本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 製品・技術を開発する > 自然から学ぶアイデアの源泉 ネイチャーテック

自然から学ぶアイデアの源泉 ネイチャーテック


一年中快適な毛皮をもつカワリイワジリス

ヒントとなる自然:動物(カワリイワジリス)

<写真1>カワリイワジリス
Creative Commons

何がすごいの?

北アメリカにあるソノラ砂漠は、一年を通して気温の変動が大きく夏は40度C以上、冬は0度C以下になる地域です。このような過酷な環境にも、多くの植物や動物が暮らしています。

私たち哺乳類の仲間、カワリイワジリスもこの砂漠に住む仲間です。カワリイワジリスの体を覆っている毛皮は、一年を通して見た目はほとんど変わらないように見えます。しかし、カワリイワジリスは夏から冬にかけて、毛の特性を変化させて体温を調節しているのです。それには、毛皮の表面近くで起こる放射熱の吸収の違いを利用します。

長い毛足で、皮膚の表面近くから遠く離れると、それだけ環境との熱伝達や熱伝導を通した放射熱の吸収が容易に、急速になります。同じ原理で、短い毛足で皮膚表面に近づくと、皮膚表面への熱移動が大きくなります。

カワリイワジリスの夏の毛皮の大部分は長い毛足で出来ていて、体から熱が出ていきやすく、皮膚は太陽光の暑さから守られます。冬の毛皮は短い毛足で出来ていて、熱の吸収を高め、体を温めます。

巣作りのための材料を集めるカワリイワジリス

<写真2>巣作りのための材料を集めるカワリイワジリス
Photo by gainesp2003
Creative Commons

どうやって役立てるの?

カワリイワジリスの毛皮のすごいところは、毛の色・長さによって、周りから吸収する熱の量を変えられるということです。この毛皮のような構造の服なら、好きな色を季節に関係なく着ることができるかもしれません。

どんな研究をしているの?

カワリイワジリスの毛皮と、体に伝わる熱との関係についての研究が行われています。私たち人間は、風が強いほど体から熱が逃げてしまうため肌寒く感じます。しかし、カワリイワジリスの毛皮では、体から逃げる熱の量は風が強くなってもあまり変わらないことが分かりました。夏毛の熱吸収性能は、冬毛に比べて最大で70%も少ないことも分かりました。

どんな技術開発ができる?

建物の新しい材料としての技術開発が期待できます。カワリイワジリスの毛皮の構造を使い、熱を吸収しにくい建物の壁を好きな色で作れることができれば、格好いいデザインで、夏も涼しい街作りができます。ヒートアイランド現象という、都市部の気温が周辺部より暑くなってしまう問題を解決することもできるかもしれません。

<参考文献>
Glenn E.Walsberg,The Significance of For Structure for Solar Heat Gain in the Rock Squirrel,Spermophilus Variegatus,J.exp.Biol.,138,243-257,1988

<関連リンク>
ペンギンの羽毛は天然のダウンジャケット
暑くてもスポーツ万能なスプリングボック
寒さ対策に優れているマルハナバチの血液循環
いつも快適なシロアリの巣-パッシブクーリング
環境によって体の色を自在に操るアマガエル

掲載日:2011年1月31日

ナナカマド、赤い実の秘密形が変わる新しい翼「モーフィング翼」

記事一覧を見る


このページの先頭へ