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ものづくりの原点


第86回

金型、省力化機器分野で活躍する熟練の職人集団[南雲製作所]

南雲信介社長

南雲信介社長

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顧客ニーズにマッチした金型づくり

南雲製作所(新潟県上越市、南雲信介社長、025-532-4040)は新潟県上越市に本社工場を置き、精密金型の設計・製作と省力化装置の製造をメーンに事業展開している。

コネクター金型やタイバーカット金型、リードフレーム金型などプレス金型に加え、樹脂と金属を一体成形するインサート金型を得意とし、電子部品分野で実績を持つ。省力化装置は電子部品のほか、自動車業界で評価が高い。さらに金型技術を駆使して精密プレス部品も手がける。

南雲信介社長は「金型は研磨に始まって研磨に終わる」と強調する。こうしたコア技術を武器に「手がける金型は狭い分野のものかもしれないが、顧客ニーズにマッチした優れた金型づくりがポリシー」(同)としている。

製造する金型は直角、平面の寸法でプラス・マイナス1μm(1μmは100万分の1)の精度を実現。というのも通常の加工工場は室温を25℃に保ち、放電加工機の工場に至ってはより温度管理を徹底した恒温室とした。機械ばかりでなく、作業環境まで気を配り高精度加工を追求している。

熟練技術者・職人が育つ環境

金型設計、部品加工ともノウハウ、熟練技術がものをいう。職人の技を生かしたモノづくりに徹している

金型設計、部品加工ともノウハウ、熟練技術がものをいう。職人の技を生かしたモノづくりに徹している

また現在は、自動車業界向けにピストンリング用のオイルリングを生産している。金型や省力化装置の技術を背景に、精密プレス部品でも高い評価を得ている。

オイルリングの生産はこれまで3工程を要していたが、自社開発したプレス金型により1工程で生産できるようにしたのが高評価のポイント。コイル材で供給される鋼板に抜く、切る、つぶす、折る、曲げる、畳むといった加工を施すのだが、独自の金型設計により工程を省け、短時間で高精度に生産できる。

「金型設計、部品加工ともノウハウの塊で、熟練技術がものをいう。かつては自動化を進め脱職人を図ったが、今は職人の技を生かしたモノづくりに徹している」(同)

加えて最新鋭機は積極導入するものの、「機械だけではダメで、経験と知識を持つ技術者をそろえていく」(同)とし、職人集団を目指している。このため難しい仕事にチャレンジしつつ、先輩から後輩への技能伝承に力が入る。

一歩先行く研究開発に注力

超高精度を要求される加工も、最新鋭の工作機械と卓越した技術によりあらゆるニーズに対応する

超高精度を要求される加工も、最新鋭の工作機械と卓越した技術によりあらゆるニーズに対応する

同社は現在、新たに情報機器用樹脂成形金型の研究開発に取り組んでいる。同研究は07年度に経済産業省の「ものづくり基盤技術高度化法」に認定された。

南雲社長は「一歩二歩先に進んだ技術をものにするには設備と人材が必要。ただコスト面から限界があり、補助金を活用して研究を進めることにした」と狙いを説明する。

従来、情報機器用の樹脂金型は複数工程を経て完成していたが、この技術が開発できればマシニングセンター(MC)1台で製作できる。複数の製作工程が1工程に大幅に効率化でき、コスト低減にも効果は大きい。

研究スタッフはこれまで3人だったが、08年に入って増員し、「09年中に研究成果が得られるようにしたい」(同)と期待する。また新エネルギー分野の機器向けの金型開発にも挑んでおり、顧客ニーズに合わせた研究開発に終わりはない。


掲載日:2008年6月 5日

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加工新潟県製造業金型電子部品


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