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ものづくりの原点


第76回

技術力の高さで業界をリードする[ポーライト]

菊池眞紀社長

菊池眞紀社長

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ポーライト(さいたま市北区、菊池眞紀社長、048-653-2222)は、粉末冶金法による焼結含油軸受製造の技術を基盤にして、小型モーターやマイクロモーターの軸受を製造している。現在は基盤技術を発展させる形で各種用途の機械構造部品を製造しており、その生産個数は世界一を誇る。

金型技術と製品バリエーションの多様性

粉末冶金法で作られる燃焼含油軸受。製品バリエーションは2,000点にものぼる

粉末冶金法で作られる燃焼含油軸受。製品バリエーションは2,000点にものぼる

同社の基盤技術となる粉末冶金法は、さまざまな金属の粉末を混ぜ合わせ、プレス成形して焼結し、再び金型で押し固めてサイジング(寸法と形状を整える行程)する手法。粉末冶金のメリットは、複数の金属を調合することでさまざまな特徴をもった製品を作ることができる点にあり、そのため多くの用途に対応できる。

同社の強みは、これによる金型の高い精度。プレス成形およびサイジングと重要な工程で必要になる金型技術は、精度の高い製品を作る上で必要不可欠なものだ。

この金型技術から生み出されたのが、98年に特許を取得した「中逃げメタル」の製造法。長い軸受の場合、短い軸受と比べ内径の精度が低かったが、短い軸受2つを一体化し中間部を逃がした形にすることで、長い軸受の精度を上げることに成功した。

同社では素材だけで約50種類のバリエーションがあり、製品数は2,000点に及ぶ。また軸受内部に含ませる潤滑油についてもメーカーと共同で開発しており、やはり用途に応じて50種類以上のバリエーションを持つ。

素材開発で応用展開

ポーライトにとって自社のコア技術を生かしそれを高度化していくなかでは、高機能素材を用いた製品の生造技術開発が重要なカギを握る。粉末冶金は製品内部に気孔を有するため、密度が真密度より下がり強度の点で限界がある。

そのためこの点を克服すべく、同社は経済産業省の「07年度戦略的基盤技術高度化支援事業」の採択を受け、アモルファス金属粉末を原料とした製造技術の研究開発を進めている。

アモルファス金属は3種類以上の金属を組み合わせ、特殊な製造方法から結晶構造を持たない非晶質金属を形成させたもの。高強度で耐食性に優れ、軟磁性も併せ持つ。

この数年、医療機器などの小型化や高機能化に伴い、市場では駆動系部品の小型化が求められているが、現状の高強度ステンレス鋼で駆動系マイクロ部品を作るには強度の面で問題がある。それを解決するのがアモルファス金属粉末というわけだ。

ポーライトは粉末冶金法で、この金属粉末から駆動系マイクロ部品を製造する技術を大学の研究室や他の企業とともに開発している。「開発に成功すれば、日本で初めてのことになる。さらに量産化が可能になれば大きな技術革新になる」(菊池洋文常務)と成功に期待を寄せる。


掲載日:2008年3月27日

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