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自然から学ぶアイデアの源泉 ネイチャーテック


雨の日に飛んでいくキノコ

ヒントとなる自然:微生物(チャダイゴケの仲間)

<写真>チャダイゴケの仲間
Creative Commons

何がすごいの?

チャダイゴケは腐敗物の上で生息しているコケです。最近ではガーデニングをしている家庭でも、見つけることができます。雨が降った日が、この植物にとっては大チャンス!雨を上手く利用してキノコの種である胞子を遠くまで運び、子孫を残すのです。

その秘密は、「鳥の巣きのこ」と昔から呼ばれているとても変わった形にあります。小さい鳥の巣のような、直径4~10mm、深さ6~20mmのカップの中に、いくつかの「卵」が入ったようにみえます。まるで卵の入った小さな鳥の巣のようにみえるかわいいキノコなのです。

「卵」のように見える丸い粒は「小皮子」とよばれるとても小さなカプセルで、小皮子の中にはキノコの子孫である胞子が入っています。雨の日に、「カップ」の部分に水滴が当たると、小皮子に付着している袋のようなものが破れ、この中にコイル状になって入っている「小皮子柄索」と呼ばれる紐のようなものがバネのように急激に伸びて、15~20cmほどの長さになります。その力で小皮子は数m飛ばされ、小枝や葉の上に飛び乗って付着し、また新しい命が始まるのです。この小皮子を飛ばす方法は雨水を効率よく利用しています。

どうやって役立てるの?

私たちの生活においては、水を効率よく利用する新しいアイディアとなるでしょう。このカップと中に入れるモノを応用すれば、水が落ちるエネルギーだけで、モノを撒き散らすというシステム作りに役立ちます。

たとえば、今は洗車に大量の水を使っていますが、洗剤をカップ状にして車のどこかにつけておけば雨の日に自動的に洗剤が車に広がりきれいになるかもしれません。また、カップをもっと大きくすればビルでも雨の汚れを防止できるシステムが開発されるかもしれません。雨が降ったときのエネルギーを電力に変える「雨力発電」ができるかもしれません。

どんな研究をしているの?

この植物が雨のしずくを利用して、胞子を飛ばしていることは以前から観察により知られていました。実際に、激しい嵐の日に胞子が飛んだ様子を報告した研究者もいます。それを室内で再現する研究もされました。どの程度の水滴で、どのくらい先まで胞子が飛ぶのかという実験です。この植物の「巣=カップ」と「卵=胞子」の大きさは、雨の日に胞子が弾けて飛んでいくのに最適なバランスになっていることがわかりました。

どんな技術開発ができる?

雨の日に傘をさして歩くとき、意外と雨が傘に当たる強さは大きいものです。このエネルギーをうまく利用しているのがチャダイゴケ。建物の防水加工の新しい手法開発が期待できます。

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