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自然から学ぶアイデアの源泉 ネイチャーテック


犬の肉球。表面は小さな円錐状の突起が集まっている

Photo by mbsurf

ツルツルの雪道を走ってもへっちゃらな犬

ヒントとなる自然:動物(犬)

<写真>犬の肉球。表面は小さな円錐状の突起が集まっている
Creative Commons

何がすごいの?

寒い冬に降り積もった雪が凍ると、路面はつるつるになります。この凍った道を滑らないようにバランスをとりながら歩くのは、私達人間にとって至難の業です。しかし、散歩している犬はどうでしょう?犬はつるつるの路面でも平気で散歩をしています。この秘密は犬の足の裏、肉球の構造にあります。

犬の肉球の表面は小さな円錐状の突起の集まりでできています。犬の肉球は、雪道を元気いっぱい駆け走っても滑らないように、スパイクの役割をしているのです。

どうやって役立てるの?

雪道を走っても滑らない犬の肉球の構造は、靴やタイヤなどの商品開発に取り入れることができるかもしれません。

どんな研究をしているの?

犬の肉球は、表面の分厚い角質層とその下の弾性繊維からできています。角質層は小さな円錐状から構成され、ざらざらしており、滑りやすい面でも地表をグッと掴むグリップの役割や、着地の際の衝撃を緩和するクッションの役割を果します。

どんな技術開発ができる?

アメリカの発明家ポール・スペリーは、愛犬が雪道をよろめきもせず、元気いっぱい駆け回る姿をみて不思議に思いました。そして、犬の足の裏、肉球を観察してみると、円錐状のしわが沢山あることに気づきました。

スペリーはこれをヒントに、弾力性のあるゴム底に波模様の切れ込みを入れた「スペリーソール」を発明したのです。

濡れたヨットのデッキや、つるつるした雪道でも滑らないとされる靴底を備えた靴は、アメリカ海軍でも使用されるようになり、今ではデッキシューズの代名詞にもなっています。

アメリカのスペリーは愛犬の様子をヒントに滑らない靴底を発明した

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Photo by smerikal
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