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ものづくりの原点


第72回

オンリーワン技術で世界に通用する加工メーカーへ[クニムネ]

国宗範彰社長

国宗範彰社長

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他社が真似できない技術を追求

安い人件費で攻めてくる中国勢に、どう対抗すればいいか? 中小製造業ならどこでも抱えるこの課題にクニムネ(大阪府東大阪市、国宗範彰社長、06-6782-4777)は、「他国にまねできない技術を持てばいい」(国宗社長)と断言する。

同社はさまざまな製品を手掛けるプラスチック製造会社。環境への意識が高く、ペットボトルをリサイクルしたプラスチック製品などを手掛けている。

独自技術を駆使した高耐熱性生分解性樹脂

最先端のFA生産監視システムが導入された工場で独自技術に磨きをかけている

最先端のFA生産監視システムが導入された工場で独自技術に磨きをかけている

現在クニムネが注力しているのが、耐熱性が高い生分解性プラスチックの開発だ。事業内容が環境負荷の低減など、社会貢献性の高いものであることから、中小企業基盤整備機構が実施する07年度戦略的基盤技術高度化支援事業に採択された。

生分解性プラスチックは土中のバクテリアなどによって水と二酸化炭素(CO2)に分解される物質。同社の製品は主原料としてトウモロコシ由来のポリ乳酸フィルムを採用し、分解処理する際に発生するCO2はトウモロコシが成長する過程で吸収される。そのため「カーボンニュートラルな商品だ」(同)と胸を張る。

従来の生分解性プラスチックの耐熱性の限界は約50℃ほど。しかし同社が開発している生分解性プラスチックは、最高110℃の高温にも耐えることができる。金型を熱して成形する「急温急冷金型システム」、樹脂にガスを混ぜることで成型自由度を高める「超臨界低粘性成型技術」など同社独自の技術を駆使することで、高強度、高耐熱性を実現した。

ターゲットとしては食器のほか、半導体用梱包資材であるキャリーテープ用リールなどの活用を想定しており、大手半導体メーカーや電機メーカーなどと交渉を進めている。

開発する上での一番の課題は製品の価格。生分解性プラスチックは通常のプラスチックに比べ高価だが「大手メーカーにとっては環境負荷の低減は重要なテーマ。廃棄する製品の引き取りまで一貫で提案することでシェアを獲得できれば」(同)と期待を込める。

独自の技術を持つ加工メーカーへ

同社は99年までゲーム機の外装製造などを手掛けていた。しかし中国企業との価格競争により、売り上げが4割減るという憂き目にあった。この経験から「単なる下請けに終わらず、独自の技術を持つ加工メーカーへと転身を図る必要がある」(同)と考え、環境商品の開発を開始した。

同社の環境意識の高さは品質管理・保証の国際規格「ISO9001」や環境管理・監査の国際規格「ISO14001」を取得していることからもわかる。工場内はつねに清潔に保たれており、暖房にガスを使うなど省エネにも努めている。

国宗社長は若くして亡くなった初代社長を忍び「自分はすでに父親より長く生きた。これからは日本のために力を尽くしたい」と胸中を語る。


掲載日:2008年2月21日

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