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ものづくりの原点


第73回

すり合わせ技術で高機能材料を提供[特殊金属エクセル]

谷口能人社長

谷口能人社長

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従来にない新たな材料を生み出す技術

08年2月、特殊金属工業から社名変更し、新たなスタートを切った特殊金属エクセル(東京都豊島区、谷口能人社長、03-5391-6151)。精密金属材料の開発・製造・販売を手掛けるメーカーとして、携帯電話をはじめ、ヘッドホンステレオやデジタルカメラなど多様な製品向けに材料の開発を行っている。

同社の特徴は顧客からの要望に応じて、保有する技術を組み合わせ、顧客仕様の材料を開発、製造するオーダーメードに力を入れている点で、同社では「すり合わせ技術」と呼ぶ。

この技術の強みは開発する製品の用途や特性に応じて、最適な技術の組み合わせができること。多様な技術を組み合わせ、試行錯誤するなかで「従来にはない新たな材料を生みだすことができる」(谷口社長)という。これが同社のモノづくりのコンセプトになっている。

顧客が納得できる最適な仕様の材料を見つけ出す「すり合わせ技術」で、これまで50,000ものスペックを作り上げてきた

顧客が納得できる最適な仕様の材料を見つけ出す「すり合わせ技術」で、これまで50,000ものスペックを作り上げてきた

現在、同社が保有する加工技術は、精密切削、表面改質、ハンダ処理、制御圧延、冷間接合。これらの技術を組み合わせることで、現在、月間5,000種類の材料を製造している。

「今までにない材料の開発で、顧客から高い信頼性を得ている」(同)。今後はすり合わせ技術をさらに深堀する目的で、個々の技術ごとにプロジェクトを立ち上げ、技術開発に対する付加価値を付けていく計画だ。

また同社は07年度の経済産業省「戦略的基盤技術高度化支援事業」の認定を受けた。研究内容は超微細粒冷延薄板を用いた精密部品プレス加工技術開発。

超微細粒鋼とは結晶粒径を1μm(1μmは100万分の1)程度にまで微細化した金属材料。微細化することによって、強度や疲労特性、加工性などさまざまな特性の向上が期待できる。この特性を生かして、多品種少量の生産にも対応できるような技術を開発する。

グローバル化を推進

生産面では日本と海外の両方に生産拠点を確保し、グローバル企業として発展することを目指している。国内は埼玉事業所(埼玉県ときがわ町)、海外は台湾特殊金属股分、上海隆興特鋼に生産拠点を構える。

高度な技術は日本でしかできないとの考えと、同社が主に扱う原料は国産のものが一番よいとの判断から、埼玉事業所は新製品開発や試作品生産を行う「マザーファクトリー」としての役割を担っている。

「新技術は国内工場で開発し、その技術が成熟したころに海外工場で量産する」(同)という分業体制を整備することで、今後のグローバル戦略を推進させていく方針だ。


掲載日:2008年2月29日

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