本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 製品・技術を開発する > 自然から学ぶアイデアの源泉 ネイチャーテック

自然から学ぶアイデアの源泉 ネイチャーテック


コガネグモの仲間が作り出す巣

Photo by dinrao

餌を引き寄せるコガネグモの巣

ヒントとなる自然:動物(コガネグモの仲間)

<写真>コガネグモの仲間が作り出す巣
Creative Commons

何がすごいの?

コガネグモはクモの中でも大きめで種類が最も多く、私たちの近くや熱帯地方にも仲間が住んでいます。彼らは、大きな丸い網を作り、網の中心で餌となる昆虫が網にかかるのを待ち構えます。コガネグモの仲間が作る網の中心には、白い太い糸が見られ、足の形と同じようにきれいなX字に見えることもあり、昔から白い「かくれおび」と呼ばれてきました。

実際に、コガネグモの巣の網自体は紫外線をほとんど反射せず、この白い帯だけが紫外線を反射していることがわかりました。昆虫の目は、私たちの目と違って紫外線をはっきりと見ることができるので、コガネグモの巣にある白い帯が花の模様のように見えるのです。そして、昆虫達はコガネグモの巣を「花」と勘違いして「巣」に近寄ってくるのです。

どうやって役立てるの?

クモは用途に応じて複数の種類の糸を作り出すことができます。「かくれおび」の成分となる糸を人工的に作ることができれば、紫外線を反射する丈夫な繊維の開発が期待できます。

どんな研究をしているの?

コガネグモの網だけの場合に比べて、この白い帯があると昆虫(ハエ)捕獲率が1.5倍、白い帯とコガネグモがあれば1.7倍にもあがりました。この結果から、コガネグモの体も紫外線を反射することで、昆虫を呼び寄せていることが分かりました。

どんな技術開発ができる?

クモは肉食動物なので人工飼育が難しいと言われていました。しかし最近では、クモの糸を作る遺伝子を蚕の卵に注射して、クモの糸の成分を含んだ「スパイダーシルク」を蚕に作らせる技術が開発され、クモの糸の成分を10%含む靴下の開発が進行中です。

石油を使うアクリルやポリエステルなどの化学繊維と違い、「スパイダーシルク」は石油を使わず体にもなじみやすいバイオ素材として注目を集めています。

<参考文献>
C.L.CRAIG et al.,Insect Attraction to Ultraviolet-Reflecting Spider Webs and Web Decorations
Ecology,71,No.2,pp.616-623,1990

<関連リンク>
人に優しいクモの糸
カイコは自然の製糸工場
カイコのインターフェロン工場

掲載日:2011年8月 8日

紫外線に強いトンビの目何千年もの歴史を刻む年輪

記事一覧を見る


このページの先頭へ