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自然から学ぶアイデアの源泉 ネイチャーテック


ロブスターはごくわずかな光でも感じることができる

Photo by richard ling

360度全方位を見渡すロブスターの複眼

ヒントとなる自然:動物(ロブスター)

<写真>ロブスターはごくわずかな光でも感じることができる
Creative Commons

何がすごいの?

昆虫と同じように、ロブスターは複眼を持っていて、球状の複眼の表面には無数の個眼がびっしりと規則正しく配列しています。一つ一つの小眼は細長い直方体をしていて、複眼はいわば小さな望遠鏡がたくさん集まっているような構造をしています。この小さな望遠鏡の内側は鏡のようになっていて、小眼の先から入った光は、鏡で反射して網膜上の一点に集まる仕組みです。

複眼の凄いところは、ロブスターのように眼が体から離れていると、眼や体の向きを変えることなく、360度全方位を視野に入れることができる点です。また、たくさんの小眼で視野をカバーしているので、光の差す方向によっては、光が当たる個眼とそうでない個眼が出てきます。その違いを認識することで、ロブスターはごくわずかな光でも感じることができます。このように、ロブスターは優れた光のセンサーを備えた生き物なのです。

どうやって役立てるの?

ロブスターの複眼の構造を照明器具として活かす他に、警備や防犯のような安全保障分野や医療分野において役立てることが出来ます。

どんな研究をしているの?

アメリカでは、360度全方位全方位をカバーできるロブスターの複眼を応用して、携帯用のエックス線イメージ撮影機器が開発され、警備や防犯用に使われています(X線は壁を通り抜ける事ができ、体の内部や密度の高い金属などの中身を見ることが可能です)。

全方位にX線を照射できるので、手に持った機器をあちこち動かすことで、隠れた物を捜すのに非常に都合が良いのです。将来は、より鮮明に対象物を捉えるためにX線の解像度を上げたり、モニターへの映写の技術を改良したりするための実験が考えられています。

どんな技術開発ができる?

医療診断用の携帯エックス線映像機器の開発に繋がるかもしれません。撮影に時間のかかるCTスキャンや撮影方向が限定される現在のエックス線撮影と違って、携帯しながら撮影して、その場で診断を下せるようになるかも知れません。また、空港での荷物検査に応用すれば、防犯精度が向上することでしょう。

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掲載日:2011年7月19日

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