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自然から学ぶアイデアの源泉 ネイチャーテック


セイタカアワダチソウは他の植物の成長を抑制して身を守る

Photo by UGArdener

陣取りゲームが得意なセイタカアワダチソウ

ヒントとなる自然:植物(セイタカアワダチソウ)

<写真>セイタカアワダチソウは他の植物の成長を抑制して身を守る
Creative Commons

何がすごいの?

秋はススキが綺麗ですが、ススキと一緒に秋の黄金色を漂わせている黄色い植物を見かけたことはありませんか?

それはセイタカアワダチソウといって、アメリカからの外来種(帰化植物)です。名前のとおり背が高く、中には3メートルになるものもあり、黄色くて小さい沢山の花を泡のように咲かせます。

日本での生育場所が広まったのは戦後のことで、米軍の輸入物資に種子がついたものから持ち込まれました。セイタカアワダチソウは、ススキが出る時期に、一面を覆い尽くすような大群落を作ります。これは、セイタカアワダチソウがある化学物質を周りに出して、「ここは自分の場所」というサインを送っているのです。これによってセイタカアワダチソウは他の植物の進入を防ぐのです。

アレロパシー作用を持つ化学物質を、農薬として開発する研究も行なわれている

アレロパシー作用を持つ化学物質を、農薬として開発する研究も行なわれている
Photo by Muffet
Creative Commons

どうやって役立てるの?

歩くことのできない植物は、セイタカアワダチソウに見られるように、化学物質を放出することによって他の植物の成長を抑制して身を守ります。このような作用はアレロパシーまたは多感作用と呼ばれています。

この働きに着目し、セイタカアワダチソウのアレロパシーに対する有効成分を抽出し、除草作用や病害抑制作用を持つ農薬として開発することができるかもしれません。

どんな研究をしているの?

セイタカアワダチソウは地下茎からポリアセチレン系の化学物質(cis-DME)を放出し、他の植物の成長・発芽を抑制することがわかりました。また、その構造と作用が解明されました。

どんな技術開発ができる?

セイタカアワダチソウの地下茎から分泌される化合物により周りの植物の成長が阻害されるメカニズムを利用した生物農薬(※)として、雑草制御の研究が行われています。

また、アレロパシー作用を持つ化学物質を農薬として開発する研究や、除草作用や病害抑制作用を持った土壌・マルチなど、農業資材に利用する研究も行われています。近い将来、従来の合成農薬に替わる安全性の高い農薬として活躍するかもしれません。

※生物農薬:病害虫・雑草の防除に利用される微生物、天敵、寄生昆虫などを施用しやすく、かつ効力を発揮しやすいよう製剤化したもの。昆虫や微生物、またはそれらの抽出物を使った農薬のこと。

<参考文献>
アレロパシー研究の最前線:農業環境技術研究所(PDFファイル)

<関連リンク>
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掲載日:2011年10月11日

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