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ものづくりの原点


第95回

他社ができない超精密プレス加工への探求を続ける[ベスト]

藤原澄夫社長

藤原澄夫社長

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「他社ができないこと、世界でもウチでしかつくれないことをやるのでなければ、意味がない」。超精密プレス加工会社、ベスト(岩手県北上市、藤原澄夫社長、0197-68-4431)の藤原社長は気負いもなく同社の経営方針をこう語る。

ベストは、大手時計メーカーの子会社に二十数年勤めた藤原氏が98年に創業。メーカー勤務時代に習得した時計の針やムーブメント部品などの金型設計、プレス加工などの技術、生産管理などの経理・経営経験を基に、従来手法では実現が困難なさまざまな超精密部品を事業化していくことを狙いに起業した。

高精密六角ナットを冷間鍛造プレスで製造

冷間鋳造プレスで製造した高精密六角ナット

冷間鋳造プレスで製造した高精密六角ナット

その象徴的な製品が、切削加工ではできない外径0.03mm以内という高精密六角ナット。これを超精密金型技術、微細レベルでのプレス加工技術などを駆使して冷間鍛造プレス加工によって開発、デジタルカメラやハードディスクドライブなどに採用された。

またステンレス鋼、ベリリウム銅などのコイル材などを加工材に、板厚0.015〜0.050mmの電波時計部品や光ピックアップ用サスペンション、コネクター部品、そして外径2〜3mmの光アイソレーター、マイクロモーター部品など多種多様な高精密プレス部品ならびに高精密立体部品を生産している。

工程設計が製品の正否を決定

光ピックアップ用サスペンション。多種多様な高精密プレス部品・立体部品を生産している

光ピックアップ用サスペンション。多種多様な高精密プレス部品・立体部品を生産している

こうした高精密プレス加工を可能にしているのは、製品設計図段階での調整・提案から、それに基づく金型設計・製作、順送プレス加工、機械加工・仕上げ加工までの一連の工程を自社内で完結できることにある。

とりわけ抜き、穴あけ、圧縮、曲げなどの加工を「どういう順番でどういう方法でやるのか、工程設計が製品の正否を決める」(藤原社長)というように、顧客が求める部品仕様に対して加工設備や一気通貫体制に裏付けされた設計や材質を調整・提案できるのが強みだ。

機械設備も精密プレスはプレス圧力・速度の精度など同社特注、加工機械の一部は自社内製など、市販の一般仕様ではなく、同社独自の仕様のものが多い。それが誤差プラスマイナス数マイクロメートルといった部品の生産を可能にしており、マイクロメートルレベルの検査体制を敷いている。

新規技術への挑戦として、07年度から経済産業省の戦略的基盤技術高度化支援事業の認定を得て、「小型成形機に対応した小型インサート金型及び成形技術の開発」に取り組んでいる。携帯電話のコネクターなど微細・薄型化に対応するもので、端子と樹脂を一体成形するインサート用小型成形機の実用化に向けて、小型インサート用金型、成形技術、一貫生産ラインの開発を進めている。

また高精密プレス加工技術を生かして、カーエレクトロニクス部品など「より付加価値の高いユニット部品、完成部品に進出していく」(藤原社長)ことを計画している。


掲載日:2008年10月 9日

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