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自然から学ぶアイデアの源泉 ネイチャーテック


紅藻 Delisea pulchra(Greville)Montagne

Copyright © Algaebase.org

フラノンで清潔・健康な海藻

ヒントとなる自然:植物(タマイタダキ(Delisea pulchra))

<写真>紅藻 Delisea pulchra(Greville)Montagne

何がすごいの?

キッチンの流し台やお風呂場で、ぬるぬるした「ぬめり」を掃除したことはありませんか?この「ぬめり」は、様々な菌がたくさん集まってできたもので、バイオフィルムと呼ばれています。掃除せずそのままにしておくと、やがて硬い膜となって強力にこびりつき、簡単には取れなくなってしまいます。また、バイオフィルムが毒性を持った時は、人や動物の病気の原因になることもあります。

ところが、海藻の仲間には、掃除をしなくても殆どバイオフィルムが付かないものがいます。その仕組みは、海藻がフラノンという化学物質を分泌して、自分の体にバクテリアが集まってバイオフィルムができるのを阻害しているのです。

バクテリアは、バイオフィルムを作る時に仲間同士の間である化学物質を出し合い、「集まってコロニーを作ろう!」という情報を交換します。フラノンには、この情報交換を阻害する働きがあり、それによってバクテリアは集まることができなくなるのです。菌の繁殖を抑える仕組みを備えた海藻は、掃除が必要ない上に清潔で健康なのです。

どうやって役立てるの?

パイプや容器にフラノンを応用してバクテリアが繁殖しないようにすることが出来れば、パイプや容器はもちろん、中の気体や液体も清潔に保つことができます。水周りは雑菌が繁殖しやすい環境なので、菌の抑制技術は飲料や歯科・医療分野などで役立つことが期待されています。

どんな研究をしているの?

バイオシグナル社では、Delisea pulchraが作り出したフラノンを元にした合成フラノンを作り、コンタクトレンズや化粧品、抗菌性塗料に応用して、バクテリアを殺さずにバイオフィルムを分離するための製品を開発中です。

どんな技術開発ができる?

医療分野では様々な応用が期待されます。目と直接触れるコンタクトレンズの表面にフラノンを応用すれば、汚れにくく長持ちする新しいコンタクトレンズができるでしょう。雑菌が繁殖しやすいカテーテル(点滴に使う管)に応用できれば、患者を菌の感染から守ることに役立つでしょうし、歯にフラノンをコーティングすることができれば、虫歯にかかる人がいなくなるかもしれません。

また、エアコンや空気清浄機に応用することで、病気の空気感染を防ぐことに役立つでしょう。菌やバクテリアを殺してしまう訳ではないので、薬剤耐性菌ができる心配はありません。
 パイプラインの内側にフラノンをコーティングできれば、管の汚れや詰まり、腐食から守ることができるでしょう。将来の台所の流し台や風呂場は、フラノンのおかげで掃除の必要がなくなるかもしれません。

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