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自然から学ぶアイデアの源泉 ネイチャーテック


アイスプラントは塩分の高い土壌でも育つことができる

塩水でも育つアイスプラント

ヒントとなる自然:植物(アイスプラント)

<写真>アイスプラントは塩分の高い土壌でも育つことができる

何がすごいの?

アイスプラントは、南アフリカの乾燥地帯に生息する多肉植物で、食用としても栽培されています。最近は日本でもアイスプラントの栽培が普及し、私達の食卓でも目にする機会が増えています。

アイスプラントの特色は、なんと言ってもそのシャキシャキとした独特の食感と味です。アイスプラントは、土壌に含まれる塩分を葉の表面にあるたくさんの水泡「ブラッダー細胞」に貯めているので、私たちが葉を食べると、塩分でキラキラと光る水泡がプチプチッとはじけ、しょっぱい味がするのです。

学名「Mesembryanthemum crystallinum」の由来は、塩分が光ってキラキラすることから

学名「Mesembryanthemum crystallinum」の由来は、塩分が光ってキラキラすることから

大地が乾燥して水分が蒸発すると、水分が抜けて土壌に含まれる塩濃度が高くなります。普通、植物は塩分の高い土壌で育つことはできませんが、アイスプラントは自ら水と塩分を分離し、水泡に塩分を隔離することで、南アフリカの塩分の多い乾燥地帯でも生き延びられるのです。アイスプラントのように高濃度の塩に耐える植物を、塩生(えんせい)植物といいます。

どうやって役立てるの?

アイスプラントが塩分を隔離するメカニズムを解明することができれば、耐塩性を持つ野菜品種を作ることができます。

また、気候変動によって塩害を受けた土地は、植物が育たないために土壌が枯渇、砂漠化してしまいます。そこで塩分を土壌から吸い取るアイスプラントを利用して、砂漠や干拓地の塩分を除去する塩害対策ができるかもしれません。

どんな研究をしているの?

アイスプラントについての研究が行われ、過剰な塩化ナトリウム(塩分)のみを排出するための「ブラッダー細胞」を持っており、塩化ナトリウム(塩分)を細胞質から体外へ隔離することで、浸透圧ストレスを避けることがわかりました。

また、アイスプラントは海水の塩分濃度位なら耐えられることや、約1kgのアイスプラントが約14gもの塩を吸収する能力があり、乾燥にも強いことがわかりました。

アイスプラントは細胞内でカリウムを多く生産し、体内の細胞と体外にあるブラッダー細胞の浸透圧の調整を図ります。これによって、アイスプラントは他の野菜より多くのカリウムを含んでいるのです。

どんな技術開発ができる?

もともと、有明海沿岸の塩害のひどい地域で栽培するのに輸入されたアイスプラントですが、現在は、砂漠化の激しい中国の塩害対策として、一億ヘクタールという大規模なアイスプラントの栽培が試験的に行われており、塩分集積土壌の浄化法として期待されています。

<関連リンク>
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掲載日:2011年9月16日

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