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ものづくりの原点


第87回

超精密金型から金属プレス加工の最適量産まで手掛けるテクノクラフトマン集団[寿精密]

米倉廣幸社長

米倉廣幸社長

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高度な技術・生産能力が結集

寿精密(和歌山県かつらぎ町、米倉廣幸社長、0736-22-4141)は金型、金型部品の設計・製造・販売に始まり、金属プレス加工の試作や量産、さらには溶接、組立加工まで手がける一気通貫事業体制を構築している。

超精密な加工技術が評価されて電子部品分野でも受注を拡大。電子部品関連の量産部品の生産では中国、タイにも工場を展開して、旺盛な現地顧客の需要に応えている。

独自開発の自動機で最適量産を実践

「もっと作り易い金型」「もっと使い易い金型」を追求、金型にオリジナルアイデアを盛り込み顧客のニーズに応えるよう努めている

「もっと作り易い金型」「もっと使い易い金型」を追求、金型にオリジナルアイデアを盛り込み顧客のニーズに応えるよう努めている

同社は、金属プレス加工の効率化や精度を高めるために、各種自動機を自社開発している。なかでもサーボモータープレス機は、半導体用リードフレームの曲げ加工において従来の3分の1以下にバラツキを抑える超精密な寸法精度を実現した。その貢献度が認められ、半導体メーカーに金型と同プレス機を100セット納入した実績を持つ。

また円筒リチウムイオン電池の中芯をプレス加工する自動機では、金属板をピン形状に巻く際に、バリを内向きに加工する工法を開発、特許取得に向けて公開中だ。すでにこの中芯は累計約5億本を生産している。

さらに電池用の封口板のほか、携帯電話や車載用部品など同社が量産する電子部品は多種にわたる。

プレス加工の洗浄レス化を目指す

プレス加工では通常、大量の潤滑剤(油)を使用する。このため加工後に生産ラインを寸断して部品の脱脂洗浄する必要があった。

そこで同社はわかやま産業振興財団、和歌山県工業技術センターの支援を得て、三晃精密(和歌山県)と清水電設工業(兵庫県)、さらには各大学も加わって共同で「絞りプレス加工における洗浄レス化技術およびその実用化技術の開発」に着手。この開発は中小企業庁の「平成19年度戦略的基盤技術高度化支援事業」に採択された。

開発のポイントは、金属表面の摩擦係数を潤滑剤使用時に近づける金型の表面形状、そして潤滑目的の不活性ガスを金属接触面に誘導しやすい金型構造の設計だ。摩擦による発熱を抑える金型冷却法や最適な加工速度も、重要な研究テーマとして挙げている。

米倉廣幸社長は「加工時に発生する凝着物が最大の課題。現状では材質検討に加え、表面処理や発熱防止策などが有効な手段と考えている」と力が入る。

その実現に向けては「現工法と比べて工具のメンテナンスサイクルを含めコスト的に見合う加工の生産性が必要」(米倉社長)とし、技術の高度化に余念がない。

一方で同社は、量産部品の受注に際しては、その試作段階から対応して最適な加工手法を提案することを基本としている。これにより金型製作のリスク軽減や納期短縮を図っている。中国など海外工場も含め、こうした技術の総合力により、国内外で受注拡大を続けている。


掲載日:2008年6月12日

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