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ものづくりの原点


第71回

表面処理のデパートが旗印[ユニゾーン]

梅田ひろ美社長

梅田ひろ美社長

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処理液の徹底管理で高品質を追求

ユニゾーン(富山市、梅田ひろ美社長、076-441-4421)は、富山県を地盤とするメッキ加工業。自動車部品、電子部品、機械部品など取引先は400社を超える。

顧客からの多種多様なメッキの要望にも迅速に対応する

顧客からの多種多様なメッキの要望にも迅速に対応する

部品の形状や使われ方によってメッキの種類もさまざまだが、同社は〝表面処理のデパート〟を掲げ多種多様な受注に対応している。また新たな表面処理技術の開発にも意欲的に取り組んでいる。

多品種少量加工への対応は同社の強みの一つ。富山県内を11エリアに分け、自社の営業便で毎日集配している。営業便のドライバーはメッキの知識を備え、顧客への提案営業も展開。「短納期で小回りが利く」と取引先からは好評だ。取引先の業種が幅広く「特定業種に依存しないため、好不況の波に強い」(梅田雄一朗専務)という。

顧客の要望に応じて46種類の表面処理に対応。処理ラインとして23基の自動ライン、15基の手動ラインを備えており、表面処理槽(容量20万リットル)は120槽もある。最適なメッキ被膜の形成には優れた表面処理技術が欠かせないが、その重要な要素が処理液の管理だ。

「メッキの品質維持には処理液の濃度、温度、電流値などの最適条件を見いだすことが大切」(堀井正文取締役技術品証担当部長)というだけあって、処理液の分析・評価、解析能力は技術力の根幹をなす。

処理液管理は技術品証部が38ラインの処理液で675成分を定期的に分析、管理している。延べの分析成分数は1カ月で3,000成分、1年で3万6,000成分に上る。

また業種の特性上、環境保全への配慮が求められ、排水処理設備の整備など環境投資にも前向きだ。01年には環境管理・監査の国際規格「ISO14001」の認証も取得。梅田ひろ美社長をトップに全社で環境マネジメントを推進している。

ガラス上への無電解メッキ技術に期待

モノづくりの高度化に伴い、従来にない素材への対応が増えている。このため新たな表面処理技術の開発は今後の事業展開で不可欠だ。その中でガラス上への無電解メッキは「将来楽しみな技術」(梅田専務)で、産学連携で実用化研究に取り組んでいる。

これはガラスの平滑性を保ちながらエッチングレスで無電解メッキ被膜を形成する技術で、電子部品の基板に採用すれば、電気的特性が向上する。セラミックスにも応用でき、用途開拓に力を入れている。

さらに「古い技術でも進化する余地はある」(同)とし、従来技術のブラッシュアップにも取り組んでいる。高硬度が特徴の硬質クロムメッキもその一つで、一層の硬度化を目指して技術の改良を重ねている。

07年11月に本社工場で社内カンパニー制を導入し、迅速な意思決定と顧客対応のスピードアップを図っている。機械部品など対象製品別に3つの社内カンパニーを設置。各カンパニーが営業スタッフを抱え、切磋琢磨(せっさたくま)する。

現在、技術品証部で行っている処理液管理を、今後は各カンパニーで行う方針で、処理液に対する知識を持った人材の養成に力を注いでいる。


掲載日:2008年2月14日

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富山県環境表面処理製造業


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