察をヒントに、その分泌物の接着形態を原子間力顕微鏡法電(分子レベルで相互作用力を測定する顕微鏡)で観察しました。その結果、アイビーの分泌物は複数の有機物によって構成されており、その殆どが形の揃った直径70ナノマイクロメートルの粒子であることを発見し、そのいくつかの化学構造を決定しました。

どんな技術開発ができる?

アイビーの吸着物質が更に詳しく解明すれば、接着部分を必要としない新しい接着方法による商品が開発できるかもしれません。

また、抽出して粉末状にすれば、野球、テニスなどに使うロージンバックや、フリークライミングの滑り止めなどとして利用されるかもしれません。

<参考文献>
“Nanoparticles Secreted from Ivy Rootlets for Surface Climbing.” Zhang Mingjun Nano Letters,2008

<関連リンク>
天井を走り回るヤモリの秘密
フジツボが作る水中の接着剤
強くて柔軟なジャイアント・ケルプの「付着器」
動く珪藻が出す繊維

掲載日:2011年12月12日

広い範囲を見ることができる昆虫の複眼万能な眼をもつペンギン

記事一覧を見る


このページの先頭へ